※画像「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」松竹

 

2時頃に目が覚めて、どうにもこうにも眠られず

映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

を視聴しました。

 

ネタバレにならない程度に・・・

 

大泉洋がなにより、難しい役どころを演じきって

いてやはり素晴らしいなぁと。闘病や死に直面

するのシーンすら、これほどコミカルに表現して

いる点も、個人的に良かったと思います。

 

コミカルだけど、決して軽視はしていない。

そのバランス感が、抜群だったと感じました。

 

最初こそ多くの視聴者と同じように(?)

私は横柄で我儘で大げさな鹿野(主人公)に、

苛立ちのような感情を持ちましたが、

そうでもしなければ生活が前に進んでいかない、

自身を保てないというのも事実。

 

障がい者なんだから世話してくれよ!

と主張する主人公を、

理解できないという方もいらっしゃるのでは?

 

毎回繰り出される我儘に、辟易とする

ボランティアが、なぜか徐々に鹿野に惹かれ

ていく・・・そこに「そんなことあるかい!!」と

思う方もいらっしゃるのでは?

 

だけど、なぜか惹かれる人、どうしてか目が

行く人っていませんか?鹿野の、夢を持って

生きる姿や、しぶとく生きる強さ、一本軸が

ある生き方に、目が離せない人は多かった

のではないかな?と個人的には思います。

 

三浦春馬が出演している点も、また生死と

いうテーマのうえで、今一度深く考えさせられ

たりもします。

 

余談ですが、私が幼いころ実家で同居していた

祖母は、私が生まれた時点で病で既に寝たきり

だったので、私にとって、歩けるおばあちゃんは

「普通」ではなかったんです。

 

いや・・・もう片方のおばあちゃんは健常者でした

から、歩けるおばあちゃんもいれば、歩けない

おばあちゃんも、両方いると、勝手に判断を

していたような感じでしょうか。

 

祖母はあまり外出しないものの、外出は車椅子

ですから、私は幼いころから車椅子で遊ぶことも

しょっちゅうで、ぐるぐる乗り回していました。

 

そりゃあ同居祖母のほうが接点は何倍も多く

距離も近いので、本気の喧嘩や、祖母が歩け

ないことをいいことに、意地悪をしたりしました。

だけど祖母は祖母で、真面目に喧嘩を受けて

くれて、歩いてこれない二階に逃げても、内線

電話をまさに「鬼電」してきたり、ある日、長い

棒を用意していて、それでお尻を叩かれたり・・・

 

そんな生活で、対等な祖母がどうしたって

できずに私なり妹なり祖父なりが助けてあげ

ないといけないこともたくさんあって、だから

障がい者というのは当たり前にそこにいて、

共存するというものでした。

 

祖母も我儘で、青魚は食べない、柑橘類は

いやだ・・・とにかく偏食だったし、買い物に

行けないくせにこだわりが強くて、欲しい物を

探すのに何店舗も回ってあげたり、まぁ

いちいちうるさい。

 

だけど(家族ということもありますが)障がい者

だから、とか、お互いに気を遣って、とか、

そういう次元ではなかったというか・・・どちらも

自分らしく、本気で主張して、時にぶつかって、

仲直りして、みたいな感じが、当たり前なんだ

よね、と思って観ていたというのが本音です。

 

さて、毎度のように話が逸れましたが・・・

賛否両論ありそうなこの映画ですが、生死が

テーマであったりしますが、暗くならない作品

なので、長いお正月休暇で時間が空いた方

ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。

 

 

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