Elias' Matesのブログ

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作詞作曲・小説・最近考えていることを載せていくつもりです。

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バイナリーオプションでお金を増やすことはできるのか。

トピック

 ■最近流行の儲け話

 ■バイナリーオプションがギャンブルといわれる理由

 ■バイナリーオプションには良質な情報が少ない

 ■バイナリーオプションでお金を増やしたいのならすべきこと

■最近流行りの儲け話

バイナリーオプションというのを聞いたことがあるでしょうか。

 

為替相場の変動を利用した金融商品です。

 

私はこれをおすすめしません。

 

大学生がやろうかなと話しかけてきたので無言のまま首を横に激しく降りました。

 

もうキッツイ青汁を飲んだレベルで(;^_^A

 

そのあと学生さんは夢をつぶされたといわんばかりに険しい顔をしていましたが、まだお金に関しての人生経験がないとポジティブなことばかり考えちゃうよなと気持ちだけはわかったつもりでいます。

 

おいしい話には注意しなければなりません。

 

 

金融庁はこのように説明しています。

「バイナリーオプション取引とは、あらかじめ決められた時点の騰落を予測し、ある値よりも高いか低いか、二者択一で選ぶ取引です。取引の簡明さと比べ、仕組み自体は複雑で、投資元本を失う恐れがあり、期待する投資成果を得るためには、知識や経験が必要なリスクの高い取引です。」

バイナリーオプション取引にあたってご注意ください!:金融庁 (fsa.go.jp)

 

バイナリーオプションといえば、若者を中心に投資詐欺の温床になっていてニュースでも度々耳にします。

 

金融庁はこのことについても警告しています。

「大学生など20歳代を中心に、友人やSNSを通じて知り合った相手から、「必ず儲かる」などと勧められ、バイナリーオプション取引の投資分析ツールの入ったUSBメモリなど、高額な情報商材を購入した後に、海外無登録業者との取引に誘導され、取引を始めたが、「多額の損失が発生した」「業者と連絡が取れない」「解約できない」などのトラブルが急増しています。」

 

「絶対もうかる」といった時点で怪しんだ方がいいのは確かなのですが、たとえ詐欺グループが関与していなくてもバイナリーオプションそのものに様々な危険性があります。

 

■バイナリーオプションがギャンブルといわれる理由

第一にバイナリーオプションは、ギャンブル性が非常に高い取引です。

 

私自身はギャンブルと変わらないと思っています。

 

海外でもギャンブルとみなして禁止しているところもあるようです。

 

 

外貨預金やFXは、自分の資産を外貨に換えてその差額で利益を生みます。

 

これらの金融業者は手数料によって利益を得ています。

 

 

しかしバイナリーオプションは、外貨を買っているわけではありません。

 

為替レートに基づいて損益を決定していますが、為替レートは予想するための道具にすぎません。

 


どのギャンブルにも運営側が操作できない偶然性を持った材料が必要です。

 

競馬なら馬、パチンコならパチンコ台、宝くじならくじです。

 

サイコロやルーレットと同じようなものです。

 

バイナリーオプションの運営はオプション料という名のお客さんの掛け金によって利益を得ています。

 

 

そしてバイナリーオプションは為替相場の0.001円単位かつ秒・分単位の増減を二者択一で予想します。

 

この0.001円単位かつ秒・分単位の変動は円とドルの価値を決定づけるには程遠い細かい差です。

 

国際情勢とか関係ありません。

 

一日単位の変化であれば国際情勢や株価の動きが関係してくるので予想できる可能性も高まるでしょう。

 

また1円の上がった下がったは結構重大な変化です。

 

しかし、0.1や0.01でもなく0.001。

 

これはもうチャートを見て何となく予想する以外に他の情報は意味のないレベルです。

 

そしてこの予測不能の0.001単位を利用しているところにバイナリーオプションの金融業者が成り立っている理由があります。

 

 

■バイナリーオプションには良質な情報が少ない

バイナリーオプションがギャンブルと変わらないということを説明いたしましたが、他にもこのバイナリーオプションの危険性を高めている要因がたくさんあります。

 

二つ目は、主にネットに正直で誠実なアドバイザーがいないということです。

 

 

バイナリーオプションについて知りたいと思ったら、おそらく皆さんはネットで調べるのではないでしょうか。

 

まあ、リアルな関係で勧めてくる友人がいたらそれはそれで問題ですが。

 

 

ネットには肯定的な意見が目立ちます。

 

注意喚起していても、ただ警戒心を解くための前置きとしての文言に過ぎないものがほとんどです。

 

注意しながら...やってみよう!ということです。

 

金融庁のようなまじめな文章をどれだけ真剣に読む人がいるでしょうか。

 

 

ネットに上げられている間違った情報、危険な情報で代表的なものを上げていきたいと思います。

 

1.「バイナリーオプションは初心者向け」→×

 

先に上げた金融庁の警告を覚えていらっしゃいますでしょうか?

 

バイナリーオプションには「知識や経験が必要」であるということを。

 

 

確かに始めるのは簡単です。

 

金融業者も間口を広く、敷居は低くしています。

 

審査もないに等しいものもあります。

 

でも始めるのは利益を得るためですよね。

 

金融庁

「バイナリーオプションは、取引の仕組みが単純で、騰落を予想するだけの簡単な取引のように見えますが、実際は複雑な理論的根拠に基づく金融取引です。合理的な投資判断を行うためには、オプション取引に関する専門知識や高度なリスク管理が必要です。専門知識があっても、相場を正確に予測することは難しいうえ、一定時間後のレートをピンポイントで高い確度で予測することは非常に困難です。」

 

バイナリーオプションは決して初心者向けではありません。

 

なぜこんなにも軽々しく始めさせようとするのか。

 

業者が利益を上げようとお金をじゃぶじゃぶ投げ捨ててくれるおいしいお客さんを増やそうとしているとさえ思ってしまうほどです。

 

私は、バイナリーオプションが初心者向けと言う人に良心を感じません。

 

 

2.「ハイローの勝率は50%」→×

 

確かにトランプで行うハイローの勝率は50%です。

 

ドローがあるからです。

 

しかしバイナリーオプションで言うハイローのドローは負けです。

 

細かいことかもしれませんが結構重要なところです。

 

為替レートの変動がほとんどなかったり、ちょうど戻ったりすることもあります。

 

そうするとドローになって負ける確率は高くなります。

 

 

また、バイナリーオプションに詳しいと豪語している人が簡単に「勝率50%!」と言ってしまうのはおかしいです。

 

そのくらいわかるはずです。

 

 

そういうわけで「ハイローの勝率は50%」と聞いたら実質的なテクニックに影響するか否かよりも、アドバイザーやコンサルと名乗る人の見識や質の低さを疑ってください。

 

本当に専門家ですか?と。

 

 

また勘違いしやすいのはハイローの勝率が限りなく半分に近いとしても、儲かる確率は50%ではありません。

 

なぜなら掛け金であるオプション料と当たった時のペイアウト(払い戻し金)の倍率が運営有利に調整されているからです。

 

ペイアウトから利益を得るためにはおそらく3分の2から4分の3くらいは勝たないと利益が出ないようになっているはずです。

 

ハイローで半分以上の確立で勝った後、さらに儲かるまでの確立を引き寄せなければならない。

 

これは非常に難しいことです。

 

 

ハイローの勝ち負け50%という安易な感覚に誘惑されて、損失を取り戻そうとさらなる損失を被る仕掛けは、まさにギャンブルで失敗する典型例と似ています。

 

 

3.バイナリーオプションは投資→△

 

何をもって投資というのかは人それぞれですので断言はしません。

 

しかし、先ほどからバイナリーオプションには強いギャンブル性があると申し上げてきました。

 

 

ギャンブルが投資だという人にはとやかく言いません。

 

しかしバイナリーオプションを投資、資産運用と呼ぶ人には注意してください。

 

おそらく業者にもそういう言い方をする人がいるかもしれません。

 

 

しかしそれはギャンブルという印象を薄めるための詭弁にも聞こえます。

 

投資・資産運用といえば上流階級の堅実なお金の増やし方というイメージがあります。

 

 

聞こえはいいです。

 

 

しかし実態はほぼギャンブルなのです。

 


投資・資産運用と呼ぶのはギャンブルという悪いイメージや不安感を隠すためのカムフラージュに過ぎないとさえ思えます。

 

言ってしまえば、為替レートを使うこと自体、格式高い投資に見せるためのカムフラージュだと捉えることもできます。


オプション料とペイアウトさえあれば、カエルレースでもいいんですから・・・。

 

 

為替レートを使えば稼働中ずっと賭けられます。

 

いつでも自分のタイミングで始められます

 

だから業者としてはとても都合がいいのです。

 

 

その分、消費者側としては非常にリスクを高めます。

 

 

競馬・競艇だったらレースの数は限られていまし、開始時間はみんな一緒なのでかけられる回数も限られているからです。

 

 

バイナリーオプションは外国為替取引の手数料ではなくオプション料で利益を得る商法ですから業者が必ず儲かるようになっています。

 

この部分は他のギャンブルと違いはありません。

 

それすなわち損する人が必ずいるということです。

 

損をする人、損をする割合の方が多いということです。

 

そしてそれは私たち消費者です。

 

業者が投資・資産運用と宣伝するなら、業者と顧客のどちらかが損をしなければ成り立たない仕組みであってはならないのです。

 

 

パチンコで生計を立てる人がどれだけいますか?

 

いたらみんなやっています。

 

中には沢山稼いでいるという人もいるかもしれませんが少数です。

(私は疑ってますが)

 

しかもその人たちは雑誌に載ったり攻略本を売ってお金をもらっています。

 

 

一時期勝ったからと言って、長期的に見れば損をしている。

 

それでは投資・資産運用とは呼べません。

 

 

勝ったところだけをクローズアップして高々に自慢しても、お財布とクレジットカードは泣いていることでしょう。

 

 

ギャンブルは息抜きです。

 

遊びです。

 

生活費のためにやるものではありません。

 

 

外貨預金、FXそれに株などもリスクがないわけではありません。

 

しかし、これら金融業者とバイナリーオプションの業者が完全に違うところ、それは。

 

 

例えばFXの業者が自社を介してFXをして利益を上げても自社の損失にはなりません。

 

しかし、バイナリーオプションの業者が自社でバイナリーオプションをして利益を上げたら自社の損失になります。

 

 

一般的かつ良心的な会社というのは、自分に役に立つものを、自分以外の多くの人にも分けていきたいという原理から成り立っています。

 

そして創設者が社長になり、顧客を集め、社員が増え、利益につながっていきます。

 

バイナリーオプションではその循環が成り立っていません。

 

 

またギャンブルについていえば損することをあらかじめ覚悟させ、それでも一攫千金を夢見させる興行として認められています。

 

のめりこんで破綻してしまう人を除けば、多くの人は宝くじを買うとき、当たらないと思うけど買わなきゃ当たらないという損にある程度納得しているのではないでしょうか。

 

 

それらを含めて、一般的な会社のサイクルが成り立っていないにもかかわらず、表向きはギャンブル性をひた隠しにしようとするバイナリーオプションの矛盾は、どこかでぼろを出します。

 

消費者が賢くなっていけば、この矛盾と詭弁を近いうちに白状させることができるでしょう。

 

 

■バイナリーオプションでお金を増やしたいのならすべきこと

もうお気づきでしょう。

 

バイナリーオプションは一攫千金を夢見る人たちをカモにしたほとんど儲かることのないあれです。

 

そしてバイナリーオプションを紹介したり勧めたりしてネットのアフィリエイトで収入を得たり、授業料をもらったりするための今流行りの道具なのです。

 

中にはそういう話に引っ掛かりやすい人の個人情報を詐欺グループに売る業者もあるかもしれません。

 

 

バイナリーオプションで損する人は業者にとってありがたい客です。

 

しかし得をする人は業者にとって損害です。

 

 

これはかなり飛躍したもうそうですが、

 

もし、もしですよ、業者がその損失を取り戻そうと、利益を得た顧客の情報を半グレ集団に売ったとしたら命の危険さえ考えられます。

 

そのような悪質な業者がいないことを願うばかりですが、現在の不健全ともいえるバイナリーオプションのマーケティング理論からすると非常に心配です。

 

 

名前、生年月日、住所、口座番号は皆さんの財産を守る大切な情報です。

 

 

もし儲かる人がいるというのなら、YouTubeライブでもインスタライブでも、中継で実際にやってもらえばいいんじゃないでしょうか。

 

少しだけじゃなくてずっと1年くらい。

 

いいところだけ切り抜きしないようにですね。

 


そしてみんなで同じようにかけてみて儲かるか損するかやってもらったらいいんじゃないでしょうか。(もし儲かったら業者の方が潰れますが)

 

まあこれが法に触れるかわかりませんけど、詐欺よりはましでしょう。

 

 

でもできる人はいません。

 

運営側に回らなければ儲けられない仕組みになっているからです。

 

 

儲かるとすれば注目を集めてYouTubeから広告料をもらう配信者ぐらいでしょう。

 

調べてみると大損したことを話題に視聴回数を上げている人がいるくらいです。

 

 

まとめ

  1. バイナリーオプションは海外では禁止されているところもあるほどギャンブル性が高い。
  2. 友達を介した投資詐欺の道具にされているので、おいしい話には乗らない。
  3. 初心者向けっていう人は全然詳しくない人、信用に値しない
  4. ハイローは勝率50%という人は疑った方がいい
  5. 投資・資産運用という言葉を使う人には気を付けてください。彼らはわかってて言ってます。
  6. 儲かるのは業者とそれにたかるインフルエンサー的な人
  7. 本当に気を付けてください。
 
ということで本当に本当に気を付けてください。
 
ただ全く経験せずただ怖がって免疫がないのも後々大きな事故につながるかもしれませんので、本当に興味があって自分ならできるんじゃないかなと思う方は、シミュレーションやデモでお金をかけずに体験できるものもありますのでそれで試してみてはどうでしょうか。
 
その時も、実際の為替レートと同期しているもの、そして何か月か試して実際に儲けられそうか精査してみてください。
 
それがバイナリーオプションの必勝法といえるものに近いでしょう。
(必勝はない、絶対に・・・)
 
くれぐれも2、3日で利益が出たと判断しないように注意してください。
 
そして業者選びもしっかりとされてください。
 
金融庁は承認した業者と無登録業者を公開しています。
 
 
これら注意事項をすべてを慎重に万全にしてもバイナリーオプションはお勧めしないことを強調しておきます。
 
どうせ投資するなら仕事で稼いだお金で釣りでも料理でも得意になってYouTubeに上げたり、ブログや日記を書いた方が皆さんの隠れた才能を育てる有意義な時間になると思います。
 
もしくは資格の勉強したり・・・。
 
ずっとチャートとにらめっこして当たった外れたと神経をすり減らせるのは時間がもったいないです。
 
もちろんそういうのが好きな人もいますし苦にならない人もいますから決めつけはよくありませんけど。
 
5000円、1万円稼ぐのにどれだけ労力が必要だったか、汗をかいたか、そして時間を費やしたかを心にとめられますように。
 
 
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アルト

 

「吾輩は猫である」

 

夏目漱石の代表作である小説名であり名台詞である。

 

猫は猫でもそんな自己紹介をできる程、彼にはまだ貫禄がない。

 

 

猫の世界にも序列関係は存在する。あまり調子に乗っていると先輩のトラ猫にまた怒られてしまう。

 

去年、10月に我が家に来たこの黒猫はアルトと名付けられた。

 

まだ生後1ヶ月であった。

 

 

最初は子ネコらしい無邪気で何にでも興味を示し、走り回っていたこの黒猫を、最近我が家では小説家と呼んでいる。

 

その経緯を聞いていただければと思う。


お気に入りは、鳥の羽であった。

 

これが見えると部屋の端っこから猛烈な勢いで飛びついた。

 

外に出したことがないから本物の鳥を見たことがないのに不思議なものである。

 

 

猫じゃらしを模したもの、ネズミを模したもの、羽ほどではないがずいぶん楽しそうに遊んだ。

 

一日中遊んでいた。

 

猫トイレの掃除をしていると、肩に乗って砂をかき上げるスコップを覗き込んだ。

 

 

パンでもご飯でも、クッキーでも匂いを嗅いで食べてみる。

 

きっと幼い頃に食べ始めたものはずっと食べられるのだろう。

 

お腹を壊してはいけないから気をつけなければならない。

 

 

恐れより興味のほうが上回っているからこんなに行動力があるのだ。

 

と、この猫から教わった。

 

好奇心のおかげで、きっと何にでも挑戦できるし、どこまでだって行ける。

 

 

この好奇心は、もっとも動物らしいと言える防衛本能さえも凌駕してしまう。

 

その代り、死と隣り合わせにある。

 

命の危険がある。

 

水回りとか、家具の隙間とか、薬品とか、注意が必要だ。

 

人も猫も大人と子どもの在り方は似ている。

 

 

この好奇心と防衛本能の釣り合いを利用して、我が家は彼の行動範囲をコントロールする試みを行った。

 

 

きっとこの好奇心は彼を外の広い世界に誘い出すだろう。

 

縄張りだとか、匂いだとか、大人の猫はそういうものに影を見る。

 

未知には得体の知れない怪物が潜んでいるかもしれない。

 

 

しかし、幼い彼は動くものを追いかける。

 

彼にとって見たことのない世界も、知らない匂いもすべては、キラキラと輝くエンポリアムなのだ。

 

風に揺れる緑の若葉が手招きし、蜂と小鳥が、楽しくて美味しい、と歌う。

 

 

だから我が家は、狭い我が家の二部屋に、幼い間の彼を閉じ込めた。

 

そこでたくさん遊んでやり、美味しいものを食べさせた。

 

彼にとってこの数ヶ月は満足であっただろうと思う。

 

他に何も知らないからだ。

 

 

日は経ち、まだ体の小さい彼ではあるが、だいぶ落ち着きが見られるようになった。

 

毛づくろいをするようになったし、じゃれる時、お尻を振るようになった。

 

動くものによちよち戯れていたときとは違う。

 

物影から狙いを定める。

 

顔はおしりよりも低く、目は獲物に向かって見開いている。

 

そして瞳孔が真っ黒に広がる時、発達した太ももとアキレス腱が、その全身を解き放つ。

 

爪で引っ掛け噛み付くと、口に咥えて落ち着ける場所まで運んでいく。

 

誰に教わったわけでもないのに、本能が彼を猫にしたのだ。

 

 

「吾輩は猫である」

 

先輩には遠慮しても人間にかまうことはない。

 

 

ある日、風になびくカーテンを彼は見た。

 

その向こうは曇っていても部屋の中よりも明るい。

 

匂いはなんだろう。

 

 

カーテンの隙間から向かいの家が見えた。

 

スズメとカラスがいる。

 

 

あれは何だ。

 

彼の耳はカーテンを通り過ぎた。

 

その時、ブオーンという大きな音がする。

 

ガチャっと金属の音、カツカツと靴の音、バッと白いヘルメットをかぶった郵便局員が前の家の扉を開ける。

 

彼は目を見開いていた。

 

 

我が家の足音にも敏感になる。

 

家の人に振り向いた。

 

そしてすこし間を置いたかと思うと走って押入れに入り込んでしまった。

 

 

はじめての光景、動くものと音に相当なショックを受けたようだった。

 

1時間、2時間が過ぎていったのにでてこない。

 

4時間たった。

 

 

日は暮れた。

 

彼はひょっこりとでてきた。

 

そして何事もなかったように夕飯をむしゃむしゃと食べた。

 

 

我が家は彼がとっても怖がりであることを知った。

 

 

数日が過ぎ、また開かれた窓から、大きなカラスを見た。

 

また押し入れに飛び込んだ。

 

それから数時間でてこない。

 

この時間がとても長い。

 

 

我が家に甥っ子が遊びに来た。

 

まだ4歳の同類である。

 

「黒い猫見たい」と言う。

 

もちろん彼は押入れの中である。

 

 

我が家では彼が押し入れで何をしているのか、話題になり始めた。

 

縮こまって眠り込んでいるのだろうというのがもっぱらの意見であった。

 

 

センシチブな奴だから絵でも描いているんだろう、なんていう冗談が出たこともあった。

 

その繊細な感性で、心の衝撃を描く芸術家というのも人間ならありえる。

 

 

ある日、片付けの最中に、彼がよく入り込む押し入れを少し開けてみた。

 

するとくちゃくちゃに散り乱れた紙くずが多数見つかった。

 

しまっておいた雑誌やらトイレットペーパーらを手当たり次第かきむしって散らかしていたらしい。

 

 

高価な紙を感情的に紙くずにしてしまうのはネコか小説家くらいのものである。

 

 

彼が小心者で繊細なのは間違いない。

 

事あるごとに押入れに入って自分の世界に入り浸る彼のことで、「また小説書いてるよ」というのが最近の流行りである。

 

我が家では彼を小説家と呼んでいる。

 

 

プランターでアスパラを育てています。

 

本当は観葉植物として部屋の中に置いていたのですが、もっと大きくなりたいといっているような気がして、小さなカップから大きめのプランターに移しました。

 

 

ただアスパラガス食べたいだけだろ、、、、(^^;

 

 

そうかもしれません。

 

アスパラガスのバター炒めが大好きです。

 

ベーコンと一緒にぜひ食べたいですね、

 

 

まだ、食べられるほど大きなものは生えてきていないのですが、日ごとに葉っぱが高く、大きく広がっています。

 

 

一時期は一部が枯れたりして心配だった時もあったのですが、今のところ順調です。

 

他の植物同様、成長していく姿は見ていて面白いものがあります。

 

 

アスパラを育てていて、こいつすごいな!と最近思ったのは、後から生えてきた芽が前からあった葉っぱを突き抜けてその上で広がっていくところです。

 

そしてアスパラの葉っぱは網のような形になっているので、後から生えてきた芽の進行を妨げないのです。

 

 

写真は上方から撮ったものです。

 

小さなアスパラガスのようなものが伸びていると思いますが、これがある程度伸びると開いて周囲の葉っぱのようになります。

 

 

横から撮りました。

 

わかりにくいかもしれませんが、下の方にも広がった葉っぱがあり、何層にもなっているわけです。

 

アスパラの特性から根っこが成長し、芽ができて生えてきますのそれぞれ時間差があります。

 

もし一般的な内輪のような葉っぱだったら下から伸びてくる芽の邪魔になってしまいます。

 

半陰性植物らしいので、光合成に必要な光を遮って成長を妨げないようにしているとは言えないかもしれませんが、半陰性が好む木漏れ日程度の日陰を作ってくれる傘の役割になって若い芽を守っているようにも見えます。

 

アスパラガスの栽培に必要な条件について!十分な日当たりは必要? | 野菜大図鑑 (vegetables01.xyz)

 

最近パッと見て思っただけなので本当のところはわかりませんが、もしかしたらそうなのかなと思いました。

 

まあ、そういう植物なのだからなるようになっているとも言えなくもなく、そういわれたら元も子もないのですが・・・。