こんにちは、土井英司です。
今日は、昨日のグラナダ話の続きです。
ホテル前でタクシーを待つことに決めて、やっと来たオレンジ色の車に声を掛けたら、タクシーじゃない!
もう終わった…。
予定が丸つぶれだ…。
仕方ない。泊まってもいないホテルに頭を下げてタクシーを呼ぼう。それでも出発時間には間に合わないだろう。でも次の飛行機があれば…。
なんでもっと遅い便を予約しなかったんだろう。地方に行ったらよくあることなのに…。
ものの1、2分の間に頭がぐるぐるして、ネガティブループに。
「Hey!」
そんな時、陽気な声で、車から声を掛けられたのです。さっきのタクシーの運転手さんでした。
聞けば、乗っていたカップルが、一緒に乗せて行ってくれるという。二人は、これからアルハンブラ宮殿脇の五つ星ホテルに宿泊するそうで、寄り道させちゃうけど、よろしければ…ということで、喜んで同乗させてもらいました。なんと偶然、二人は日本人だったのです。
おお、神よ!
ということで、娘と土井は、タクシーに乗ってアルハンブラ宮殿をもう一度見て、良いホテルの情報をゲットして、空港に向かったのでした。
「今日はストライキだからね、走っているのはオレのタクシーぐらいのものさ!」
走っている途中、彼のスマホが何度も鳴ります。
「ほとんど走っている車がないから、オレのところにいっぱい連絡がくるんだよね。でも稼げる金額は決まってるし、こんな日に嫌なヤツは乗せたくないよな!君たちはいいやつだから乗せたのさ!なあ、マイフレンド!」
街を知り尽くした彼のタクシーは、驚くことに、往路、バスが35分かかった道のりをわずか20分で走り、空港には6時20分、出発の55分前に到着したのでした。もちろん、気前良くチップを付けて料金を支払ったのは言うまでもありません。
飛行機は予定通り19時15分に出発。
僕らは何事もなかったように、バルセロナに着いたのでした。
人生にはいろんな要素があるけれど、やはり運はとても大事。でも、その運を運んでくれるのは、人であることを忘れてはいけません。
あのカップルにお礼をしたいなあ。
パリに行くって言ってたけど、おすすめのお店を教えてあげれば良かった。
偶然、このブログを読んでいたら、今度東京でご飯をおごらせてください。
本当にありがとうございました。
今日も良い一日にしましょう!