少し前に慰安婦問題についての日本政府の姿勢に批判的なブロガーに以下のような質問をしました。
「私たち現在を生きる者は過去の日本人が行ったとされる蛮行(本当かどうかは私には判断できませんが)にどこまで責任を負わなければいけないのでしょうか」
これに対する回答は以下のとおりです。
「現在の生存者と、もしも占領にかかわることやそれを記憶している他民族への加害をとりあえずは謝罪する必要があると思います。第二次大戦とアジアの植民地には言うにおよびません。なぜなら、先祖から「よいこと」もたくさんいただいているからです。だから先祖の「借金」も背負わないといけないとわたしは思います。もしも、日本が餓死寸前の最貧国であるなら別だと思いますが」
なるほど。
それで少し考えてみました。
まず、結論を書くと、私は過去の日本人が犯した罪を現在に生きる私たちが責任を感じる必要はまったくないと思っています。
たとえば、顔も見たことがないあなたの曾祖父が誰かにひどいことをしたとします。
そして、その被害者の曾孫からあなたの曾祖父のしたことを謝れといわれたら納得できますか。
このような考え方は明らかに近代法の原則「罪は犯した人に専属する」に反しています。
個人の犯罪と戦争犯罪は違うというかも知れませんが、どこがどう違うのでしょう。
「戦争中の歴史については、ドイツの例を学ぶといい」といった意見もよく聞きます。
しかし、ドイツのワイツゼッカー元大統領は、「民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団ではなく個人的なものであります」「今日の人口の大部分は、あの当時子供だったか、まだ生まれてもいませんでした。この人達は、自分が手を下していない行為に対して自らの罪を告白することは出来ません」と発言しています。
慰安婦問題を始めとする韓国と日本の間に存在するとされる紛争については、それぞれの意見があり、水掛け論になっています。
やはり、国レベルで解決するしかないでしょう。
具体的には、国際的第三者機関(国際司法裁判所等)に判断を委ねる。
これ以外の方法はないと思います。
また、これは別の日本に批判的なブロガーの言葉ですが、「日本国民には、正しい歴史が隠ぺいされ、日本に都合がいい歴史だけを知らされている」と主張しています。
しかし、正しいとされる歴史をどうして知っているのでしょう。
何を根拠にして正しいと判断したのでしょう。
どこの国も自分たちの信じる歴史こそ正しいと主張すると思いますが。
ところで、基本的な疑問なのですが、第二次世界大戦時の戦争犯罪について語るのなら、米国の2度の原爆投下、東京大空襲、その他の都市への絨毯爆撃をどうして責めないのでしょうか。
米国は、原爆投下に対して、必ず真珠湾攻撃を持ち出して正当化しますが、犠牲者数は軍人、民間人を合わせて約2400人です。
これに対して、原子爆弾の被害者は広島13万人、長崎7万人(かなり低めの推定値です)。
そして、二次世界大戦の日本の民間人の犠牲者数は50万人から100万人とされています。
比較にもならないでしょう。
非戦闘員(民間人)への攻撃は、戦時国際法に反していますし、道徳的に考えても許されることではありません。
明らかに非人道的戦争犯罪です。
では、なぜ責められないのでしょう。
いうまでもありませんが、米国は戦勝国であり、そして、現在も超大国だからです。
勝てば官軍というわけですね。
戦争に勝てば何をしても許される。
私は、広島、長崎、東京大空襲等を行った当時の米国人を絶対に許すことができません。
しかし、現在に生きる米国人を憎んではいませんし、責任を取るべきだとも思いません。
多くの日本人は米国の蛮行を水に流しています。
私もそれでいいと思っています。
米国のブッシュ元大統領(父親の方)の「我々が言っているのは、忘れよう、そして一緒に前を向いて進もうということだ」との言葉どおりです。
ただ、最後に書いておくと、私はパリにいたときに、他の国の人間もいる中で、韓国人の女性に面と向かって日本人は倫理的に劣っている。日本人は韓国人に謝れと言われたことがあります。
そのとき私は韓国人とは関わらないほうがいい人たちだと感じました。
後で聞いたところによると私の経験はそれほど珍しいことではないようです。
そして、その後もいわゆる少女像や今回の東京オリンピックでの行動もあります。
どうして、こんな嫌がらせとしかいえないことばかりするのだろうと考えているところに、韓国の聯合ニュースが石原慎太郎氏の死去について「極右妄言製造機が死亡した」との見出しの記事を発表したとの情報を目にしました。
まさに死者に鞭打つ完全なヘイトスピーチですね。
しかも、一個人ではなく、報道機関が発信しています。
韓国人とはそのような性質を持つ国民だと言われても仕方がない。
やはり、関わらないほうがいいということでしょう。
では
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