こんにちは、土井英司です。


昨日は、大英博物館に行って、25年ぶりにパルテノン神殿にあったギリシャ彫刻(エルギン・マーブル)にご対面してきました。


エルギン・マーブルというのは、かつてエルギン卿がギリシャから持ち出した彫刻の総称で、これは今でもギリシャとイギリスの間で外交問題になっています。

まあ、普通に考えて返してくれないでしょうね。

そんなことを言ったら、ミロのヴィーナスだってギリシャに返さなきゃ行けなくなりますしね。

ギリシャ人が価値を見出していない時にタダでもらってきた、エルギン卿の勝ちですね。

本当だとしたら漂白説はいただけない。でもこれとてギリシャのブランド化に貢献していたとしたら…。

もうやめましょう。キリがない。黙って素晴らしいコレクションを堪能することにします。


大英博物館のギリシャ彫刻の部屋に入ると、左手にポセイドンとアテナが中央にいる、上の彫像群が見えますが、これがパルテノン神殿の正面にあったものです。

右がポセイドン、左がアテナ

左から全体を見たところ

エルギン卿のマーブルは、これだけではありません。アクロポリスにあるエレクティオン、ニケの神殿もそうなのです。

エレクティオンのカリアティード

エレクティオンの柱

エレクティオンの神殿の一部

ニケの神殿にあったフリーズ(浮彫)

このコレクションを堪能するためには、アテネのアクロポリスに行って、建築を見て、そこにはめ込まれた姿を想像するのが大事。もっと言うと、アクロポリス博物館に行って、残りのパーツと脳内で組み合わせることが大事です。

いつかすべてが組み合わさった、完璧なアクロポリスが見てみたいですね。

お約束のロゼッタ・ストーン

ウェッジウッドに影響を与えた、ポートランドベース

やはり、富や勢いは名品をも集めるんだなと思った大英博物館訪問でした。