文春オンラインが、監督兼俳優の榊英雄氏が、氏の作品に出演したり、ワークショップに参加していた4人の女優から告発されたと報じました。

 

彼女たちは、2013年から17年の間に榊氏からレイプまがいに性的行為を強要されたり、映画の出演をちらつかせて関係を持たされたとしています。

 

「性被害」をテーマにした映画の監督本人が、女優に性強要していたわけですから、同映画が上映中止になるなど大騒動に。

 

これに対して、榊氏は「事実であることと、事実でない事が含まれて書かれて」とした上で、

 

「過去のことをなかった事には出来ません。それをしっかり肝に銘じ、これからの先へ猛省し悔い改めることを誓い、人を、日々を大事に生きていきたい。しかし、不倫行為については妻にも謝罪し、許してもらっております。(女優らに)性行為を強要した事実はありません」と主張。

 

ただし、榊氏は自分が「加害者」扱いされていることに納得していないのが見え見えで、相手女性とは合意の上で、むしろ「売られた」という身勝手な思いを巡らせているとの声もあります。

 

これについて、モーニングショー「めざまし8」でMCを務める谷原章介氏は、以下のように述べました。

 

「こういった事態が発覚したことは本当に残念でなりません。

 

いち役者として、いち家庭人として、そして監督もしている立場。

 

優位的な立場を使って女性に対する性的な自分の満足、下心を満たすっていうのは本当にあってはならない」

 

また、芸人の土田晃之氏は、「バイキングMORE」で以下のように発言しています。

 

「僕は舞台とか映画の世界は全く分からないのですが、こんなことあるのかなって思っちゃって。

 

監督とか演出家って上の位置じゃないですか。

 

普通、その位置の人って、その時の共演する人に手を出すのって思って。

 

もしそこで恋愛感情があるんだとするならば、このお仕事終わってからじゃないとか。

 

舞台が始まる前にとか手を出すって、プロ意識がそもそもないんだなって思って」

 

ううむ、なんというか、二人ともまったく知らなかったようなことをいっていますが、白々しいにもほどがある。

 

まず、谷原さんですが、榊氏の女優への性加害は「有名な話」で、今回の件は「氷山の一角」だそうですから、知人であり、共演もしている彼が知らなかったはずがない。

 

大体、こうしたセクハラは映画界では当たり前のことだといわれています。

 

谷原さんもその世界に身を置いている人間なのですから、知っていて当然でしょう。

 

また、土田さんにしても、「舞台とか映画の世界は全く分からない」とはいえ、芸人の世界でも同じようなことが昔から当たり前のように行われています。

 

有名なのは、かなり昔に芸能界を引退しましたが、一時はテレビのバラエティ界の帝王と呼ばれた島田紳助さんですね。

 

「紳助の喜び組」※といえば、一部では有名で、紳助さんの番組によく出演していた土田さんが知らなかったなんてことがあるはずがない。

 

※アサヒ芸能(201197日)は、熊田曜子、ほしのあき、藤原紀香、小林麻耶、上原美優(故人)、吉田真由子(鑑定団)、青木直子(鑑定団グラドル)の名前を挙げています。

 

そして、紳助さんは、性癖は別にして、プロ意識の塊のような人であることは土田さんも否定できないと思います。

 

プロ意識とセクハラは関係ないということです。

 

そういえば、ごく最近、モデルのマリエさんが紳助さんのこうした行為を告発し、一時かなり話題になりました。

 

そして、紳助さんに性的関係を強要されている彼女を横で見ていて、紳助さんを止めるどころか、マリエさんにいうことを聞くように促した出川哲郎さんが世間から非難を浴びたんですね。

 

要するに、見てみぬ振りをするのは間接的な加害者というわけです。

 

谷原さんも土田さんもそんな目で見られたくないので、シラを切っているのでしょう。

 

芸能界とセクハラ、枕営業についてもう少し話があるのですが、長くなるので続きは明日書きます。

 

では