今日は少し柔らかめの話題にします。
今まで何回か書いていますが、私は歌が得意です。
最近は一緒に行ってくれる人がいないのでさっぱりですが、昔はカラオケにどっぷりとはまっていました。
それで得意な歌の一つに「My Way」があります。
しかし、かなり昔に何かで読んだんですが、「My Way」 はカラオケで歌うと嫌われる曲ナンバー1なんだそうです。
たしかにこの歌は重いというか大げさだし、大抵の人は歌い上げるもんですから、聞かされる方は嫌になるんでしょうね。
本人は大変気分がいいんですが。
ところで、「My Way」はフランク・シナトラの歌だと思っている人が多いと思います。
たしかにシナトラの代表曲として非常に有名ですが、もともとはシャンソンなんですね。
タイトルは「Comme d'habitude」(邦題:「いつものように」)、作曲:クロード・フランソワ&ジャック・ルヴォー、作詞:クロード・フランソワ&ジル・チボー。
歌はクロード・フランソワ本人が歌っています。
クロード・フランソワは「夢みるシャンソン人形」で日本でも有名なフランス・ギャルの恋人だったのですが、病的に女好きで、手当たり次第に付き合っていたそうです。
それで、人気絶頂の時に風呂場で感電死したので当時かなり騒がれました。
それはいいとして、この曲を聞き、気に入ったポール・アンカが英語の歌詞をつけて、シナトラに贈ったんです。
しかし、私はこの英語の歌詞はあまり好きじゃないなあ。
これが私の人生だなんて、なんというか、ちょっと大上段すぎて。
フランス語の歌詞の内容は、「My way」と正反対と言ってもいいくらいに異なります。
「My way」が前向きな力強いメッセージを込めているのに対して、こちらは、表面上は愛し合う二人の生活の空しい実情を示す、ちょっと元気を削ぐような内容です。
私は個人的にはこちらの歌詞のほうがいいと思うんですが、それでは多分、世界的な名曲として人々の記憶には残らなかったでしょうね。
しかし、日本でも、大御所と呼ばれるようなベテラン歌手は、人生を総括するような説教臭い歌を歌いたがるようです。
聞いていて本当に面倒くさいというか、自分で自分に酔っているだけの姿なんか見たくもありません。
人生の総括をするのは死んだあとでいいでしょう。
では