先日映画『ジェームス・ブラウン ~最高の魂を持つ男~』の試写会へ行ってきました。


《ストーリー》
貧しい家に生まれ育ったジェームスは両親に捨てられ祖母に引き取られる。
教会で聴くゴスペル音楽が唯一の彼の支えであった。
10代の時スーツを盗んだ罪で投獄されたジェームスは刑務所に慰安に来たゴスペルグループのメインシンガー、ボビー・バードと出会う。
ジェームスと意気投合をし、彼の才能を見抜いたボビーは彼の保証人となってジェームスを釈放する。
そしてバンド”フェイマス・フレイムス”を結成、瞬く間にジェームスはスターになった。
身勝手で破天荒なジェームスだが音楽となると完璧主義。その厳しさが故にバンド仲間や親友のボビーとも確執が生まれてゆく。
一音楽時代を作った大スターの波乱万丈のストーリー。

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感想としてはまず、とにかくジェームス・ブラウンの曲祭り!
観ながらこんなにもノッた映画は滅多にないです。
そしてジェームスを演じるチャドウィック・ボーズマンは見事にジェームスの動きを見事に踊りきっていてライブシーンは本当にジェームスが降臨しているかのようなライブステージを観ているようでした。
私はジェームスの音楽は大好きですが、彼の生い立ちを知りませんでした。
彼が生まれ育った時代も含めてですが、今の私には到底想像できないような苦労を彼は経験してきました。
けれどどんな時も音楽が彼の支えとなって音楽が彼をスターにさせた。
その経験が身体を通して多くの人の心を躍らせたのであろう。
プリンスやマイケルにも大きな影響を与えたのもわかります。
映画のシーンの話に戻りますが、時折ジェームスの前に現れる若かりし頃の大スター達にも心をくすぐられました。
ローリング・ストーンズやリトル・リチャード、台詞でですがブーツィーなど。
そして私の中で一番感動したのはアポロシアターでのライブで成功したジェームスに彼を捨てた母親が会いに来たシーン。母親役のヴィオラ・デイヴィスの演技は本当に素晴らしく、涙が止まりませんでした。
あとジェームス役のチャドウィックが若い頃から歳を重ねたジェームスを見事に演じきったところも注目です。
とにかく劇場で観ることをおすすめします!
また素敵な偉人の映画と出会えました。

『ジェームス・ブラウン ~最高の魂を持つ男~』
5月30(土)ロードショー
公式ホームページ