コートニー・ヒックス選手の新しい武器 (GoldenSkate記事より) | ツイズルのセカンドハウス

コートニー・ヒックス選手の新しい武器 (GoldenSkate記事より)

GoldenSkateに、先日行われた『2011 The Glacier Falls Summer Classic』に出場したアメリカの選手のインタビューをまとめた記事が載っていました。

全訳は、時間的な問題等もあってできないので、興味のある選手についてのみ訳してみます。
まず、コートニー・ヒックス選手の記事です。
誤訳・意訳はご容赦下さい。明らかな間違いはご指摘頂けると助かります。

全文はこちら ↓

2011 Glacier Falls Summer Classic
http://www.goldenskate.com/2011/08/2011-glacier-falls-summer-classic/
August 8, 2011 - by Elvin Walker


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The Glacier Falls Summer Classicが、先週、カリフォルニア州、アナハイムのアナハイムアイスで行われた。夏のシーズンの米国の最後のフィギュアスケートのモニタリング大会に100人以上のエントリーがあった。スケーター達は、国​​内および国際レベルでのジャッジとテクニカル・スペシャリストからの反応を見るために、イタリア、日本、イスラエル、フィリピン等、世界各地からの参加してきた。ゴールデン・スケートのエルヴィン・ウォーカーは、2日間の競技に出席し、何人かの選手と接触した。


コートニー・ヒックス、2011年全米選手権ジュニア女子1位

今シーズン、コートニー・ヒックスはすでに危険な技術を要している彼女の武器に、さらにいくつかの武器を追加した。

「(トリプル)フリップ-(トリプル)ループは、今シーズン、私にとって新しいものであり、それは多分、私にとって、フリップの後にトゥループをつける場合よりも簡単です。」と彼女は言った。「たいていの試みで4回転サルコウを着氷しており、私は試合でそれを試みました。」

ショートプログラムでループを試みるリスクは、ヒックスが取ることを厭わないことの一つだ。

「トリプル-トリプルを着氷すれば、プログラム全体がより良いものになります。」とヒックスは言った。「すべてはフリップかかっています。十分なスピードでよい位置に着氷したなら、その後、トリプルループを跳ぶことができます。もし完璧でなければダブルにします。」

表現面では、ヒックスは、彼女のプログラムにより聴衆を引き込むために、元世界チャンピオンのランディ・ガーディナーの協力を得ている。

「(コーチである)ニックスはより多くの聴衆を見て私と共に取り組んできました。」と彼女が言った。「私はより劇的にするために(ガードナー)と共に練習し始めました。私はこれらすべてに満足していますし、私をより強いスケーターにしてくれています。」

ヒックスは、この夏、彼女の初のジュニアグランプリイベントのために、オーストラリアのブリスベーンへいく。そしてオーストラリアでの試合を楽しみにしている。

「私はいつもオーストラリアに行きたいと思っていました。試合のために行くことは分かっています。」と彼女は言った。「私は本当にカモノハシを見てみたいと思っているのです。」

多くのゴールデンスケートの読者がヒックスの血筋について知りたいと思っている。そして、ジュニア・チャンピオンが彼女の中にロシアの血を持っていることに驚きはしないだろう。

「私は母方でいうと第3世代のアメリカ人です。」と高校2年生が言った。「私の偉大な祖父母はロシアからやって来ました。ですが、私はアメリカ人であることを非常に誇りに思っています。」



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まずビックリしたのが、4Sを入れて来ただけでなく、練習ではかなりの確率で着氷できているという話です。公式の試合でないとはいえ、安藤選手以来、ずっといなかった4回転を跳んだ選手となりました。調子がよければ、JrGPSでも跳んで来ると考えられます。

そして、ここ最近、なかなか認定されないセカンド3Loですが、ヒックス選手はそれも入れて来ました。あえてそれを入れる理由は何なのかと思っていたのですが、ヒックス選手にとっては、セカンド3Tよりも簡単だということのようです。

昨季、国内の試合では認定されていたヒックス選手の3F-3Tですが、世界選手権では回転不足でした。元々、そういうジャンプだったのが国内では認定されていたのか、国内の試合ではきちんと跳べていたけれど世界選手権ではたまたま回転不足だったのかは分かりません。が、ヒックス選手にとっては、セカンド3Tの方が苦手なのだとすると、国内戦ではきちんと回れていたけれど、世界選手権という緊張する場でうまく跳べなかった、と見てもいいのではないかと思います。

プログラムに4Sと3F-3Loを入れ、しかも3F-3Loは後半です。さらに、ヒックス選手は、トゥイックス・プレッツェルという彼女独自のスピンを持っています。これらの技をほぼミスなくこなせば、今のところ技術面で彼女に対抗できる選手は見当たりません。シェレペン選手が4Sを練習しているという噂はかなり前からありましたので、可能性があるとしたらシェレペン選手くらいでしょうか。
ソトニコワ・タクタミシェワ両選手が出場しない今季のJrGPSでは、ファイナル優勝の最有力候補であると言っても過言ではないと思います。

万全の仕上がりのヒックス選手の演技を見てみたいですね!!

それにしても、「カモノハシが見たいからオーストラリアに行ってみたかった。」というのが、ジュニアの選手らしくてかわいいですね。


なお、2011 Glacier Falls Summer Classicの結果とシニア・トップ6の動画はこちらの記事をどうぞ ↓ ヒックス選手の動画もこちらに載せています。

2011年8月8日 『2011 Glacier Falls Summer Classic』