はぁはぁはぁ…これはなんという!
久々に心をがっぽりと掴まれた作品。
ブログでも紹介していますが
「52ヘルツのクジラたち」
の作者、町田そのこさんのデビュー作。
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【あらすじ】
思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと――。大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。(解説・吉田伸子)
※引用:新潮社の電子書籍
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羨ましいほどの表現力と言葉選び…
破壊的な巨大爆弾を一極集中で投下する
作品もありますが、
こちらは小さな手榴弾を不定期的かつ
頻回に転がしたうえで
ジワジワと効いてくるウイルス爆弾を
要所要所で投げられるような、
そんな作品でした。
もちろん私は、感動した。
というあくまでも個人的な感想なので
他の方がどう読まれるかわかりません。
もともと、こういった
きっと日本のどこかにある日常生活に
転がっていそうな、起こり得るような
心の機微や残酷なストーリーを描く
作品を私が好むので、ドンピシャ。
実はこれ、いつも互いに感動した本を
貸し借りしているおじいさんから借りた
本なのですが…自分で買おうかな、と
思うくらいに良かったです。
よろしければ、ぜひ。