こんにちは、土井英司です。

 

昨日は、長女と一緒に映画「万引き家族」を観てきました。

 

いやー、良かったですね。

 

貧乏でろくでなしのバラバラ家族が、ひとつ屋根の下に集い、紡ぐ愛の物語。最後は悲劇で終わるわけですが、本当に感動しました。

 

社会的な視点で見ると、これって、時代遅れで疲弊した社会制度を批判した映画と取ることもできると思うんです。

 

だって、社会的に「正しい」と思われていることをきちんとやったら、誰も幸せにならないんですからね。そんな社会制度に意味があるんでしょうか?

 

先日メルマガ「ビジネスブックマラソン」でご紹介した、『社会は変えられる』(江崎禎英・著)のなかで、「おかしいことはおかしいと主張する」ことの大切さが説かれていましたが、まさにその通り。

 

今の日本は、労働法も婚姻制度も、社会保障制度も、みんな時代に合わなくなって、かえって人を不幸にしている。そのことにみんな気づかないといけない。

 

娘と議論していたら、「個人のために社会があるのであって、社会のために個人があるんじゃない」と言っていて、いかにも現在の個人主義だなと思いつつ、でも納得の行く話でした。

 

土井が行った映画館は残念ながら空席が目立ち、「どうしてなんだろうね」と娘に聞くと、「みんな日本の現実を直視したくないんじゃない」なんて言っていましたが、この映画は観るべきです。

 

政治家のみなさんも、もっと国民の「おかしい」という声を集めなきゃね。

 

そう言えば、松下幸之助が「衆知を集める」という名言を残していたなあ…。