小学校受験をされる方は

国立小学校の一つである
東京学芸大学附属小学校の難易度や
問題の傾向と対策が

気になるのではないでしょうか。


近年の倍率は

小金井 約9~11倍、

世田谷 約10~11倍、

竹早 約53~70倍、

大泉 約11〜18倍、
難易度はいずれにせよ

超難関であることがわかります。

毎年、11月末ごろに

考査が行われますから、
年中さんで

来年以降お受験に挑戦する方は
問題の傾向をあらかじめ知っておくと
これから1年間、

生活の中でも意識して

対策が立てやすいのではないでしょうか。


東京学芸大学附属小学校の問題の傾向


お話の記憶
規則性
仲間はずれ
理科的常識
常識
仲間あつめ
図形模写・運筆
分類計数
引き算の基礎・数の比較
図形構成
回転図形



上記の項目だけで見ても
何のこっちゃというかんじですが、
具体的にどんな問題が出るか

一つ一つ見てみましょう。



お話の記憶

 



お話を聞いて
登場人物の気持ちや行った場所を聞く設問です。
国立小学校では
先生の長いお話や指示をよく聞いて
行動するシーンにあふれており
お話の記憶は重要視されている気がします。
国立小学校では必ずと言っていいほど出てくる頻出問題です。




規則性

 




ランダムに並んだ記号から

一定の規則性を見出す問題です。
知識だけでなくひらめき力が試されます。







仲間はずれ、理科的常識

  

太陽の向きから

影の位置を推理し

仲間はずれを探します。


四角の中の哺乳類、

鳥類、魚と

同じ仲間のものを探します。


理科的常識や季節の知識もからむので
幅広い知識が必要です。
小学校受験の問題集ばかり読むよりは
水族館や動物園、図鑑など
体験と知識を結びつけた
実地訓練が必要となります。





常識


緊急事態に必要な電話番号と

対応する車を問う問題です。


未就学児でも発達に応じた常識が求められます。
というのも、国立小学校へ通うには
必ず公共交通機関を使って

通学することになります。
しかも小学1年生からたった一人で。
大人に混じって通学するとき、
たとえ低学年でも

公共のルールを守らなくてはいけません。


特に国立小学校は
全国の公立小学校の

お手本にならなくてはいけない、
と先生方が口酸っぱく注意されます。
親も子も社会常識が求められます。


一人で通学すると

電車が止まったり、

車内でうるさくしている他の

学生さんたちに出くわすこともあります。


目の前の人が倒れて

救急車を呼ぶシーンも

あり得るかもしれません。


一人で通学する力が身についてるか?

試されています。




図形模写・運筆



見本通りに線や図形を書く問題では
丁寧さが求められます。
先生いわく、
「ここ数年、鉛筆を書く力が弱く
ひょろひょろとした字が散見される。
字を書くこと自体が苦痛となり
自分の考えを文章にまとめたり
漢字の練習がストレスになる」
とうかがいました。


運筆一つで、
短期で集中力がないことがばれてしまう
恐ろしい問題。
カンタンに見えて幼児にはとっても難しい運筆は
年中さんから練習するに越したことはないと思います。


分類計数

 


ランダムに並んだ記号をぞれぞれ数える問題です。
どのように数えたら早く、正確に数えられるのか
算数の基礎が身についているかを試されます。

ほぼ算数の問題ですが、
数字を書くのではなく、
数の分だけ〇を書かせます。
しかも数を数えるのが案外多い!
年長のお受験直前には

時間内に終わるためには
一朝一夕では身につきません。
何回も問題をこなす必要があります。



引き算の基礎・数の比較




上記同様、算数の基礎が試される問題です。
国立小学校では
教員を育てる役割がありますので
年に数回、算数の研究集会が行われます。


全国から集まった先生方の前で
算数の問題に対し、
自分はどう考えたか、
エビデンスをもとに発表する機会があります。
ですから、算数のベースが備わっている子を
求める傾向にあると考えます。

ペーパーだけでは飽きてしまうので
ふだんからリンゴや栗などの食べ物や
おはじき、コップなど身の回りのもので
数える練習をすると
お子さんも楽しんで取り組めると思います。



図形構成・回転図形





出題意図としては
高度な想像力と推理力のベースが
備わった子を求めているから、
考えます。

たとえば、
「環境が悪化した地球を飛び出して

火星に住めるか否か」等
答えのない授業では
子供たちから盛んに意見が飛び交い
あらゆる情報を収集したうえで
自分たちの頭で想像し
一歩先行く仮説を立てなくてはいけません。

昨日の常識が通用しない

予測困難な時代、
課題解決の力

=一歩先を見る力
が求められています。

 

東京学芸大学附属小学校の

問題傾向と対策、いかがでしたか?


塾なしでも

何もしないで丸腰で挑むには

さすがに無理があるかと

思います。

 

上記は問題の一部です。

倍率にとらわれず

自宅学習のみの場合でも

過去問でしっかり対策を練り

抽選から受験資格が得られた場合に備えて

準備しておきたいものです。

 

これから気温が下がりますので

どうか体調にお気をつけて

おすごしくださいませ。

最後までおお読みいただき

ありがとうございました。


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