今日はソーシャルプルーフの話をします。
ソーシャルプルーフとは、上手く利用するとかなりの効果が期待できるマーケティングのテクニックの一つですね。
あるテレビ番組で紹介していたのですが、通販番組では「電話注文を受けます」をどのように言うかで売れ行きが大きく変わるそうです。
普通、「オペレーターがお待ちしております。電話をおかけください」といった感じのことをいうと思います。
しかし、これではインパクトが弱いんです。
これを「電話が繋がらない時はおかけ直しください」にします。
どう思いますか。
なんだか電話が繋がらない可能性があると言われているようであまり良くないような気がしませんか。
実際には、その反対で、売り上げが大幅に伸びるんですね。
電話が繋がらない時は、と言われると、沢山の人たちが我先に電話しているような印象を持ちます。
買いたい人が大勢いるわけです。
これに対して、「オペレーターがお待ちしております。電話をおかけください」だと、がらんとした部屋でオペレーターたちが電話がかかってくるのを待っているが、誰からもかかってこないという印象を受けてしまいます。
当然ながら、人は売れ行きが良いと思われる商品に引かれます。
これがソーシャルプルーフです。
わかりやすい例を上げると行列のできるレストランでしょう。
客が沢山集まるレストランは美味しいと考えます。
人は他人の行動を正しいと思い込むものなんです。
人は群れることが大好きで、人がやっていることを見て、同じことをしようとします。
ですから、他の人たちも使っているということを強調すれば売り上げを上げることができるわけです。
自分もその一員でありたいと思うような集団(セレブ、社会的成功者等)の人間はみんな買っているというとさらに効果が上るでしょう。
よくある売り上げ倍増法の一つとして、数量限定があります。
人は限定販売が大好きです。
企業側もそれをよく知っていますから、生産や出荷を抑えて、わざと市場にあまり出回らないようにするなんてことをします。
すると消費者は必死になって探すわけです。
なんとかというラー油や有名なアイスクリームの新製品なんかがその良い例です。
もう一つ例を紹介すると、あるラーメン屋の話があります。
このラーメン屋はあまり人気がなかったのですが、店主は起死回生のためのアイデアを思いつきます。
特製ラーメン限定50杯と書いた看板を出したんですね。
すると客が倍増しました。
みんな限定50杯というと美味しいはずだ、ぜひ食べたいと思うようです。
そして、店側としても限定50杯と書いても、実際にはもっと売ることができますし、「限定」との名目のもとに値段を少々高く設定することもできます。
よければこうしたソーシャルプルーフを利用したテクニックを使ってみてください(結果は保証しませんが)。
では。