過去ブログテーマ「旅行記」にある通り、私は旅行が好きである。
めちゃくちゃ遠い島に乗り込むサバイバル感、飛行機が離陸して現実から旅立っていく瞬間が最高に解放される瞬間だ。しかも、旅立っている日は大方、ストレスが限界突破しているタイミングだから苦笑いでしかない。今はだいぶ落ち着いている。
 
今年は県外への旅行が難しい。
そこで、近場にもっと目を向けてみるのはどうだろう、と思った。
暑さが少し緩んだ月曜日、東急東横線沿いを散策してみることに。
これまであまり馴染みのない路線だ。
 
とはいっても、気温は33度。
熱中症には気を付けつつ、やや詰め込みスケジュールでやってみる。
あとから歩数計を見たら、2万歩近く歩いていて驚いた。
全然「ぶらり途中下車」レベルではなく、ガチハイキングであることをご留意いただきたい。
 

黄色で囲った神奈川との県境までにしてみた。
祐天寺と自由が丘は時間の余裕がなく通過。
 
スタート地点の渋谷!
 
ワンデーパスというものを買う。
急に思い出した。
沖縄本島に行った時、「ゆいレール」という多摩モノレール的なものが張り巡らされていたこと。モノレールから、一面に広がる赤瓦の住宅を見下ろしながら首里城駅で降りたこと。この時もワンデーパスを買ってわくわくした思い出。
こういう一日乗車券を持つと楽しみになる。
 
 
 
渋谷のMIYASHITA PARK。
2020年7月28日オープン。
 
にわかだから見てみる。
10年に及ぶホームレス排除の歴史があるらしい。
相当物議を醸した場所であることは間違いないようだ。
飲食店がおしゃれで、芝生でもリラックスできると感じた。
緑化がすごいからいっそラピュタみたいにしてほしい。
 
全く意識していなかったが、オープン時間とともに入ったようだった。
店員さんしかおらずひたすらお辞儀され、私はなぜかトイレにダッシュした。
 
屋上の芝生。
ここが宮下公園。
美容院のメンズカットモデルが撮影していた。
さすが渋谷だ!と思った光景。
他にも本格的なカメラを持った人が多数歩いていた。
 
あっ・・・!ここでホームレス寝られるんじゃない??
 

 

次に、学芸大学駅へ。
 
今回の目的は「マッターホーン」という洋菓子店に行くこと!
バームクーヘンがどこよりも美味しい、
小室圭さんの母が長年働いているとかいう情報(気にしないつもりでももちろん確認しようとはする)、これらを得たので超楽しみであった。
 
 

わ!!!喫茶室オープン前に行ったのにすごい行列・・・

 

「暑いので無理しないでください!」というアナウンスがあり

諦めるマダムもいらした。

 

だが、私は諦めるつもりなど無く、待つことに抵抗はなかった。

やってやろうではないか。

それほど暑くなかったので名前を書き、塩分チャージをしながらひたすら待つ。

 

 
筒の箱かわいい!!!
 
ショーケースに入ったケーキやクッキーは、並んでいても買って良いようだったので
すかさず缶入りクッキーをGET。この絵はマッターホーンのモチーフでもあるようだ。
かわいい・・・のか!?
包装紙や缶にプリントされている。
独特すぎて、可愛いと奇妙の間みたいな論争、考察勢のファンが潜在していそうだと予感した。
 
店員さんの制服が、白いブラウスに青いワンピースで可愛い。
女の子が可愛いから更に似合っている。
何だっけ。そうだ、ガールスカウトの青い制服の色と同じなんだ。
行列の中で名前を聞かれていることに気づき、私がケーキの名前を答えたら
店員の女の子がすごく困った顔をした。
ずっとダミエって言ってた。アホすぎる。
暑さで頭おかしくなってきたな。
 
まだかな、と思ってふと窓ガラスにおでこを当てると、
最初なかったバウムクーヘンが突然焼きあがっているではないか!
 
ダッシュで買いに行き、確保。
よっしゃあああああ!めちゃくちゃラッキーだ。
配送だと2カ月かかるらしい。
 
良かった!!!
1時間待った甲斐があった!
 
 
 
 
その後、ダミエというケーキを食べる。
 
大きくて、普通のケーキより密度が高くて、甘すぎない柔らかな味。
バタークリームを食べたの何年振りだろう。
美味しかった!
しかも安かったから驚いた。またくる!
 
 
都立大学駅。
 
駅前にすごく薄くみえるモダンな建物。
住宅街が続いている。
10分くらい歩くと・・・
 
すずめのお宿緑地公園。
 
セミが爆音でライブしていた。
 
ここはもともと、一般の方が大事にしていた土地だったらしい。
良いタケノコが取れる!と目黒区では有名な竹林だったそうだ。
無数のすずめが住み着いたことから、この名前になっている。
住んでいた方が没後、「お国に返したい」という遺志を残されたので
国から目黒区が借り受けて、憩いの場にしている。
 
良い話。
 
 
 
想像以上に良い場所だった。
 
 
竹林の中は温度が低く、涼しさを感じた。
竹のさらさらした表面のおかげで触感でも涼しくなる。
 
ここだけ鎌倉の報国寺に飛ばされたのでは?いや言い過ぎたわ・・・と思うほど
最高の癒しスポットである。
セミさえいなければ、深呼吸して歩くに丁度良い。
 
すずめを慈しむ少年。
 
 
 
 
田園調布駅。
 
ミスチルの桜井さんや鳩山元首相など、有名人が多数住む場所。
初めて降りたが、駅から草を絡ませていてもうおしゃれである。
 
 
本日最も映えた写真は、田園調布の旧駅舎。
色合いが可愛くて好きだなあ。
 
 
田園調布は少し駅から離れると、このような道が延々と続いている。
33℃でこの道はきつい。絵にしたら消失点が見えそうだ。
通学路なのか。
映えスポットがない予感がして引き返す。
田園調布は豪華な住宅探しをする楽しみ方が良いのだろうか?
 
 
建設中の住宅が、強くなってからじゃないと入れない神殿だった。
 
 
 
 
多摩川駅。
 
駅前は広範囲で工事していて、
何か大規模なものができそうだ。
滝を見ようとしたが上手く入り込めず断念。
森の中を抜けると、空き地が広がっていて、大人も子供も
サッカーの練習で汗だくになっていた。
シオカラトンボが池の上で休んでいる。
森が深すぎてマイナスイオンを感じた時間。
 
image
駅沿いを歩いていたら一輪の花を見つけた。
8月なのに、アジサイ?
 
アジサイに似ているけれど詳細は不明。なんだろう。
とても上品で、遠くから見てもオーラがあった。
 
 
 
代官山駅。
 
ファミマの店舗がオリジナリティを出している。
 
このスーツのお店、ものすごく味があってかっこよかった。
 
 
 
代官山ログロード。
かつて東急東横線が走っていた跡地なのである。
住宅街にさりげなく作られた道。
かき氷店、靴屋、飲食店などが詰まっている。
建設中のお店もあり、全体的に静かだったので、まだまだ拡大途中なのかも。
 
 
 
代官山駅前に、リプトンの期間限定ショップができていたので
フルーツジュースを飲んで体力を回復した。
 
 
「果肉をつぶしながら飲んでくださいね!」と言われたのでストローでつぶしたら
ストローを破壊してしまった。
紙製だったからどんどん破れていく。
結局フタを空けて、果肉をかじりながらがぶ飲みしていた。
隣のカップルのように全然おしゃれに飲めない。
つら!
 
ここで帰宅。
さっそくバウムクーヘンをオープン!
ん?ずっと運んでいたから下の方がへこんでる。
あと要冷蔵なのに相当運んでた。
ヤバイかもしれない。


クッキーも開けて食べてみる。
 
おいしい!
どれもバターをたっぷり使っているに違いない。
密度も高くてよくかき混ぜているのだと思う。
本当に香ばしい。
どの味も最高で、贈り物にぴったりだと感じた。
 
 
バウムクーヘンは、なんとラム酒の味がした。
年輪がぎゅっと詰まっていて、濃厚なラム味をまとった生地が喉に染み込む。
コンビニのバウムクーヘンのようにパサパサしていない。
質感が明らかに違うのだ。
しっとりとした芳醇なお酒の香りが手を伸ばしてくる。
 
本当に、おいしいバウムクーヘン。
これはNo.1だと思った。
 
またおでかけしよう。