ブッ飛んだ・・・。

「44マグナム」のおかげで
ワタクシは
当時ジャパメタと称された
バンドを一通り聞くように
なりました。

ですが、やはり
ワタクシの中で
ジャパニーズメタル1等賞は、
「44マグナム」でした。

「妖艶さ」もさることながら、
何かが他とは違いました・・・。

「I JUST CAN'T TAKE ANYMORE」

という曲みたいなテイストも
当時、よそには無い感じで
何でしょう?
唄い回しや歌詞も含め
ワタクシには唯一無二に
感じた訳です。


そこから、「ロッキンf」
なる音楽雑誌も
よく読むようになっていきました。

この雑誌には
当時「ソノシート」
と呼ばれたペナペナに薄い
簡易レコード盤の様な感じ
のモノが付録として
時折、付いてきました。 
ワタクシが今でも持っているのは、
「44マグナム」からは
少々、後の話になりますが、
「プレゼンス」というバンドの
付録ソノシートが
手元に残っているだけで、
他は紛失してしまったのですが、
当時は本当に色々な
バンドの曲やメッセージの
詰まったソノシートが付いてきて、
楽しみの1つでした。

でも、ジャパニーズメタル
一辺倒になった訳では無く
今まで聞いてきた音楽も
相変わらず聞いていて、

愛聴する音楽ジャンルが
広がったという感じでした。

逆に言えば、
当時のジャパニーズメタルは
ジャンルの垣根を超越して
音楽ファンを巻き込んでいく
ものスゴく勢いのある
ロックンロールミュージック
だったのだと思います。


特に関西のジャパメタ勢は
凄く熱かった記憶があります。

後に活躍するミュージシャンも
ジャンルを問わず
彼らの影響を大なり小なり
受けて育った人は沢山いると思います。

本当に偉大な大先輩方であります。
 

 

DistortionII世(期間限定)-201207311147000.jpg


先日、ご縁あって
ヤイコさんのライヴに
行って参りました。

ママになられて、
益々パワフルに! 

強くあろうとする女性は
本当に素敵であります。

勇気と元気をいっぱい頂けました。


当時の「U和 Nシス」には
ハードロックや
メタルのバンドが
沢山出演していました。

ワタクシは
せっかく誘って頂いたのですが、
見学しに行った後、
この時は、辞退させて頂きました。

なぜなら、
凄過ぎたからであります。
出演されているバンドの
テクニックが、衣装が、
情熱が・・・。

完璧にワタクシは井の中の蛙、
いえ、学園内の蛙でした。

一段上の世界を
初めて覗いたワタクシには、
この衝撃に、
受けて立つ自信が
木っ端微塵状態でした。

なので、
出演はしなくとも
この店によく遊びに行く様になりました。

(しかし、数年後に思わぬジャンルになって変貌したワタクシはこの「U和 Nシス」に出演する事になります)

それはさて置き、
よく顔を出すうちに
色々な人と知り合っていく
訳であります。

そんな中、
1人のジャパメタ風の容姿
をした長髪の殿方と
知り合います。 

ラウドネスのドラマー
当時の「樋口さん」に
似た感じの人でした。

今思えば、似た感じ?
というよりも、
一生懸命、樋口さんに
似せていたのでしょう。

案の定、彼はドラマーでした。 

「キミ、よく見かけるねぇー」

「今度さ、ココでライヴやるんだけど、
良かったら見に来てよ!」

「ホントは\1000なんだけど、
キミ高校生みたいだから
\700でイイよ!」

と、話掛けて来ました。 
そして、
なんかオモシロオカシイ話
をいっぱいしてくれました。

結局、\700で彼らの
手売りチケットを買って、
翌週だったかに
見に行きました。

オリジナル曲
とは言っていたものの、
学園内の先輩方がよくやっている
「ラウドネス」っぽい
曲を演奏していました。

その時は、
何バンドかが一緒に出演する
対バン形式のライヴだったのですが、
1つだけコピーバンドが
居ました。

彼らはワタクシと同じく
高校生でした。

メンバー全員、各パート
凄く上手で、迫力があって
感動する程でした。

なんか凄かったので、
終演後、彼らに話し掛けました。

「今日やってたのは
誰の曲のコピーなの?」と。

そしたら、
ワタクシの知らないバンド名
を言ってきたのであります。 

『「44マグナム」
っていうバンドのコピー
なんだ!』

そう言ってきました。

その瞬間、
コピーの彼らでこんな素敵なら、
本物はもっと凄いのだろう。
と、思うに至ったのでありました。  

早速、
帰り道に「友&愛」という
「貸しレコード」屋さんに行き、

「44マグナム」っていう
バンドのレコードありますか?
と、尋ねたのであります。

「ありますよー。」と、
店員さんが言って、
「ホントは、もう一枚あるんだけど、
貸し出し中だから
この一枚しか無いんだけど・・・。イイ?」

と、レジ前に持ってきてくれました。


『ストリート・ロックンローラー』
というタイトルの
LPレコードを差し出してくれました。

なんか、
当時のワタクシには
妖艶過ぎたのか、
ジャケットを見ただけで
不思議なワクワク感が
降りて来ました・・・。

じゃ、コレお願いします。
借ります!

家に帰って、
メシも食わぬまま
「33回転」にセットして
早速レコードプレーヤーに
セットしました。


針を落とすと、雷音が・・・。

次第に
ディストーションの効いた
エレキギターの音が聞こえ、
徐々に爆音に・・・。


  ブッ飛びました!!

スゲー!スゲぇぇぇー!!

なんじゃコリャー!