計画なんてせず行き当たりばったりのフラリ旅をするのが好きだ
そこでまた戻ってきたいと思える場所に出逢えるのが私の糧だ
今年の初夏 初めてシシリーを訪れた
最初の宿はシャッカから1時間ほど奥地に入ったアグリツーリズモ(いわゆる農家がやっている民宿のようなもの)
周りを見渡せばオリーブの木々と
葡萄の木々がまるで海のようにただただ静かに波打っているだけ
到着した初日
そこのラ・マンマが作ってくれるディナーまでの数時間
絶対私一人だろうと意気揚々ちょっと早めの水着姿で 読み損ねていた村上春樹さんの「1Q84」本を片手にプールサイドへ行く
?!?!まさかの先客が?!
(こんなマニアックな所にくるのは私ぐらいなものだろうと思っていたのに・・・)
しかしこれがこんな素敵な出会いの始まりになるとは
だから旅はやめられない
そのマニアックな先客はドイツ人夫婦で私と同じように何もしないためにこの民宿に来たらしい
マダムのアストリッドはリコーダーのプロフェッショナルだった
今は現役は引退したが、たまにリコーダーを演奏したりしつつ絵本のイラストを書いているらしい
そんな話をしていたら彼女が私に、小さな森の様な月明かりのような一枚の絵をくれた
彼女が書いたものを素敵な出会いがあった時に渡すために持ってきたらしい
私も同じような事を考えて持ってきていた私のリリースした楽曲の中からセレクトしたCDをあげた
そんな話に夢中になる私達に遠くの方から「ご飯できたわよ!!」とマンマのディナー号令がかかる
いくら農家の宿とはいえ さすがに水着じゃぁまずかろう・・・とサマードレスに着替えてうきうきの食卓へ
2日滞在したそのアグリツーリズモのコース
どれももちろん美味しかったのだけれど・・・
一番感動したのはペストのパスタ!!!
これを食べるために私はこの宿に来たんだ、と大げさではなく痛感した一品
それはそれは軽くて溶けてなくなるようなソースなのにしっかりバジルは己を強調している
その陰に隠れるようにほんのり香る柑橘類のテイスト・・・・・・
マンマにソースの秘密を聞くと
自家製の穫れたてバジルに、沢山の松の実、これまた自家製のフレッシュなオリーブオイルに塩、胡椒。 そして!!何といってもこれ!!
隠し味でシシリーレモンをほんの少しだけ入れるそうだ
なんとシンプルうえないレシピだろう・・・
ニンニクもパルミジャーノも一切いれないこの潔さ
乾杯(完敗)です
そりゃあワインも進みますよね
地元ワインを1本は軽くあけてしまいますよね
ほろ酔いになり気も良くなった私
奥行きが変わった深い蒼の空 ちょっとずつ数を増す星々を見たくて一人プールサイドに戻る
軽く2時間は過ぎていただろうか...
そろそろ部屋に帰ろうとしたその時 広場のベンチでワインを飲んでいるアストリッドがいた
アストリッドの傍らには既にあいたワインボトルが1本とまだ空けていないボトルが1本とまだ使っていないワイングラスが一脚。。。
「エリコも良かったら飲まない?」と差し出してくれた新しいワイングラス
彼女は私を待っていたのだ
私がプールサイドで物思いに耽っているその2時間近く…
私と話がしたくて 私が帰ってくるのを また彼女も星空を見ながら待っていた
まるで昔から親友だったかのような二人のキラキラした会話は シシリーの限りない星空と同じだった
何時間そうしていたのだろう
何歳になっても何処の国でも女子トークに限りはない
大嫌いな暗闇さえも ホッとした暖かさを与えてくれるシチリアの夜
幻の様に流れる星に願う事
また ここに戻って来られますように
<思い出のシシリー風ペスト a la elico>
バジル お徳用を2袋
松の実 40g
塩、胡椒 適量
オリーブオイル 2回し
ライム 4分の一 (シシリーのレモンは酸味が穏やかでほのかに甘みがあり香りが芳醇。日本のレモンだときつすぎるのでここではライムを代用した)
これをミキサー撹拌したら出来上がり
心に美味しい音を
体に優しい食を
ぼなぺてぃ!
そこでまた戻ってきたいと思える場所に出逢えるのが私の糧だ
今年の初夏 初めてシシリーを訪れた
最初の宿はシャッカから1時間ほど奥地に入ったアグリツーリズモ(いわゆる農家がやっている民宿のようなもの)
周りを見渡せばオリーブの木々と
葡萄の木々がまるで海のようにただただ静かに波打っているだけ
到着した初日
そこのラ・マンマが作ってくれるディナーまでの数時間
絶対私一人だろうと意気揚々ちょっと早めの水着姿で 読み損ねていた村上春樹さんの「1Q84」本を片手にプールサイドへ行く
?!?!まさかの先客が?!
(こんなマニアックな所にくるのは私ぐらいなものだろうと思っていたのに・・・)
しかしこれがこんな素敵な出会いの始まりになるとは
だから旅はやめられない
そのマニアックな先客はドイツ人夫婦で私と同じように何もしないためにこの民宿に来たらしい
マダムのアストリッドはリコーダーのプロフェッショナルだった
今は現役は引退したが、たまにリコーダーを演奏したりしつつ絵本のイラストを書いているらしい
そんな話をしていたら彼女が私に、小さな森の様な月明かりのような一枚の絵をくれた
彼女が書いたものを素敵な出会いがあった時に渡すために持ってきたらしい
私も同じような事を考えて持ってきていた私のリリースした楽曲の中からセレクトしたCDをあげた
そんな話に夢中になる私達に遠くの方から「ご飯できたわよ!!」とマンマのディナー号令がかかる
いくら農家の宿とはいえ さすがに水着じゃぁまずかろう・・・とサマードレスに着替えてうきうきの食卓へ
2日滞在したそのアグリツーリズモのコース
どれももちろん美味しかったのだけれど・・・
一番感動したのはペストのパスタ!!!
これを食べるために私はこの宿に来たんだ、と大げさではなく痛感した一品
それはそれは軽くて溶けてなくなるようなソースなのにしっかりバジルは己を強調している
その陰に隠れるようにほんのり香る柑橘類のテイスト・・・・・・
マンマにソースの秘密を聞くと
自家製の穫れたてバジルに、沢山の松の実、これまた自家製のフレッシュなオリーブオイルに塩、胡椒。 そして!!何といってもこれ!!
隠し味でシシリーレモンをほんの少しだけ入れるそうだ
なんとシンプルうえないレシピだろう・・・
ニンニクもパルミジャーノも一切いれないこの潔さ
乾杯(完敗)です
そりゃあワインも進みますよね
地元ワインを1本は軽くあけてしまいますよね
ほろ酔いになり気も良くなった私
奥行きが変わった深い蒼の空 ちょっとずつ数を増す星々を見たくて一人プールサイドに戻る
軽く2時間は過ぎていただろうか...
そろそろ部屋に帰ろうとしたその時 広場のベンチでワインを飲んでいるアストリッドがいた
アストリッドの傍らには既にあいたワインボトルが1本とまだ空けていないボトルが1本とまだ使っていないワイングラスが一脚。。。
「エリコも良かったら飲まない?」と差し出してくれた新しいワイングラス
彼女は私を待っていたのだ
私がプールサイドで物思いに耽っているその2時間近く…
私と話がしたくて 私が帰ってくるのを また彼女も星空を見ながら待っていた
まるで昔から親友だったかのような二人のキラキラした会話は シシリーの限りない星空と同じだった
何時間そうしていたのだろう
何歳になっても何処の国でも女子トークに限りはない
大嫌いな暗闇さえも ホッとした暖かさを与えてくれるシチリアの夜
幻の様に流れる星に願う事
また ここに戻って来られますように
<思い出のシシリー風ペスト a la elico>
バジル お徳用を2袋
松の実 40g
塩、胡椒 適量
オリーブオイル 2回し
ライム 4分の一 (シシリーのレモンは酸味が穏やかでほのかに甘みがあり香りが芳醇。日本のレモンだときつすぎるのでここではライムを代用した)
これをミキサー撹拌したら出来上がり
心に美味しい音を
体に優しい食を
ぼなぺてぃ!