こんにちは、土井英司です。
昨日から、仕事で沖縄に来ています。
今回は、珍しく某ホテルの「エグゼクティブ・ラウンジ」なるものに
来ているのですが、仕事をするには使えますね、これ。
ちょっとしたおつまみや飲み物が無料で利用可能、
開放的な空間で気持ちよく仕事ができる。
今日の沖縄はあいにくの雨なので、
今回利用するにはもってこいのサービスです。
とはいえ、経営目線から見ると、心配なことがひとつ。
――土井以外、誰も利用していないのです。
朝、朝食を摂っていた方は1名いましたが、
今は土井ひとり。いや、これからもずっと一人な気がします。
今、時代は「遊休資産の活用」に向かっているのに、
これって大丈夫なの? と心配になってしまいます。
最近、土井はオフィス、自宅を片づけていて、
恐ろしいことに気づきました。
・どんなにたくさんモノを持っていても、活用できる時間は限られている
・繰り返し使いたいものは少数
・モノが多すぎると、不要なものが本来活用されるべきものを隠してしまう
・モノは活用しないと古くなって価値が落ちる(だったら早めに売却した方がいい)
・モノは使ってもらった方が喜ばれ、社会の幸せの総量が増える
このエグゼクティブ・ラウンジももっと利用してもらった方がいいのにな、
と思いました。
「少数の人のためのエクスクルーシブなサービス」は大切ですが、
それは経済的に成り立っての話。
そう考えると、予約の取れない人気レストランはよくできていますね。
ここから学ぶ、稼働率アップのポイントは:
・情報が広く公開されている(告知努力:レストランはクチコミ、食べログなどのサイトで情報が流れる)
・内容が際立っていて、リピートしたくなる(脳を激しく刺激する何か)
・キャッチーさがある(誘い文句が明確)
・価格が妥当である(たとえ高くても、価値がそれを凌駕する)
・付加価値の高い利用方法がある(「予約困難」という魅力で人を誘いやすい、など)
この最後のポイントがわかりにくいと思うので解説すると、
たとえば、新宿歌舞伎町のマンガ喫茶。
マンガを読んで、ドリンク飲むだけなら割高かもしれませんが、
終電逃したときに宿泊できる、というのがポイントです。
「宿泊費に比べて割安」だからです。
前に、新幹線はやぶさ号の「グランクラス」ができた時、
知人が言っていたのは、「移動中にセミナーができるようにすればいいのに」という話。
企業が人を青森や盛岡に派遣する時、移動中でも教育ができれば、
確かにプレミアムを払っていいと思いますよね。
その間にも人件費は発生するわけですから、活用したいと思うのは自明の理です。
これも、セミナー会場費と人件費の有効活用という点において「割安」なわけです。
「予約困難」なレストランも、その魅力で人を誘いやすいわけですから、
普段アプローチが難しい著名人にもアクセスしやすくなるわけです。
ビジネス資源を獲得する値段だと思えば安い、ということです。
これらに比べて、ホテルのエグゼクティブラウンジは、
何を約束しているかが不明確なのがまずい気がします。
エンターテインメントなら、せっかく沖縄に来たんだから外に出ようと思うでしょうし、
ビジネスに使うには、まだ足りないものがある気がします。
などと、ここまでいろいろ書けるのだから、集中できる場所なのは確かなのですが(笑)。
個人的には、「これだけ空いているなら次回も使いたい」と思うのですが、
果たしてこれからどうなるか。
普段、エグゼクティブラウンジを使いこなしているわけではないので、
この程度しか言えませんが、普段お使いの紳士淑女のみなさま、
ぜひご意見をお寄せください。