こんにちは、土井英司です。

『お金持ち入門』の責任編集をして以来、
お金について聞かれることが増えています。

本の最後でも述べましたが、最終的に大事なのはお金ではない。
お金はいつも2番目に大事なもので、本当に大事なものは他にあるのです。

では、その「本当に大事なもの」をどう見極めるか?

そのヒントは、「すべてを失った時、あなたに残るもの」です。
それこそが、人間が最後まで持ち得る資産なのです。

先日、ジョコビッチがウインブルドンで優勝して、センターコートの芝生を
食べていた時、「ああ、この人は6歳の頃見たあの夢を実現したのだな」と思い、
感動がこみ上げてきました。

ジョコビッチが持っているもの。それはかつて少年の頃抱いた夢であって、
世界ランキング1位の栄光ではない。

後から手に入れたものには、本来、価値などないのです。

本当に豊かな人とは、「結果」を手にするための「原因」を持ち続けている人。
仮にそれを失ったとしても、その根源にあった「気持ち」を失わず、
次の世代に引き継いでいける人です。

ウォーレン・バフェットは、
「成功とは望むものを手に入れることで、幸福とはそれを楽しむことだ」
と言いましたが、本当に豊かな人は、手に入れる以上に楽しむ気持ちを持っている。

年老いたら、そんな人になりたいものです。