なんでも、「76回目の広島原爆の日となる6日、東京五輪の中継が多い影響もあり、NHKでは総合テレビ午前8時からの「広島平和記念式典」中継以外に原爆や戦争に関する特集番組を放送しなかった」そうです。

 

なるほどねえ、NHKにとってはオリンピックのほうが大事なのでしょう。

 

それはいいとして、私は広島と長崎に原爆が落とされたという事実は未来永劫伝えていくべきだと思っています。

 

戦争の悲惨さや残酷さを忘れないために。

 

ありきたりのことを書いて申し訳ありません。

 

他に表現のしようがないので。

 

私には原爆というと思い出す作品があります。

 

「この世界の片隅で」という映画をご存じでしょうか。

 

こうの史代さんの同名のマンガ原作の長編アニメです。

 

一言でいうと「戦争と広島」をテーマに描いた作品なのですが、これ以上の説明をしてもこの作品の素晴らしさは伝えられないので、興味のある方は是非ご覧ください。

 

今だとNetflixで新たなシーンが追加された長尺版「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」を放映しています。

 

時々、もう昔のことなんだから、原爆を落としたアメリカを許すべきといった意見を聞くことがあります。

 

しかし、私にはアメリカを許すということはできません。

 

そんな資格はないからです。

 

許せるのは犠牲になった人たちだけでしょう。

 

私は原爆を落としたアメリカを心から恨み、憎んでいます。

 

そして、この恨みと憎しみをいつまでも抱いていきたい。

 

上に書いたように、戦争の悲惨さや残酷さを忘れないために。

 

少々前のことですが、ウォールストリートジャーナルに、原爆に関するかなり刺激的なコラムが載っていたそうです(直接、記事を読んだわけではありませんが)。

 

内容を大まかに書いておきます。

 

「広島はあまりにも長きにわたり、ある種の左翼政治、暗黙の反米主義に塩漬けされた退屈な反戦主義と関連付けられてきた。

 

これは残念なことだ。

 

米軍が勝利という言葉を禁止し、米国の大統領が軍事力の行使を信じず、米国民が犯してもいない罪に罪悪感に苛まれている今日、われわれは広島の歴史から教訓を得るべきだろう・・・

 

原爆が投下されたことを神に感謝しよう」

 

日本人から見ると信じられないような主張がアメリカではまかり通っているんですね。

 

これでは犠牲になった人たちは浮かばれない。

 

もちろん、私はアメリカに復讐しろといっているわけでも、一方的に責めているわけでもありません。

 

状況によっては原爆を落とすことも辞さない国であることを肝に命じた上で、両国の関係を続けていくべきだと考えているだけです。

 

そのためにも「この世界の片隅で」のような作品を生み出し、受け継いでいかなければいけないでしょう。

 

では