'09-'10シーズンを振り返る(1) ~ エリザヴェータ・タクタミシェワ
ずっとずっと書こうと思っていた『'09-'10シーズンを振り返る』シリーズ。何だかんだで書けないで来てました。
が! 『祝!世界デビュー大会決定!!』ということで、予習のためにぜひタクタミシェワ選手の'09-'10シーズンを振り返ってみなければ!ということで、書きます!
って、もしかしたら、(1)だけで終わるかもしれません(汗)
『改めて○○を考える』シリーズもスパイラルだけで終わってるのに、何やってんだか、私・・・![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
Elizaveta TUKTAMISHEVA(エリザベータ・タクタミシェワ)選手は、1996年12月17日生まれの13歳です。ロシアでは、Adelina SOTNIKOVA(アデリーナ・ソトニコワ)(1996年7月1日生)、Polina SHELEPEN(ポリーナ・シェレペン)(1995年7月28日生)と並んで『ロシア3人娘』と呼ばれています。コーチは、スヴェトラーナ・ヴェレテンニコワさん、そして、あのプルシェンコ選手のコーチとして有名なアレクセイ・ミーシン氏からもコーチを受けています。
3人の中でもジャンプには定評があって、随分前から3Aが跳べるとの評判でした。ですが、まだ、実戦の試合では披露していません。3Aが跳べるという噂は、ミーシン・コーチがあちこちで言っていることもあるでしょう。ミーシン・コーチが、試合等で浅田選手の3Aのビデオを撮っていたのは、ファンの間ではタクタミシェワ選手にタイミングを教えるためだという、もっぱらの噂でした。
![$ツイズルのセカンドハウス-タクタミシェワFS1-2](https://stat.ameba.jp/user_images/20100816/12/elizaveta-adelina/9c/61/j/t02200330_0467070010696357435.jpg?caw=800)
(クリックすると画像が拡大します)
まずは、私が把握している限りの、タクタミシェワ選手の戦績です。
Cup of Russia 2&3の日時が「頃」という表記になっているのは、結果が見れなくなっていて、正確な開催日時が分からないためです。
記録の整理がアバウトでダメじゃん、私・・・![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
大会日時の後ろに★印がついているのは、ジュニアとしての参加です。
1.First Lap of Sankt-Petersburg Cup(2009.9/9~11)
総合2位 146.59点(SP3位 51.56点、FS2位 95.03点)
2.Cup of Russia 2(2009.10/7~8頃)
総合2位 178.21点(SP2位 64.06点、FS2位 114.15点)
3.Cup of Russia 3(2009.11/12頃)
総合1位 185.95点(SP1位 60.58点、FS1位 125.37点)
4.パニンメモリアル(Senior Ladies Class)(2009.12/9~11)
総合1位 192.21点(SP1位 63.14点、FS1位 129.07点)
5.ロシア選手権(2009.12/24~27)
総合3位 173.53点(SP10位 48.96、FS1位 124.57点)
6.ロシアジュニア選手権(2010.2/3~6)★
総合4位 159.01点(SP9位 54.12点、FS4位 104.89点)
7.Cup of Russia Final(Ladeis Class)(2010.3/3~6)
総合1位 180.37点(SP1位 66.18点、FS1位 114.19点)
8.Russian National Juniors 2010 Starshiy Vozrast(2010.3/31~4/3)★
総合3位 150.25点(SP3位 59.05点、FS3位 91.20点)
動画があがっているものについて、FSを順に並べてみました。
この楽曲『Asturias』とプログラム、大好きなんですね、私。
できたら、今季も続けて欲しいと思っていたら、続行ということでものすごく嬉しいです!!
ヴェレテンニコワ・コーチ曰く、『進化し続けるプログラム』なので、今季の間にも、さらにグレードアップして行ってくれるものと思います。
私が探しきれなくてアップできていない動画をご存知の方がおられましたら、教えて下さい。よろしくお願い致します!!
2.Cup of Russia2(2009.10/8) 総合2位(SP2位/FP2位)
Elizaveta Tuktamysheva LP - Cup of Russia II Rostelecom Perm 2009
http://www.youtube.com/watch?v=P3nsWXzyrIw&feature=related
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T-2Lo、3Lo、3S、2A-2A+SEQ
ヴェレテンニコワ・コーチがインタビューで言っていたように、少し調子はよくなかったのかもしれません。特にジャンプの調子がよくなかったようです。ですが、本格的に3Fを実戦装備して、成長を感じさせてくれました。スパイラルに、最近は入れる選手が少ないシャーロット・スパイラルを入れているのも目を引きました。柔軟性が課題ですね。
3.Cup of Russia 3(2009.11/12頃) 総合1位(SP1位/FS1位)
E.Tuktamysheva-12.11.2009
http://www.youtube.com/watch?v=a42_3Eeg93Y&feature=related
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T、3Lo、3S、2A-2A+SEQ
第2戦で2A-3T-2Loだったところを2連続コンボに変えて来ましたね。というより、セカンドの3Tでちょっと着氷がつまったので、とっさに2連続でやめたという感じを受けます。もしかしたら、セカンドの着氷の調子で無理にサードジャンプを跳ばなくていいという指示が出ていたのかもしれませんし、そもそも、最初から2連続の予定だったかもしれません。第2戦でも着氷したものの無理をしてサードジャンプを跳んでいて、おそらくGOEがマイナスになったと考えられるので、丁寧に滑ることに主眼を置いたと考えられます。
それもあってか、小さなミスはあるものの、全体的に素晴らしい出来だったと思います。それにしても、スパイラルから3Sとか凄すぎです・・・。
4.パニンメモリアル 総合1位(SP1位/FP1位)
Елизавета Туктамышева, LP
http://www.youtube.com/watch?v=1dyCzA2yvDA
3Lz-3T-1Lo、3Lz、3F、2A-3T、3Lo、3S、2A-2A(タノ)+SEQ
Cup of Russia 3からジャンプ構成を変えて、最初に3連続ジャンプを持って来ました。失敗しましたが、サードジャンプは2Loの予定だったのでしょうね?
2Aのシークエンスの1つがタノジャンプになっていたり、スピンが変わっていたり、ステップが複雑で動きが多くなっていたりと、後半部分がかなりCup of Russia 2の時とは変わっています。
シャーロットスパイラルが少しキレイになりましたね。スピンの回転も速くなったように思います。
5.ロシア選手権(2009.12/24~27) 総合3位 (SP10位/FP1位)
09 Russian Nationals Elizaveta Tuktamysheva FS
http://www.youtube.com/watch?v=Ts6iGM8oCng&feature=PlayList&p=AEFEA7CDE6F45BEC&playnext_from=PL&playnext=1&index=49
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T-2Lo、3Lo、3S、2A-2A(タノ)+SEQ
ジャンプ構成をCuo of Russia 2の時のものに戻してきました。シークエンスの2Aはタノと後半部分の振付けはパニン・メモリアルの時とものとほぼ同じようです。3Sでの転倒は残念でした。その後はきっちりまとめたものの、やはり影響はあったようです。
このロシア選手権は優勝候補と言われ、本人も優勝するつもりで来ていたのに、SPで大自爆の10位スタート。それでも、この演技で3位入賞をしたのでした。気合を感じました。
キレイな画質で見ると、衣装がとてもステキに見えます。似合ってますね(^^)
6.ロシアジュニア選手権 総合4位(SP9位/FP4位)
Елизавета Туктамышева, ЮЧР 2010, произвольная программа
http://www.youtube.com/watch?v=Usgs21EDyqs
3Lz-2T、3Lz、3F、2A(タノ)-3T-2T、3Lo、3S、2A(タノ)-2A(タノ)+SEQ
2Aをすべてタノにしてきました。2A-3T-2Loの部分で、最後の2Loを2Tに変えて来ました。このジャンプはこれまで失敗が多かったので、変えて来たのでしょうか。もしかしたら、タクタミシェワ選手は、ちょっとループジャンプは苦手なのかもしれません。
また、ステップもサーキュラーステップにして、随分雰囲気が変わりました。ジュニアの大会用プログラム向けに、シニア大会用とは細かい部分が変わってますね。
演技は、最初のコンビネーションジャンプの3Lzでお手つき、3Fでは転倒、3Loではオーバーターンと、ことごとくジャンプがダメな大会でした。SPでも9位と、'09-'10シーズンで最も出来の悪かった大会と言ってもいいかもしれません。
まあ、このプログラムを滑りきるだけでもすごいことなんですが。
7.Cup of Russia Final(2010.3/1~) 総合1位(SP1位/FP1位)
Elizaveta TUKTAMYSHEVA LP Cup of Russia Final 2010
http://www.youtube.com/watch?v=6Uv_gaKqMuE
3Lz-3T、3Lz、2F、2A-3T-2T、3Lo、3S、2A(タノ)-2A(タノ)+SEQ
この大会もジュニア選手権に続いてあまり調子がよくないようでした。ジャンプも、明らかに流れがありませんでした。それでも、SP、FSともにきちんとまとめて総合1位は素晴らしいです。調子が悪いなら悪いなりにまとめる方法を覚えてきたのかもしれません。
そして、この約1ヶ月後のRussian National Juniors 2010 Starshiy Vozrastではさらに調子が良くなかったようです。動画がないので詳細は分かりませんが、点数だけ見ると、タクタミシェワ選手にしてはかなり悪かったようです。
なのに、3Aを試合で跳んだというデマが飛んだんですよね。掲示板やいくつかのブログでも、何の証拠もないのに、「試合で3Aを跳んだ」と断言していて、ファンは証拠を求めて大騒ぎをしたものです。本当に試合で跳んでいたのなら、スポーツニュースサイトが黙っちゃいないはずなのに。結局、試合前の公式練習で練習をしていて着氷したというのが間違って伝わったデマでしたが。
デマが出る程注目されているということですね!!
練習でできることと試合でできることとは大きく違います。練習でいくらできたとしても、実際に試合で大技を入れるということは、大変なことです。
こうやってみてみると、1年を通して試合に継続して出場しており、結果的に、安定して上位に入っています。そして、もっとすごいのが、必ずFSで順位をあげているところです。今季は、トリプル5種類をきっちり試合で入れることができるようになりましたし。ただ、昨年2位で、今年は優勝を狙ってのロシア選手権のSPで大ミスしたのは辛かったでしょうね。でも、FSでの圧倒的な演技で3位まで盛り返して来たのは自信につながったのではないかと思います。
タクタミシェワ選手の強さは、ジャンプであることは間違いありません。ロシア国内の大会は、大技を入れるとボーナス点がつくのですが、きちんとジャンプが決まると、タクタミシェワ選手はTESが70点台になることも珍しくなくなりました。
課題は柔軟性と、いかにPCSをあげるかということですが、現実にはこのシーズンはノービスだったわけですから、この課題は今後徐々にクリアして行けることと思います。
'09-'10シーズンは、試合を通して、タクタミシェワ選手は、国内において『ロシアの次世代のエース』の地位を確立したと思います。
よく、「体型が変わらなければ・・・」「外国人は太るから・・・」という話を聞きますが、ロシアは、両親やその両親に遡ってまで体型を見て選手を選んでいるとのことなので、その点はほとんど心配はないと思います。太ることよりも、身長の伸びや骨格等の体格の変化による影響が気になるところだと、私は思います。ロシア選手権以降、ジャンプがイマイチだったのは、身長がどんどん伸びているせいではないかと推測します。実際、今年のミーシン・キャンプの動画を見たら、別人のような体格になっていましたから。
故障せず、成長による魔の年齢乗り越えて、ぜひとも順調に成長して欲しいと思います。
最後に、今年のミーシン・キャンプで、ついに3Aをみごとに着氷した動画が出ました。
ということは、今季から、実戦で入れてくる可能性が非常に大きいと受け取っていいかもしれません。
'08-'09シーズンが衝撃の国内デビューの年、'09-'10シーズンが国内エースとしての地固めと翌シーズンのジュニア・デビューのための訓練の年だったとすると、'10-'11シーズンは、世界のジュニア界へのデビューと地位固めの年と言っていいでしょう。
世界をアッと言わせて下さい!!!
が! 『祝!世界デビュー大会決定!!』ということで、予習のためにぜひタクタミシェワ選手の'09-'10シーズンを振り返ってみなければ!ということで、書きます!
って、もしかしたら、(1)だけで終わるかもしれません(汗)
『改めて○○を考える』シリーズもスパイラルだけで終わってるのに、何やってんだか、私・・・
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
Elizaveta TUKTAMISHEVA(エリザベータ・タクタミシェワ)選手は、1996年12月17日生まれの13歳です。ロシアでは、Adelina SOTNIKOVA(アデリーナ・ソトニコワ)(1996年7月1日生)、Polina SHELEPEN(ポリーナ・シェレペン)(1995年7月28日生)と並んで『ロシア3人娘』と呼ばれています。コーチは、スヴェトラーナ・ヴェレテンニコワさん、そして、あのプルシェンコ選手のコーチとして有名なアレクセイ・ミーシン氏からもコーチを受けています。
3人の中でもジャンプには定評があって、随分前から3Aが跳べるとの評判でした。ですが、まだ、実戦の試合では披露していません。3Aが跳べるという噂は、ミーシン・コーチがあちこちで言っていることもあるでしょう。ミーシン・コーチが、試合等で浅田選手の3Aのビデオを撮っていたのは、ファンの間ではタクタミシェワ選手にタイミングを教えるためだという、もっぱらの噂でした。
![$ツイズルのセカンドハウス-タクタミシェワFS1-2](https://stat.ameba.jp/user_images/20100816/12/elizaveta-adelina/9c/61/j/t02200330_0467070010696357435.jpg?caw=800)
(クリックすると画像が拡大します)
まずは、私が把握している限りの、タクタミシェワ選手の戦績です。
Cup of Russia 2&3の日時が「頃」という表記になっているのは、結果が見れなくなっていて、正確な開催日時が分からないためです。
記録の整理がアバウトでダメじゃん、私・・・
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
大会日時の後ろに★印がついているのは、ジュニアとしての参加です。
1.First Lap of Sankt-Petersburg Cup(2009.9/9~11)
総合2位 146.59点(SP3位 51.56点、FS2位 95.03点)
2.Cup of Russia 2(2009.10/7~8頃)
総合2位 178.21点(SP2位 64.06点、FS2位 114.15点)
3.Cup of Russia 3(2009.11/12頃)
総合1位 185.95点(SP1位 60.58点、FS1位 125.37点)
4.パニンメモリアル(Senior Ladies Class)(2009.12/9~11)
総合1位 192.21点(SP1位 63.14点、FS1位 129.07点)
5.ロシア選手権(2009.12/24~27)
総合3位 173.53点(SP10位 48.96、FS1位 124.57点)
6.ロシアジュニア選手権(2010.2/3~6)★
総合4位 159.01点(SP9位 54.12点、FS4位 104.89点)
7.Cup of Russia Final(Ladeis Class)(2010.3/3~6)
総合1位 180.37点(SP1位 66.18点、FS1位 114.19点)
8.Russian National Juniors 2010 Starshiy Vozrast(2010.3/31~4/3)★
総合3位 150.25点(SP3位 59.05点、FS3位 91.20点)
動画があがっているものについて、FSを順に並べてみました。
この楽曲『Asturias』とプログラム、大好きなんですね、私。
できたら、今季も続けて欲しいと思っていたら、続行ということでものすごく嬉しいです!!
ヴェレテンニコワ・コーチ曰く、『進化し続けるプログラム』なので、今季の間にも、さらにグレードアップして行ってくれるものと思います。
私が探しきれなくてアップできていない動画をご存知の方がおられましたら、教えて下さい。よろしくお願い致します!!
2.Cup of Russia2(2009.10/8) 総合2位(SP2位/FP2位)
Elizaveta Tuktamysheva LP - Cup of Russia II Rostelecom Perm 2009
http://www.youtube.com/watch?v=P3nsWXzyrIw&feature=related
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T-2Lo、3Lo、3S、2A-2A+SEQ
ヴェレテンニコワ・コーチがインタビューで言っていたように、少し調子はよくなかったのかもしれません。特にジャンプの調子がよくなかったようです。ですが、本格的に3Fを実戦装備して、成長を感じさせてくれました。スパイラルに、最近は入れる選手が少ないシャーロット・スパイラルを入れているのも目を引きました。柔軟性が課題ですね。
3.Cup of Russia 3(2009.11/12頃) 総合1位(SP1位/FS1位)
E.Tuktamysheva-12.11.2009
http://www.youtube.com/watch?v=a42_3Eeg93Y&feature=related
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T、3Lo、3S、2A-2A+SEQ
第2戦で2A-3T-2Loだったところを2連続コンボに変えて来ましたね。というより、セカンドの3Tでちょっと着氷がつまったので、とっさに2連続でやめたという感じを受けます。もしかしたら、セカンドの着氷の調子で無理にサードジャンプを跳ばなくていいという指示が出ていたのかもしれませんし、そもそも、最初から2連続の予定だったかもしれません。第2戦でも着氷したものの無理をしてサードジャンプを跳んでいて、おそらくGOEがマイナスになったと考えられるので、丁寧に滑ることに主眼を置いたと考えられます。
それもあってか、小さなミスはあるものの、全体的に素晴らしい出来だったと思います。それにしても、スパイラルから3Sとか凄すぎです・・・。
4.パニンメモリアル 総合1位(SP1位/FP1位)
Елизавета Туктамышева, LP
http://www.youtube.com/watch?v=1dyCzA2yvDA
3Lz-3T-1Lo、3Lz、3F、2A-3T、3Lo、3S、2A-2A(タノ)+SEQ
Cup of Russia 3からジャンプ構成を変えて、最初に3連続ジャンプを持って来ました。失敗しましたが、サードジャンプは2Loの予定だったのでしょうね?
2Aのシークエンスの1つがタノジャンプになっていたり、スピンが変わっていたり、ステップが複雑で動きが多くなっていたりと、後半部分がかなりCup of Russia 2の時とは変わっています。
シャーロットスパイラルが少しキレイになりましたね。スピンの回転も速くなったように思います。
5.ロシア選手権(2009.12/24~27) 総合3位 (SP10位/FP1位)
09 Russian Nationals Elizaveta Tuktamysheva FS
http://www.youtube.com/watch?v=Ts6iGM8oCng&feature=PlayList&p=AEFEA7CDE6F45BEC&playnext_from=PL&playnext=1&index=49
3Lz-3T、3Lz、3F、2A-3T-2Lo、3Lo、3S、2A-2A(タノ)+SEQ
ジャンプ構成をCuo of Russia 2の時のものに戻してきました。シークエンスの2Aはタノと後半部分の振付けはパニン・メモリアルの時とものとほぼ同じようです。3Sでの転倒は残念でした。その後はきっちりまとめたものの、やはり影響はあったようです。
このロシア選手権は優勝候補と言われ、本人も優勝するつもりで来ていたのに、SPで大自爆の10位スタート。それでも、この演技で3位入賞をしたのでした。気合を感じました。
キレイな画質で見ると、衣装がとてもステキに見えます。似合ってますね(^^)
6.ロシアジュニア選手権 総合4位(SP9位/FP4位)
Елизавета Туктамышева, ЮЧР 2010, произвольная программа
http://www.youtube.com/watch?v=Usgs21EDyqs
3Lz-2T、3Lz、3F、2A(タノ)-3T-2T、3Lo、3S、2A(タノ)-2A(タノ)+SEQ
2Aをすべてタノにしてきました。2A-3T-2Loの部分で、最後の2Loを2Tに変えて来ました。このジャンプはこれまで失敗が多かったので、変えて来たのでしょうか。もしかしたら、タクタミシェワ選手は、ちょっとループジャンプは苦手なのかもしれません。
また、ステップもサーキュラーステップにして、随分雰囲気が変わりました。ジュニアの大会用プログラム向けに、シニア大会用とは細かい部分が変わってますね。
演技は、最初のコンビネーションジャンプの3Lzでお手つき、3Fでは転倒、3Loではオーバーターンと、ことごとくジャンプがダメな大会でした。SPでも9位と、'09-'10シーズンで最も出来の悪かった大会と言ってもいいかもしれません。
まあ、このプログラムを滑りきるだけでもすごいことなんですが。
7.Cup of Russia Final(2010.3/1~) 総合1位(SP1位/FP1位)
Elizaveta TUKTAMYSHEVA LP Cup of Russia Final 2010
http://www.youtube.com/watch?v=6Uv_gaKqMuE
3Lz-3T、3Lz、2F、2A-3T-2T、3Lo、3S、2A(タノ)-2A(タノ)+SEQ
この大会もジュニア選手権に続いてあまり調子がよくないようでした。ジャンプも、明らかに流れがありませんでした。それでも、SP、FSともにきちんとまとめて総合1位は素晴らしいです。調子が悪いなら悪いなりにまとめる方法を覚えてきたのかもしれません。
そして、この約1ヶ月後のRussian National Juniors 2010 Starshiy Vozrastではさらに調子が良くなかったようです。動画がないので詳細は分かりませんが、点数だけ見ると、タクタミシェワ選手にしてはかなり悪かったようです。
なのに、3Aを試合で跳んだというデマが飛んだんですよね。掲示板やいくつかのブログでも、何の証拠もないのに、「試合で3Aを跳んだ」と断言していて、ファンは証拠を求めて大騒ぎをしたものです。本当に試合で跳んでいたのなら、スポーツニュースサイトが黙っちゃいないはずなのに。結局、試合前の公式練習で練習をしていて着氷したというのが間違って伝わったデマでしたが。
デマが出る程注目されているということですね!!
練習でできることと試合でできることとは大きく違います。練習でいくらできたとしても、実際に試合で大技を入れるということは、大変なことです。
こうやってみてみると、1年を通して試合に継続して出場しており、結果的に、安定して上位に入っています。そして、もっとすごいのが、必ずFSで順位をあげているところです。今季は、トリプル5種類をきっちり試合で入れることができるようになりましたし。ただ、昨年2位で、今年は優勝を狙ってのロシア選手権のSPで大ミスしたのは辛かったでしょうね。でも、FSでの圧倒的な演技で3位まで盛り返して来たのは自信につながったのではないかと思います。
タクタミシェワ選手の強さは、ジャンプであることは間違いありません。ロシア国内の大会は、大技を入れるとボーナス点がつくのですが、きちんとジャンプが決まると、タクタミシェワ選手はTESが70点台になることも珍しくなくなりました。
課題は柔軟性と、いかにPCSをあげるかということですが、現実にはこのシーズンはノービスだったわけですから、この課題は今後徐々にクリアして行けることと思います。
'09-'10シーズンは、試合を通して、タクタミシェワ選手は、国内において『ロシアの次世代のエース』の地位を確立したと思います。
よく、「体型が変わらなければ・・・」「外国人は太るから・・・」という話を聞きますが、ロシアは、両親やその両親に遡ってまで体型を見て選手を選んでいるとのことなので、その点はほとんど心配はないと思います。太ることよりも、身長の伸びや骨格等の体格の変化による影響が気になるところだと、私は思います。ロシア選手権以降、ジャンプがイマイチだったのは、身長がどんどん伸びているせいではないかと推測します。実際、今年のミーシン・キャンプの動画を見たら、別人のような体格になっていましたから。
故障せず、成長による魔の年齢乗り越えて、ぜひとも順調に成長して欲しいと思います。
最後に、今年のミーシン・キャンプで、ついに3Aをみごとに着氷した動画が出ました。
ということは、今季から、実戦で入れてくる可能性が非常に大きいと受け取っていいかもしれません。
'08-'09シーズンが衝撃の国内デビューの年、'09-'10シーズンが国内エースとしての地固めと翌シーズンのジュニア・デビューのための訓練の年だったとすると、'10-'11シーズンは、世界のジュニア界へのデビューと地位固めの年と言っていいでしょう。
世界をアッと言わせて下さい!!!