前回の記事にリブログさせていただいた「国際結婚の行く末」というブログを読んでいます。
アメリカで離婚したらどうなるか、その後の親権に関する取り決めや、泥沼化した裁判の過程など、いろいろ見ていると、離婚しない方が良いのではないかと思えてきます。
離婚しようとする理由は「アルコール依存症者のいる機能不全家庭で子どもがACになるのを避けたいから」「母子家庭のほうがまだマシだろう」と考えるからです。
でも、アメリカで離婚した場合、日本人の私がイメージしているような「母子家庭」にはそう簡単にはなれないのだと思います。
その時の夫がどうなっているか状況にもよりますが、刑務所や入院中でもなければ、子どもは二つの家を持って母親と父親を往き来する二重生活になるかもしれない。
裁判所の取り決めで、国外や州外には行けない。旅行もできないとか。
共同親権になった場合、子どもと一緒に暮らしていても、子どものことを自由に決められない。例えば学校とか。細かいことでは「子どもの髪も切れない」なんていう例もありました。
離婚してしまうと、すべてが裁判所を通しての決定になります。子どもの人生が、裁判所の決定に振り回されることになるかもしれません。
知り合いで、夫(子どもの父親)が刑務所に入っているにも関わらず、母親が子どもを引き取れずに、父側の祖母が育てている(いた)例が2件ほどあります。
しかもアメリカ人同士での話です。
ましてや市民でもない(下手したら永住権もない)日本人の私…
私には実家の家族もここには誰もいません。
きっと裁判で話す英語もカタコト。
いくら夫がアルコール依存症とは言っても、全くサポートがない移民の私と、実家のバックグラウンドがある夫では、夫のほうに親権が行く可能性も十分あるなって思いました。
(とくにうちの義母なんて超イネイブラーの孫フィーバーの世話好き人なので、こんなことになれば余裕で私たちの州に引っ越して来て子どもを引き取ると言うでしょうね)
義母なんかに育てられたら、子どもはベタベタに甘やかされて、spoiledどころかruinedされる。
知り合いで、子どもを引き取れず、夫の母親のところで暮らしている10歳娘を持つフィリピン人ママ(アメリカ市民)が言っていた「日本に帰りなさい。ここに居たら子どもを台無し(ruined)にしちゃうわ。私ももしもう一人産めたらそうする」って言葉が、響きます。
完全に夫や義母のところに行かなかったとしても、面会交流の中で「なんでも買ってくれる人」「なんでも言うことを聞いてくれる人」になって、厳しくする母親(私)を邪険に扱い出すかもしれません。
まあこれは離婚してなくても普通に起こり得ることだけど、離婚していた場合、私自身が「子どもがパパ側に行きたいなんて言い出したらどうしよう」とビクビクしてしまって大事な局面で上手く躾けられないかもしれない。
やっぱりどうしたって人格に影響は出る。
だったら、離婚しないで、アラノンやカウンセリングを続けながら、経済的にも社会的にも自立して、飲んでいる夫は好きにさせておいて、家庭内で実質的な権力を握って子どもを守り抜くほうが、まだ自由が多いかもしれない。
まあ本当に状況次第ってのが大きくて、なんとも言えないけど。
夫が今の状態(飲みながらもなんとか仕事には行けてる状態)をキープし続けるのか、底付きしてリハブにでも行くのか、飲酒運転や交通事故や何かしらのトラブルで刑務所に行くのか、入院するのか、これからどうなるかわからないです。
刑務所や入院になればもっと離婚しやすいかもしれないけど、逆に家に不在であれば離婚する必要もない?
お金を吸い取られるようなことになれば別か?
親権バトルで弁護士に注ぎ込むお金があるなら、子どもをいい学校に行かせてあげたり、もっと有益な投資がしたい。
自由な権限やお金があれば、不健全な家庭や父親から離して生活させる選択肢もあるかもしれない。
例えばある程度の年齢(高校生とか)の歳になったら留学やホームステイをさせて「平和な環境」「健全な家庭」を体験させてあげるのもアリかも。
でもこれも離婚して裁判所の取り決めによって親権を分けていたら、不可能。
旅行をして広い世界を見せてあげることさえできない。
まず自由な権限がないし、お金もない。(弁護士費用で吸い取られて一文無し)
賢くならねば。
夫が頭脳明晰ではなかったことに感謝します。
私が上手くやればいいだけ。
離婚にこだわらず、一番子どもがruinedされない道を考えたいです。