最近、顔面のにきびが治ってきた。
気のせいではなく、噴火の勢いが明らかに変わってきたのである。
振り返ると、中学生くらいからにきびができ始めた。その時はみんなある程度、顔面にできていた。嫌だけれどもある種の仕方なさを抱えて受け入れ、でも、それを声に出して言えるほど優しい世界でもなかったと感じている。私はにきびが全然無い人に対して無差別にムカついていた。(顔面全体が1個のにきびになればいいのに!)と思っていた。そのくらい酷かった。
ハワイのキラウェア火山
にきびが酷すぎた日には、学校を無断欠席した。何回もやった。次に登校した時、友達に「どうしたの?」と聞かれ「風邪で~」と答えていたが、これらは高確率でにきび休みである。先生から留守電が何度も入り、無視したら普通に怒られた。「心配になるから。」と言われて胸が痛む。良い人だったから。風邪ですと嘘をついた。罪悪感とはちがう。こうするしかなかった。
(それでも、本当のこと言う訳ないでしょ。
誰にもわかってもらえないんだから。)
このフレーズ。汎用性が高すぎて、思い詰めると必ず頭の中を支配してくる。
お風呂の中。電車。勤務中に窓の外の青色を見た瞬間。
他人のプライベートがSNSで流れてきて一人で勝手に迷惑がる時。
話が逸れたが、問題なのはにきびができ始めた頃と変わらぬ勢いで、今も私の顔面にできていることだ。毎日2個くらい必ず発見してしまう。だが、大きくなってから世の中にコンシーラーという武器があることを知った。肌色で諸悪の根源を絶つ。最強のものを手に入れた。
ということで、肌を生き埋めにする下地・ファンデーション・コンシーラー・フェイスパウダーに依存し、顔面はさながらグランドキャニオンにあるTHE WAVEの地層になっていったのである。
でも、大元の肌は改善していないのでマグマに水をかける行為と変わらなかった。最近になり、にきびが酷かった友人に「高いの使いな」「ライン使いしな」と言われる。ドラッグストアに売ってるNOVシリーズでにきび用と書いてある洗顔料やらを片っ端から揃えたら、明らかに落ち着いてきた。もっと早く使えばよかった・・・(アフィリエイトじゃないよ)。ストレスも間違いないけど日頃使うものを変えるだけで治るものもあるんだな、と実感している。にきびがないだけでこんなに嬉しいんだね。
にきびできない人は毎日それを味わっていて、本当にうらやましいな。
溶岩から豊かな土壌になれるように耕してくわ・・・