昨日は占い師としてテレビ番組に出演したときの話をしましたが、実は某国営放送の大河ドラマにも出たことがあります。

 

かなり大昔の話ですが、占い師ではなく、エキストラとして。

 

ドラマのタイトルは「獅子の時代」。

 

明治維新で「賊軍」の汚名を着た会津藩士の運命を描いたものです。

 

最初に断っておくと、大昔のことであやふやなところが多いため、ウィキペディアの記事を参考にしています。

 

それで、ストーリーの一部がパリで進行するため、撮影隊がフランスに来たわけです。

 

私は現地コーディネーターをしていた友人にアルバイト通訳として、声をかけられました。

 

このドラマは、第1回の冒頭部分が、パリ万国博覧会に参加するためにフランスを訪れた徳川昭武一行が、リヨン駅に降り立つところから始まります。

 

日本国内でリヨン駅を再現することは不可能、また、当時の様子を再現しようとしてリヨン駅を貸し切りにすることもできません。

 

そのため、現代のリヨン駅での撮影を決行。

 

一行のメンバーはメインの俳優以外は、現地在住の日本人エキストラが演じました。

 

私も人数合わせのために引っ張りだされ、サムライの衣装を着せられて参加。

 

しかし、全然似合わなかったなあ(ネットに写真が残っています)。

 

このリヨン駅の場面は、実際の列車に扮装を付けた俳優を乗せて下車させ、現代の一般客がいる中を歩く形で撮影されました。

 

しかし、フランス人の一般客は、ほとんど注意を払うことはなかったですね。

 

サムライが集団で歩いているのに、不思議に思わない。

 

サムライ自体を知らないので、ちょっと変わった外国人が歩いていると思ったのかな。

 

ところで、その時、日本から来ていた主な出演者は、菅原文太さん、加藤剛さん、児玉清さん、大原麗子さんです。

 

菅原文太さんは本当に格好よかったなあ。

 

立ち姿がすごく決まっている。

 

それに私たちアルバイト通訳全員にチップをくれました。

 

あと、大原麗子さんはものすごく可愛く、美しかったですね。

 

なんというか別世界の住人のような感じ。

 

その後も撮影の通訳として働きました。

 

コンコルド広場で馬車を走らせるシーンのときは、観光バスが来るとストップと書いたプラカードでスタッフが止めようとしたなんてことがありました。

 

また、パトカーが来ると50フランと記念品を渡して見逃してもらったり。

 

この50フランうんぬんの部分はウィキペディアには出典要確認とありましたが、しかし、本当にあったことなのです。

 

私自身も撮影に目をつむってもらうために、警官にお金を渡したことがあるから断言できます。

 

ううむ、これは犯罪ではなかろうか。

 

まあ、時効でしょうが。

 

今、気づきましたが、上に書いた4人の俳優は全員鬼籍に入っていますね。

 

私も歳を取るわけだ。

 

それからこの仕事を回してくれた友人には、この大分後に手ひどく裏切られるのですが、これは別の話ですので、また別の機会に。

 

では