前から“排除アート”はなくなって欲しい、というかそれはもはや“アート”ではない、“アート”という表現を使わないでほしいと思っています。
平野敬一郎さんのツイで排除アートの排除に成功したというのを前に見て。
ナイス。座面がそもそも極限まで座りにくく作られているものなど、全国的に馬鹿げた排除ベンチは無くしていくべきだ。https://t.co/iXwtVwhRgW
— 平野啓一郎 (@hiranok) September 3, 2023
小石川後楽園のあたり。排除じゃない普通のベンチが並んでいて、思わず写真を撮ってしまった。これに驚いてしまうところが悲しい。排除ベンチこそ排除しよう。 pic.twitter.com/FVUGKcOpP2
— 平野啓一郎 (@hiranok) July 17, 2021
“排除アート”と呼ばれるもの、それは一見アートっぽいけれども、人を排除するもの、です。
Xに書くエッセー4…
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) April 18, 2024
繋がってると上のが出てしまいますが…。
引用したいのはエッセー4の方。
それに抗う人もいます。
渋谷のホームレス女性殺人事件で女性が座っていた「排除ベンチ」と同様の仕切りのあるベンチが、奈良の京終駅に設置された件、Twitterで仲川市長に直訴してみたところ、仕切りが取り外された。奈良市役所の迅速な対応に感謝。ありがとうございます。 左11/24 右12/5 pic.twitter.com/bBTby71piX
— 寮美千子 (@ryomichico) December 5, 2020
台北当代芸術館の前に飾られている、排除ベンチを皮肉った作品。台湾でも排除ベンチ、いじわるベンチの問題はあるんですね。開催中の展覧会『貧窮人的台北』のテーマの一つになっていました。《友善的椅子》計畫 というタイトルも皮肉 pic.twitter.com/4Eukt5uyn6
— 在華坊 (@zaikabou) May 10, 2024
排除ベンチについて詳しく知りたい方は、
— 眞縫ゆう(まぬい) (@at16Page) June 9, 2024
森達也『あの公園のベンチには、なぜ仕切りがあるのか?』(論創社、2023)
五十嵐太郎『誰のための排除アート?』(岩波書店、2022)
をおすすめします🦕 https://t.co/MR2XANEdUI pic.twitter.com/DAWyag3h4R
【12月15日号】「公共空間に寛容さを“排除アート”」
— The Big Issue Japan ビッグイシュー日本 (@BIG_ISSUE_Japan) December 17, 2022
ホームレス状態の人が眠るのを物理的に妨げる、“排除ベンチ”や“排除アート”が都市には点在しています。建築史家の五十嵐太郎さんに、公共空間と排除アートのありかたについて話を聞きました。#ビッグイシュー pic.twitter.com/eWetKJXohd
アートという言葉を使わないで欲しいのは最初に書いたとおりです。
けれど、代わりうる何かいい言葉を思いついたりはしていなくて。
アートの制作者が、それは“アートではない”とハッキリ言う必要があると思います。
そして『Big Issue』481号(2024年6月15日)の特集は、「まちに座る」
次の出勤日にこそ買ってくるつもり。
うっかり忘れたりしてて、次の号が出る前に。
いや、出ても買えるけども、早いうちに読みたい。