まず、はっきりさせておきましょう。
「ピッツァ」はイタリア発祥の美味しい食べ物です。
一方、「ピザ」は……
ピッツァがアメリカに渡って、大食漢の粗雑な味覚により改悪された食べ物。
ここまでは基本。よろしいですね
さて。日本では……
ご存知の通り、アメリカから輸入されるものを無条件で「良い物」と信奉する日本人によって、ピザは広まりました。
あくまで「ピッツァ」ではなく「ピザ」が。
もちろん、日本にも心ある（正常な味覚のある）人々がいます。
だから最近ではイタリア仕込みのピッツァ店も多く出店しています。
しかし、残念ながら世間の大多数は、まだ「ピザ」で満足しているレベルです。
味音痴というより、商業広告とメディアによる社会的な一種の洗脳でしょう。
そんなわけで、「ピッツァ」と「ピザ」を区別するのは、非常に正しい認識です。
ところが……驚くべきことがありました。
「踊るさんま御殿」という人気バラエティー番組の一般人からの投稿でした。
「ピザのことをピッツァと言う人が嫌い」
という内容でした。
なんという無知と無教養
あいた口がふさがりません。目が点になり顎が床に着きました。
こんなにも恥ずかしい発言に対して、笑って共感しているスタジオの芸能人たちにも呆れるばかり。
日本という国は、私の記憶が正しければ「食育」を推進している国じゃありませんでしたっけ
いったい、どうなっているのでしょうか。
まるで食育と真逆を行くキャンペーンがテレビに溢れています。
たとえば、チェーン店の居酒屋やファミレスを称賛する番組。コンビニ食や冷凍食品のランキング特集。わざと下品さを演出する乱暴な手書きメニューとビールケース椅子の店。
チャラチャラしたファッションや化粧品なんかより、もっと「食文化」を大切にするべきだと考えるのですが……
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