日能研の中学入試分析会

「オンザロード2024」に参加してきました。


 2024年中学受験の傾向


今年の首都圏・中学受験生は

過去最高65,600人。

6年生の卒業生数が289,201人。

4.41人に1人は中学受験している計算です。


併願校の平均は約5.3校でした。


募集定員は46,164人

ですので

いかに熾烈な戦いだったかが伺えます。

受験生の皆様、保護者の皆様、

本当にお疲れ様でした🥹



 「オンザロード」とは


・キーノートスピーチ(日能研の教育方針)

・今年の受験者数推移と傾向

・私学情報

・科目ごとの入試分析


中学受験を控える受験生、

保護者のための日能研イベントで、

船橋、大宮、銀座、文京区、横浜で

毎年開催されるものです。

日能研に通っていなくても

これから中学受験をしようか

迷っている方も参加できます。


オンザロードで配られる入試データと資料集。

豊富な情報量に隅から隅まで読んでしまう。


 キーノートスピーチ(日能研の教育方針)


印象的だった話は


大学受験の50%は

総合型選抜、学校推薦で

年内に合否が決まるということ。


1〜2月、一般入試を行う頃には必然的に

入学枠が減り熾烈な争いになることは

間違いありません。


総合型選抜とは、

「書類審査、学力試験、小論文、面接」を通じて

大学側が求める人材を探すため、

学力だけで測れないさまざまな試験を課すもの。


「受験生が大学で何を学びたいのか?

どう将来に活かしたいのか?」

志望動機や大学で探求したい内容を

具体的に述べる必要があります。


その前の通過点として

中学受験があり、

私立の中学各校では入学試験を

"受験生との対話の場"

と捉えています。


受験生が入試日に初めて見る問題も多くあります。

そんな時、

「やったことないからできない」

と投げ出してしまったらおしまい。

「この学校はこうきたのか、

よし面白い!やってやる!」

と思える子が合格に近づくと。

学習の質が問われる今、入試問題に驚く準備ができているか?普段の授業では解説や仲間の考えを聞き、疑問を書き込む。


成績や偏差値には表れない

子供の成長に気づくことができるか?

受験に挑む生徒の保護者だけでなく

塾の講師も含めて問われている。


とおっしゃっていて、改めて


我が家は

どんな中学受験にしたいのか?


を整理する必要があると思いました。



 科目ごとの入試分析


科目ごとの入試分析では、

開成の入試問題

が取り上げられていました。


大人の皆さん、解けますか?


↓↓ ↓


数字1、2、3、4、5、6、7、8、9と四則演算の記号 +、−、×、÷とカッコだけを用いて2024を作る式を一つ書きなさい。ただし次の指示に従うこと。


①1つの数字を2個以上使ってはいけません。

②2個以上の数字を並べて2桁以上の数を作ってはいけません。

③できるだけ使う数字の個数が少なくなるようにしなさい(使う数字の個数が少ない答えほど高い得点を与えます)


例えば、10を作る場合

●5+5や(7-2)×2は①に反するので認められません。

●1と5を並べて15を作り、15ー2ー3とするのは②に反するので認められません。

●③の指示から2×5、2×(1+4)、4÷2+3+5のうちでは、使う数字の個数が最も少ない2×5の得点が最も高く、数字3個の2×(1+4)、数字4個の4÷2+3+5の順に得点が下がります。


↓↓↓


答え


(9×7×4+1)×8=2024


例年、西暦にまつわる問題が各校で出題されます。開成のこの問題は数の性質や特徴に興味、関心を持ってほしいという出題意図があり、

数を探求する意欲のある子に

入学してほしいのではないか

とおっしゃっていたのが印象的でした。


算数を単なる計算の作業ととらえず、

「分解したらどうなるだろう」

「なぜこの線が必要なのだろう?」

と疑問に持ち、追求する好奇心が大事なのだな、と

今日のオンザロードで改めて実感しました。


最後に6年生たちの1年間を追ったドキュメンタリーが流れ、たった11、12歳の子たちが挑んだ過酷な闘いへの苦悩や不安、合格の喜びをまざまざと映し出し、いつか自分の子供もこの道を通るのか、と胸が熱くなり号泣してしまいました。


また来年も開催されるかと思います。

ご興味がある方はぜひ足を運んでみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。







▼四谷大塚 全国統一小学生テストで偏差値60以上を記録した時の話