こんにちは、土井英司です。

 

先週末は、博多出張の後、大分県日田市にお邪魔してきました。

 

「日田川開き観光祭」の花火を見に行ったのですが、ここの花火は、日本で最も花火の近くで見れる特別な花火。というのは、今は規制の関係で、ここまで近くで花火を見ることができないから。ここの花火は、規制以前からやっているので、特別に許されているのだそうです。

 

日田川開き観光祭

http://www.city.hita.oita.jp/event/8563.html

 

関係者に聞いたところ、あまりに近すぎて船に乗っていると火の粉が降ってくることもあるのだとか。

 

確かに、ものすごい迫力で、打ち上げ花火の「ドーン」という音が、本当に間近に聞こえました。川べりに腰掛けて、一足先に見る花火は格別でした。

 

とはいえ、そのためだけにわざわざ大分まで行くわけがありません。

 

今回訪れたのは、この方にお会いするのが目的です。

 

 

岡野涼子さん。

 

大分放送の元アナウンサーで、地元では知らない人はいないくらいの有名人。現在は、自身の故郷・日田市の観光親善大使となって、町おこしに取り組んでいる、郷土愛の強い方です。

 

元々は、2017年の11月11日、土井が大分県立芸術文化短期大学で講演した際、出席してくださったのがご縁でした。

 

講演会が終わった後、「せっかく大分に来たんだから、何かイベントが見たい!」ということで、調べていたら日田の「千年あかり」を発見。土地勘がなくて、大分市から日田市がどれだけ遠いかわからない土井が、無邪気に「日田の千年あかり」が見たい!と言ったのがきっかけで、日田出身の岡野さんが、車で100kmの道のりを案内してくれたのでした。

(ちなみに岡野さんはその後、ご自宅に帰ったので、送迎含め計400kmの距離を走ったことになります)

 

日田天領まつり・千年あかり

http://www.city.hita.oita.jp/event/7768.html

 

素晴らしい景色を見ながらも、400km走らせてしまったことに罪悪感を感じていた土井は、その後、「日田の恩返し」なるプロジェクトを仲間と一緒に決行。岡野さんが東京に来た際には、「想像を絶するおもてなしをする」ことをお約束し、実際に約束を果たしたのです。

 

ところが予想外だったのは、おもてなしに喜んだ岡野さんが、さらにお返しをしたいということで、今回のお祭りに誘ってくれたこと。ということで、「日田の恩返し」メンバー一同で、日田を再訪したのでした。

 

花火の前に、オススメのレストランで食事をし、花火を見た後は、岡野さんが代表を務める一般社団法人NINAUの活動拠点「しごとカフェ フラッグ」に集合。日付が変わるまで、みんなで日田の未来について語りました。

 

普段はお金をもらってコンサルティングをしている土井ですが、彼女の地元愛に打たれ、思わず過剰サービスをし、いろいろとアドバイスをさせてもらいました。

 

そこで語った一番重要なことは、「リーダーが見ている世界が、組織の未来を創る」ということ。わかっていただくために、昔雑誌で読んだ、東京ディズニーランド誕生秘話をお話しました。

 

ディズニーランド誕生秘話というと、オリエンタルランドによる土地買い占めの話がよく語られますが、土井が感銘を受けたのは、当時融資を担当した日本興業銀行の頭取の話。「東京ディズニーランドを創りたい」という申し出を受けた当時の頭取は、自身がアメリカのディズニーランドを見た経験から、「日本にもそろそろあんなエンターテインメントがあってもいい」と判断し、シンジケートを組んで融資したのです。

 

今の日本の問題点は、政治家や財界リーダーにUberもAirbnbもWhole Foods Marketも使ったことがない人がいること。投資で失敗しないためには、世界一の投資家ウォーレン・バフェットが言うように「知らないものに投資しない」ことが大事ですが、リーダーであれば、「知っていることを増やすこと」もまた、自身の責務ととらえるべきでしょう。

 

現在、地方創生が叫ばれていますが、そのためには各地域のリーダーが世界を見ること。

 

ということで、岡野さん、また東京でお待ちしています(笑)。

 

「おもてなし」が最強のビジネス戦略である所以は、おそらく関係性がずっと続くことですね(苦笑)。