こんにちは、土井英司です。

昨日は、土井がかつて住んでいた街、ウィリアムズバーグのベッドフォードに行ってきました。

 

この街は、土井が住み始めた時、一部のアーティストが住み始めたマイナーな街でしたが、今は再開発が進み、ホールフーズやアップルストア、オシャレなカフェやルールトップバーが立ち並び、ものすごい賑わいを見せています。(写真はルーフトップバーから見たマンハッタンです)

 

ちなみにここらへんは、かつては倉庫街で、ものすごく治安の悪かった場所。昔のニューヨークを知っている方なら、「あんな場所に住むなんて」と眉をひそめる場所ですが、今ではマンハッタンの下手な地域より地価が上がり、アパートは軒並み一室1億円を超えています。変な人は住めないほど価格が上がっているので、当然治安は良くなります。

 

ニューヨークというと、いわゆるマンハッタンがエスタブリッシュメントが住む街、という印象ですが、アッパーウエストなどは住宅価格が高すぎて、若い意欲的な方が住む街ではなくなってしまっています。日本と同じで、高級住宅街に住んでいるのは、老人かその2世になりつつあるのです。

 

これはつまり、街から勢いが失われる、ということです。

 

東京でも東へのシフトが起こっていますが、じつはパリでも起こっています。今、年配の観光客が訪れるエッフェル塔や凱旋門は過去の遺物であり、若者が訪れたいのは、ここから東に離れたマレ地区です。ここに若いアーティストたちが集っているわけで、知人もここにギャラリーを構えています。

 

結局、場所の魅力というのは、そこに集う人間の魅力なのです。

 

住居を選ぶ時は、ついかつてのブランド街を選んでしまいがちですが、それでは時代から取り残される。「次勢いの出る街はどこか?」そんな視点で引っ越しも考えたいものです。