茶色い雄の鶏

 

つい先日のこと。

パソコンの不調が続いていたのですが

ついに仕事に支障が出るレベルになってしまいました。

 

今は彼と一緒に仕事をしているので

彼とともに新しいパソコンを購入するため家電量販店へ。

 

たくさんのパソコンから最善と思うものを選びたいわけですが

正直、仕事にパソコンは欠かせませんが

機械への興味が薄く、知識も乏しい私は困ってしまって

目ぼしい機種は見つけたものの、一旦クールダウンということで

調理家電などが並ぶコーナーに移動し

買うものなしにウインドウショッピング。

 

そこで目に入ってきたのが

2年ほど前に子どもがお年玉を使って買ったホットサンドメーカー。

どうしても欲しいといって、何軒もお店を回って

そうして買ったホットサンドメーカー。

 

そのときの光景がリアルによみがえり

目頭が熱くなりました。

私はあんなに幸せだったのではないか?と。

 

また、同じく離婚前に使っていたコーヒーメーカーを見て

また切ない気持ちになって・・・

 

こういった気持ちは、消えることはないんだなと思いました。

忘れることはないんだなと思いました。

そして、忘れなくていいことだと思いました。

 

忘却力があるから、人は生きていられる

そんな言葉を聞いたことがありますが、

記憶力の乏しい私でも、リアルに思い出す過去の光景。

きっと3年後も5年後も、同じように切なくなるような気がします。

 

それでいいんだと思います。

みんなそうなんだと思います。

それでもなんとか気持ちに折り合いをつけて生きているんだと思います。

 

家電量販店で離婚前のことを思い出し切ない気持ちになったことは

素直に彼に伝えました。

こんな風にやっぱり過去を思い出す自分がいることを。

彼は彼で「忘れる必要はないし、それは当たり前のことだ」と言いました。