生徒・受験生向け【真面目に国語/現代文・小論文】 Produce by 〔オンライン・国語専門塾〕エリート学院四ツ谷
国語/現代文読解「超」基礎編・第3回【逆接】③
~逆接には2つの役割がある?!~
今回の第3回は「逆接」の最終回と致しまして、【逆接語】には、実は2つの役割があることをお話したいと思います。
「逆接なんて……」とお思いでしょうが、是非最後まで一緒に学習をしていただければ幸いです。
1 【逆接】の2つの役割 ~「○○関係」を示す逆説の場合は…~
では、次の2つの例文を見比べてください。
a 雨が降ったみたいだが、洗濯物はそれほどぬれなかった。
b Aさんは無口だが、Bさんはおしゃべりである。
共通する【逆接語】は「だが」ですが、
なにか例文aとbでは、何かニュアンスが異なるのにお気づきでしょうか?
では、〝【逆接語】の後が強調される〟のは、例文aとbのどちらでしょうか?
………………。
そうです! 例文aの方が「逆接」の後が強調されますよね。
そう!「ラッキー、洗濯物はそれほどぬれなかった!」ということが強調したいのですよね。
では、例文bはどうでしょうか?
「Aさんの無口」を強調したいのでしょうか?、
それとも
「Bさんのおしゃべり」を強調したいのでしょうか?
ここでは、「Aさん、Bさんのどちらが……」
というよりも、
むしろ《AさんとBさんの違い》が言いたいのではないでしょうか。
すなわち、ここではAさんとBさんとが【対比関係】になっている点が、ポイントとなってきます。
このような【対比関係】の場合、「逆接」のあとだけでなく、《A・B前後、どちらもポイントとして押さえておく》必要がございます。
[注]文脈上、a・b両方の役割をもつ場合もございます。
2 【逆接語】の2つの役割
a「逆接」の後が強調される【逆接語】
b【対比関係】を導く【逆接語】
の2種類があることを押さえておいて下さい。
では、a・bどちらの【逆接語】になるか?
始めは1つ1つ意識的に判別していくことをお薦めいたします。
しかし、やがて〝無意識〟的にきちんと判別できるようになってきますよ。
[注]文脈上、a・b両方の役割をもつ場合もございます。
3 例えば・・・次の文章の2つ「しかし」は役割が違います!
(2)しかし、平成に入ってからのリカちゃんは、その物語の枠組から徐々に解放され、現在は(略)別キャラクターを演じるようにもなっています。
いかがだったでしょうか?
4 ここでワンポイント・アドバイス!
ここでワンポイントアドバイス!
残念な本文チェック。
それは、「しかし」などの【逆接語】はチェックしているが、それだけで終わっているケース。
【逆接語】をチェックするのは、もちろん必要ですが、
大切なのは、その【逆接語】の後の内容です!
すなわち「しかし」などの【逆接語】の後に書かれている「論」をしっかり捉えることが大切なのです。
したがって、【逆接語】だけでなく、その後の内容をしっかり〝線〟を引っ張って、チェックをし、
その内容、すなわち「論」内容をしっかり理解・把握していくようにしていきましょう。
まとめ
~逆接には2つの役割がある!!~
a「逆接」の後が強調される
【逆接語】
b【対比関係】を導く
【逆接語】
a・bどちらの【逆接語】になるか?
最初は意識しながら見抜こう!
今回の内容はYouTube動画にもアップいたしておりますので、お時間がございましたら是非ご視聴下さい。
次回の講義では、いよいよ【対比関係】についてお話していきたいと思います。
合い言葉は「宝の持ち腐れにならないように!」
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では、次回の講義で会いましょう!
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