こんにちは、土井英司です。
先ほど嫉妬について書いたので、続編です。
<「嫉妬と無縁な人」になるための3つの条件>を考えてみました。
土井が考える、「嫉妬と無縁な人」の条件は、以下の3つです。
1.宇宙人
2.マネしたくないレベルの努力をする人
3.不幸な人
1.宇宙人
まず、1の宇宙人ですが、これは「あいつは違うから」と言われるレベルの人です。土井が実際に接した人物でいうと、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾスみたいな人です。ジェフは直近、Forbesの億万長者ランキングで「世界一のお金持ち」に選ばれましたが、だからといって嫉妬する人間なんていません。だって彼は「明らかに違う人間」だからです。
アメリカの起業家として有名なイーロン・マスクやピーター・ティールもそうでしょう。
宇宙人が嫉妬を買わない一番大きな理由は、普通の人と「目的が違う」からです。普通の人がお金を追求するのに対し、彼らは普通の人では理解できない目的意識のために仕事をしている。彼らが仕事をするのは、神のためや人類の発展のため。そして何より「お金を欲しがっていない」のが特徴です。
もし起業家がお金を目的にやっている場合、同じレベルのお金が手に入らない普通の人は、必ず嫉妬します。欲しいものが同じで、自分より達成している人を見ると、人は嫉妬するんです。これがもし、「自分と同等の能力の人間」が達成していたら、最悪です。「あいつは運がいいだけだ」になるのです。
今の時代、大きなレベルで成功したい人は、「成金」ではなく、この「宇宙人」を目指すべきでしょう。
2.マネしたくないレベルの努力をする人
サイバーエージェントの藤田晋社長は、サラリーマン時代、トップセールスだったそうですが、昔、同じ会社の営業でNo.2だったという男性にお会いしたことがあります。
その彼いわく、「藤田はオレたちの3倍働いていた」。
ここまで努力する人を、人は嫉妬しません。なぜかというと、そこまでやりたくないからです。
土井もメルマガ「ビジネスブックマラソン」をかれこれ14年以上、5000号を超えてなお続けていますが、この活動をしていて、嫉妬されたことは一度もありません。タダで好きな本が手に入る。たくさん読者がいる(現在55,000人です)、お金も入ってくる、にもかかわらずです。
確かに、自分が情熱を持っていない分野でここまで努力するかというと…絶対に無理ですね。
同じ書評を書くとしても、これが音楽本の書評だっただけでも、すぐに挫折すると思います。
マネしたくないレベルの努力をすると、人はその対価を認めてくれます。これもまた、嫉妬を買わないための秘訣と言えるでしょう。
3.不幸な人
最後は、「不幸な人」。今が不幸で、ささやかな幸せを求める人がこれにあたります。ただ、これは上記の2つに比べ、取り扱いに注意が必要です。なぜかというと、人が嫉妬しないのは、あなたが不幸なうちだけだからです。
昔、アマゾンでバイヤーをやっていた時に、ネットで支持を集めていたある方が、小冊子を出すことになり、「それをアマゾンで売りたい!」という話を持ちかけられました。
販売の仕掛けをやり、結果的にこの小冊子はアマゾン1位に輝いたわけですが、その後が悲惨でした。ファンがたくさんいる彼に目をつけた出版社が商業出版を持ちかけたわけですが、小冊子レベルでは「おめでとう!」といって祝福してくれた人々が、商業出版になった瞬間、一斉に批判を始めたのです。
人間は、自分よりも不幸な人に寛容です。でも、それは自分を超えない限り、なのです。
不幸だった人が目標水準を大きく上げたり、周囲の人を超えた時、「共感」は「反感」に変わるのです。
だから土井は、将来成功する予定のある人には、「共感で人を惹き付けるな」と口酸っぱく言っています。お涙ちょうだいでのし上がるのはもってのほかです。
そして、昔の友達とはほどよい距離を置き、感謝すること。
成功した時、あなたを批判するのは、決まって身内なのですから。
ということで、以上、<「嫉妬と無縁な人」になるための3つの条件>でした。
明日から週末ですが、くれぐれも人間関係にはお気をつけください。