今日は。
本日もこちらのブログにいらしてくださいまして、
誠に有難うございます。
本日は日高見の地の12月にしては異様に暖かく、
来年の作物の出来が心配になってきております。
本日も、皆様に楽しんで頂ける事を祈りつつ
「ジアルの日記」をお贈り致します。
「2025年11月29日。
今日はベン・クルゾン君が家に来て、ペットシッターとして猫達の面倒を見てくれている。家政婦のミラさんが宴会に出す料理の買い出しや下ごしらえで忙しいので、結果として猫達と遊んでくれる人がいなくなり、欲求不満気味な顔をしている、と言うので、ベン君に遊んでもらう事にしたのだ。今日はベン君のご両親が今晩はゆっくりディナーショーを楽しみたいというので、夕食もベン君と一緒に摂る事になっている。『ミラおばあちゃんは、スーパー家政婦さんだね。宴会の準備をしながら普段の料理もするなんて。でも、何ヶ月も前から準備をする宴会って、どんな人が来るのかな。』と、ベン・クルゾン君は言いながら猫と遊んでくれている。宴会に出す予定の料理をみると、ベシア様ご一家の好きなメニューが出ているので、彼も招待されるのは間違いないが、全く気が付いていないようだ。私もその時のサプライズにしようと思い、素知らぬ顔をして、
『そうね、私は何のお祝い事を3つ重ねるのかが知りたいわ。』と答えた。『それはお前、最近我が家の孫息子が軍事に興味を持ち始めた事じゃないかな。』と言いながら、お土産のカナールのボトルを持った父が入ってきた。私たちの長男であるエナブランは、最近になって父に中世カーデシアの軍隊の陣形の組み方や、カーデシア士官学校の教科書の機密に関わらない部分を見せて欲しい、という文字通信を何度も送っているという。(父はカーデシアの士官学校を最高学年で中退という事になっているので、教科書はひととおり持っているのだ。)
母親である私にはとてもそうは思えない。エナブランは、小さい頃から庭の雑草むしりにも良心の呵責を覚えている様子だったし、戦争が無い文明は凄い、と言って、15歳頃からフェレンギ星の歴史書を読み込んでいるような子だった。よほどの人格崩壊でも起こしていない限り、この基本的な性格が変わって戦争や軍事に興味を持つとは思えないのだが・・
数年前も、父親であるエリムが捨てようとしていた服を譲り受けていた。ようやくファッションに興味を持ってくれたか、と一時エリムは喜んでいたのだが、その服をどうしたかというと、はさみで細かく切ってかなり下手な手つきでざっくりと縫い、猫のおもちゃにしてしまったのだ。家の猫のジュリはエリムが大好きで、エリムが仕事の関係で出張したりすると不安定になって食が細くなるのだが、そういう時の為に、お父様の匂いがついたおもちゃを作りたかったの、正解だったよ。と、出張から帰ってきて、自分の服がボロボロの猫のおもちゃになっているのを知ったエリムに自慢そうに話していた。エリムはその場では平静を装ってよく考えたな、等と言っていたが、エナブランがいない処では、あの子はどういう神経回路をしているんだ、と頭を抱えていた。今回も、そういう事態になる確率が高い。あの子は想定外の塊のようだから。今日の夕食は、私の両親とエリムとベン君と私で食卓を囲んだ。テインは何やら建築物の図面とコンピューターの画面を見て指示を出すのに忙しくしているよ。とエリムが教えてくれた。エリムにも何をしているのか内密に進めたい企画らしい。あの人の場合、珍しい事ではないんだ。と、エリムは言う。今日のベン・クルゾン君が食卓でしてくれた話は、今、ベン君はヴァルカン人研究者が「人間は動物の表情の変化を何故素早く読み取れるのか。」という論文を書く為の研究対象になっていて、フィールドワークについてきてくれるので、馬力のあるプライベートガードがついているようで助かる、という話や、にゃんこ達と遊んでいると、赤身魚と白身魚の匂いの違いが分かっているようだ、という話をしてくれて、特に父の方が驚いていた。エリムは、ラルカ星で人質生活をしているミラのお蔭でインフラの修復にあたっているカーデシア人技術者たちの士気が上がり、あと2ヶ月くらいで全ての作業が終わりそうだ、という話をしてくれた。またラルカ星では、数人の技術者が現地の異性と恋に落ち、もしかするとカーデシアに帰らないで定住する可能性もある、と言っていた。エナブランが帰ってくる時期とも重なりそうだし、テインのお祝いの内容の2つはこれらの件だと思うのだが、もう一つは何なのかわからない。ベン君は珍しく、テインさんに直接お願いしたい事がある、と帰り際に言っていたが、こちらの方も気になる。」
本日の「技術担当者の奇言」。
「イグ・ノーベル賞の一兆ジンバブエドルはどうやって
受賞者に渡されるのか気になります。」




