今日は。
本日もこちらのブログにいらしてくださいまして、
誠に有難うございます。
日高見の地は曇り空で肌寒い天気です。
本日も、皆様に楽しんで頂ける事を祈りつつ、
「ジアルの日記」をお贈り致します。
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「2407年1月25日。
昨日の夜から、我が家は慌ただしくなった。父がいきなり「事件」を持ち込んで来たのだ。「機微を要する案件」との事で、舅のテイン、夫のエリム、義母のイリアナさん、そして娘のミラが家から飛び出して行った。特にミラは、『機動捜査隊の補佐を任せる』と言われたので、大喜びしていた。あの子は父親に似てワーカホリックの気があるようだ。婚約者のミコール君と結婚生活を始めた後のワークライフバランスが今から心配になってくる。そして、昨日の夜遅くに、息子のエナブランの友達モーグ君が、クリンゴン戦艦での軍務から休暇を取ってオデットの宇宙港に帰って来た。エナブランと通信をしたのだが、『ホテルか家で話をしたって、どんな女性か分からないよ。友達皆で山歩きをしよう。お前のローストチキンも久しぶりに食べたいしな。』そう、エナブランは、友達と山遊びをするとき、大概肉を焼く担当で、それが好評だった。横で聞いていたテインが、エリンホテルグループのオーナーであるオトゥールさんに許可を取ってくださって、近日中にオープン予定の秘境リゾートである「アヴァロン」の裏山を踏破するコースを明日の朝から歩ける事になった。
昼食は山中でバーベキューをして、夜はリゾートで宿泊し、夕食とバータイムを愉しむといい、そろそろ君たちも酒の席での振る舞いを覚えた方がいいだろう、遭難と煮炊き火の始末に気をつけてな。と仰っていたが、果たしてそれまでに片付く仕事なのだろうか、お言葉を聞いて心配していたのだが、朝6時に全員で帰るよ、とエリムから連絡があった。家政婦のミラさんは心得たもので、エナブランが山に持っていく分のパンと焼き菓子の準備を始めている。焚火では火力が安定しないので、しっかりしたパンや菓子を焼くのは難しいからだ。『朝には「はらぺこ怪獣たち」が帰って来るから、その分もね。』と言いながら、見事に大量のお菓子の支度をして、クッキージャーに入れていく。流石は歴戦の家政婦さんだ。6時ちょうどに、娘のミラと父が一緒に帰ってきた。『ミラおばあちゃま、お菓子を焼いているのね、一つちょうだい。』と言って、娘は早速ジャーからお菓子を取り出している。祖父である父は少し渋い顔をして、『お前は王族の娘なのだから、体裁よく皿に盛り付けるまで待ったらどうだね。』と、苦言を呈したのだが、『変装の合成樹脂を顔にくっつけていたのよ。栄養補給しないとストレスでお肌が悪くなっちゃうもの。』ミラは謎の理屈で反論した。息子のエナブランと婚約者で秘書のガダラさんは、私達の前で行うプレゼンの資料チェックで忙しくしている。特にガダラさんは、触ったら粉々に砕けそうなほど緊張していて、見ていて気の毒な程だ。『エナブラン様は緊張しないのですか?実績のある王族の方々へのプレゼンですよ。』と息子に尋ねていたが、『ゴットー先生のゼミでの発表より気楽かな。ミラの荷物持ちで服の買い物に付き合う時の方が、訳の分からない会話の連続でストレスかもしれない。』エナブランの答えは呑気なものだった。尤も、子供達が小さい頃から何か高価なものを欲しがった時には、必ず理由を資料つきで発表させていたので慣れてはいるのだろう。家族皆で朝食を摂ってから、エナブランの「エケケイリア計画」の発表を聞かせてもらった。エナブランによると、カーデシア式のパン菓子にベイジョーのスプリングワインのシロップを染み込ませた、カーデシアの文化にもベイジョーの文化にもない新しいカテゴリーの菓子を販売し、その収益を双方の困っている子供達や戦災孤児への援助資金にする、というものだった。その商品には、地球のオブライエン教授から紹介してもらったスン型アンドロイドが監修したカーデシアとベイジョー双方の芸術や文化紹介をするアイソルニア・チップもつけるという。大筋でいい事だと思う。そして、エナブランがベイジョーの官憲に怪しまれながらも持ってきた数個の大きな菓子を試食すると、どれもなかなか美味である。エナブランは、『このお菓子はプロのパティシエさんにレシピを直してもらったらもっといいものになると思います。』と言っていたが、夫のエリムが、『お前のオリジナルレシピだ、と言った方が売れ行きはいいと思うよ。お前は何度もネット上の発言が炎上してカーデシアではどんなパティシエより有名だからな。』と助言していた。父と舅のテインが事業計画書をざっと見て、いくつかの修正点を指摘した。エリムがディープ・スペース・ナインにいた頃に親しくしていたベイジョー人の得意先に手紙で口添えもしてくれるという事に話が進み、王家の現当主である私の認証で、王室としての事業という事に話が決まった。エナブランは年の割に幼い、ぼんやりしたところがある子と思っていたら、ここまで成長したのかと感慨深いものがある。本当は私の母も参加できると良かったのだが、風邪をひいて寝込んでいる為、今回のプレゼンには不参加だった。父がエナブランの作ったお菓子をお土産に持っていくという。『弁護士事務所からの帰りに、子供に絡んでいる連中に遭遇してな、声をかけたら襲って来たのだよ。おかげで、お母さんの為に買ってきた菓子が崩れてしまった。無礼者どもが。その分の弁償も首謀者に請求する予定だ。』という発言は、いかにも父らしいと思う。ガダラさんは発表が終わって少し落ち着いたようで、『この発表がダメになったらどうしようかと心配していました。』と言いながら、家政婦のミラさんが淹れたホットチョコレートを飲んでいる。まだ何か気にかかる事があるようにも見えるが。それを見ていたエリムのお母様のイリアナさんが、『そうだ、ジアルさんに話そうと思っていた事があるの。私が見る限りでは初めて、エリムが笑える作り話をしたのよ。前に住んでいた宇宙ステーションの司令官のお父上が、地球でレストランのオーナーをしているのですって。』可笑しそうに話してくれるが、それは紛れもない事実である。『実の母にまで疑われるとはね。』エリムは渋い顔をしているが、どこか嬉しそうだ。私がそれは事実だと言うと、『商業階級の人がどうして軍事的な知識に触れられる機会があるの?』と、不思議そうにしている。地球では階級が無い社会のようなのですよ、と説明すると、そういう社会で、セキュリティ面は大丈夫なのかしら、と仰っていた。その話を聞いていたテインが、それなら「新婚旅行」とやらは、地球に行ってみようか、シスコ司令官の父上のレストランで予約して食事をしてみよう、と仰っておられた。そんな会話をしているうちに、エリムもガダラさんがもの言いたげなのに気が付いて、エナブランとミラに『エンや猫達とサンルームで遊んでおいで。プロレスをしたいようだからね。』と言って、席を外させた。するとガダラさんは綺麗な菫色の硝子ペンを持ってきて、『エナブラン様から頂いてしまったのですが、私が持っていて宜しいものでしょうか。オーダーメイドのお品をプレゼントされるのは初めてで・・・』大層恐縮した様子でそんな事を言うので、思わず皆の顔に笑みが浮かんだ。『もちろん、いいんだよ。宝石を貰っても恐縮する必要は無い。先ず、エナブランの配偶者としての第一歩だが、』エリムが真面目な表情を作って言うので、ガダラさんはさらに緊張した顔をする。『エナブランの事は敬称なしで呼ぶこと。カーデシアは名誉ある男女平等社会なのだからね。それと、これに入っているプログラムでエナブランと一緒に勉強しなさい。』と言って、アイソルニア・ロッドを渡した。『はい、勉学に勤めます。』と言って、ガダラさんは受け取った。『では、サンルームでエナブランとミラに合流して遊んでやってくれないか。私たちが最近忙しいから、猫達が不満気味なんだよ。』エリムがそう言うと、やっとガダラさんは緊張がほぐれたようで、サンルームに向かって歩いて行った。夜には弁護の仕事の下調べで手が離せなかったミコール君も帰って来て父と入れ違いに夕食を共にしてくれる。何とも平和に1日が終わりそうだ。」
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本日の「技術担当者の奇言」。
「肉まんをつくれると自信が上がるそうです。
あんまんを作れると美人になるのでしょうか。
皆様も、佳い一日をお過ごしください。




