先日、一人旅で長崎に行ってきた。
またひとり旅かよ!!
と思われそうだが、前回の旅行で、友達同士の旅行とは違った角度の楽しみ方ができることを学び、癖になりそうな感覚が芽生えため、再び挑戦。今回は思い切って2泊3日にした。
長崎にした理由は2つある。
1つ目は、ご飯がとても美味しいことで有名なお店を耳にしたことだ。旅行前、たまたま見ていたTBSの「人生最高レストラン」という番組に、美輪明宏さんが出演していた。美輪さんは長崎出身で、人生最高の料理として挙げていたのが
「四海楼(しかいろう)」の長崎ちゃんぽん
「吉宗(よっそう)」の茶碗蒸し
だった。
美輪さんが言うなら間違いないっしょ!!
まるで強靭なSPをつけたかのような安心感を纏い、候補地に入れる。
2つ目の理由は、長崎まで思っていたより安く行けることだ。
JTBで見積もった時に、ビジホ、ご飯、クルーズ代、飛行機のチケット代、全て含めて5万円弱という破格の安さを叩き出した。旅行代理店を挟まずに、長崎まで飛行機のチケットだけを取ろうとすると、その時点で4万円以上かかるのだ。どんな魔法がかけられているのか不明だが、これが搾取・・・!てか大丈夫なの??と思いながら即決した。
1日目
開店直後をねらい、到着するやいなや吉宗に駆け込む私
すごい・・・造形が立派すぎるよ!演芸ホールかと思って一瞬間違えた
並んでる!
注文したのは名物の「夫婦(めおと)蒸し」。
吉宗は茶碗むし発祥の店だそうだ。
でっか!!!
茶わん蒸しってもっと小さくない?
どんぶりで来るとは・・・!!
茶碗むしと蒸し寿司がセットになっている名物料理。桜でんぶや卵焼きの下に寿司飯が隠れている。茶碗むしの方は、だしの味がとてもはっきりとしていて、最初から最後まで旨味が口いっぱいに広がる。まろやかな食感にとても贅沢な気持ちになった。卵の味は限界まで控えめにしてあるようで、勝手ながら濃いめの味つけを想像していた私は、その上品さに驚きを隠せなかった。市販の茶碗むしによくある、独特のくどさのようなものは全くなく、丼サイズでも飽きることがなかったのは不思議だ。個人的な見解だが、振り返ってみても、旅行した3日間を通して一番美味しかったのは吉宗の茶碗むしだと思う。私が吉宗を出た時、商店街のアーケードに沿って30人以上並んでいたことにはぞっとした。地元にも愛されているのだろう。また長崎に来た時は食べに行きたいと思う。
長崎駅付近は、5本の路面電車とバスが主な交通手段になっているらしい。カラフルな路面電車の行き交う風景は、青空とのコントラストも相まって、私にはみずみずしく映った。地元の方には本気でどうでもいい景色だと思うが、ここでは鎖国時代の日本の歩みを初めて激写した訪日外国人の仮面を被り、パシャパシャと写真を撮りまくった。
旬の果物を売っている屋台で、汗を流すべく、ザボンのジュースをがぶ飲みした。
オレンジジュースの酸味全部消した!みたいな味でめっちゃ飲みやすくて意外。
その後はグラバー園へ!!
麗らかな日和。春爛漫のグラバー園。長崎は、私の住んでいるところよりずっと暖かく、冬から春への瞬間移動だった。大量のチューリップのお出ましには戸惑った。突然のサプライズに、思考停止しながらクラッカーの紙テープに溺れている人と同じだった。極彩色の花が紡ぐ絨毯が本当に美しい。何年振りにチューリップを見たのだろう。柔らかな陽射しの中で、時間を忘れて眺めていた。
全然関係ないが、どこかでWindowsのデスクトップの壁紙採用審議が内密で行われているとすれば、グラバー園の花壇も候補に入れるのでは、と思った。
オルト邸も美しかった!
海と、山と、洋風建築を楽しめるって良いな
夜は四海楼でちゃんぽん食べた
おおお
建物がラスボス級の存在感!!!これが、ちゃんぽん発祥の店の佇まいなのか・・・!
ちゃんぽんは色濃く見えるが、実際味は控えめ。鶏がら豚骨スープが体に染み渡る。
麺が中華麺ではなくて、長崎での独自の製法で作った麺らしい。万人受けするような、優しい味。吉宗の時から思っていたのだが、(これ言っていいのかわからないけど、有名店って薄味が好きなの?)という疑問が駆け巡った。
調べると、どうやら古い料理ほど基本の調味料のみで作っていることがわかった。昔は、今よりも経済事情が厳しく生活に困窮していた人も多かったらしい。お腹いっぱいになれるように、との思いで作り出されたのがちゃんぽんだそうだ。コスパを考慮して麺が太いのもそういった理由だ。原点回帰だ、と促される。普段食べている味の濃い食べ物は、実はかなりデフォルメされているのだなあ、と感じた。
新地中華街も行ってみた!!
横浜・神戸・長崎に日本三大中華街がある。
規模としては、横浜中華街が一番大きいが、こちらも荘厳な造り。
角煮まんじゅう
うまっ
食べ過ぎだよ!
1日目 おしまい