ウイルスに揺さぶられて・・・生態系全体の視野で変化できるか

「死者数10万人も、ウイルス大感染時代、最悪のシナリオとは?三年前/NHKスペシャルPIUS配信記事タイトル

ウイルスは私たちを、生かしも殺しもする存在・・・人類の生活圏の急速な拡大が自然環境を大きく変え、私たちは頻繁に新たなウイルスのパンデミックに襲われるようになるだろうと警告され続けていて、それが現実のものとなり、今後も頻繁に起きる可能性がある。ウイルスは、もしかしたら、「揺さぶる」役割を背負っているのかも知れません。安定しているものを揺さぶって壊し、生態系を絶えず変化させ続ける役割を・・・!

新型コロナ対策で振り回された昨年!

あらゆる分野で起こる環境の変化に、社会の仕組みから人々の暮らし、生き方まで大きな転換を迫っています。我々はどこへ向かっているのでしょうか。パンデミックの只中にある今、つくづく思うのは、世界(人類)のすべては繋がっているということで、ひとつが揺れれば、すべてが揺れる。問題は多岐にわたり、どこから手をつけてよいのか解らず、立ちすくんでしまう。それでも、危機というものは、内在していた問題を顕にすることで、改善の道を見せる力を持っています。

ペストやスペイン風邪などのパンデミック(世界的流行)のたびに世界は大きな変化をして進化もしてきました。新型コロナのパンデミックは、いろいろな意味で次の新しい時代への変化を生み出しています。群れで生きる私たちにとっては「社会」も生存に必須ですから、自然科学系だけでなく、政治や経済、文化、福祉、外交など様々な分野のプロフェッショナルが国境を越えて議論を深めることができる場が必要です。多様な立場を調整することは困難を極めるでしょうが、多くの人が各自の得意分野で動き、変化が起きる気がします。

ウイズコロナ社会の新しい年には政治のみならず、社会全体が大きな転換を迎えるでしょう。ウイルスが、今、私たちを揺さぶっています。私たちは変わることができるでしょうか?人という生き物には、まだ起きていないことを想像し、思考する能力、そして、思考したことを他者と共有する能力があるということが、私には、僅かな希望に思えるのです。  百年前の流行性感冒「スペイン風邪」の時代には持っていなかった視野とネットワークを私たちは持っているのですから!      ・・・続く・・・