テレビの街頭インタビューで
街の声
って紹介してるけど……
これって本当に「街の声」かなぁ。
たまたま通りかかった素人の個人的な意見じゃないかな~。
無駄な時間 だよねぇ。
専門家の意見を聞いてる方がよっぽど有意義だと思うんだけど。
……と。
そんな毒舌を吐いてたら、ふと気が付いた。
ああ。この時間って、時間調整に便利なんだ。
結局、テレビ局側の都合かぁ。
たぶん。
これって、バラエティー番組の「ワイプ」にも似ています。
テレビ画面の片隅に、VTRを見ているタレントの顔を映す演出。
タレントの反応を見た視聴者が
ああ、これは笑う映像なんだ
これは「へぇ~」と感心する場面か
これは悲しいシーンなのか
と、一般的・平均的な反応を教えてもらう手がかりとするのです。
情報過多の時代、どんな反応が「正しい」のか分からなくなってるのでしょうね。
皆と同じでないと不安だから、「基準」を求めているのでしょう。
日本のテレビ番組がワイプを多用する理由は、
① せっかく高いギャラを払っている大物タレントの顔は多く映さなきゃ損
② 人気タレントの顔をなるべく長く画面に出して視聴者の気を惹きたい
という従来の通説のほかに、
③ 視聴者の「多数派に属したい」欲求を満たすため
なのでは?…と推理しています。
テレビ業界の皆さんへ。
日本社会の短所を煽る手法で視聴率を稼ぐより、日本人の一人一人が自分の頭で考えることを尊重する番組作りを目指してはいかがでしょうか?
長い目で見れば、ずっと良い方向性だと思うんですけど。