最近は涼しい日が続き
すっかり秋めいた気候の様子だったのに
8月の内は、もう秋だって素直に思っていいのかどうかわからなくて


でも9月に入ったとたんに、「ああ秋になったんだ・・・」って、
疑いようもなくしみじみ思ってしまうことは不思議ですね

これからは、たとえ暑い日がやって来たとしても
「暑い秋の日だ」、って思えることが嬉しいです(?)



秋になるともうそれだけで嬉しくって、
気力が湧いてきて、物事をじっくり視ようとか考えようとか・・・
そういう落ちついた気持ちになるのはなぜなんでしょう


今日と同じ気温だったとしても
8月の内ならきっと、夏の暑さに負けているような気がして
気力や体力など低下しているような風体のままかもしれないのに

9月の声を聞いたとたんに切り替わってしまう・・・
人生って、面白いなぁと思います(大げさ)



季節の変わり目っていつもあやふやだけど

3月になれば春の気がして
7月になれば夏の気がして
9月になれば秋の気がして
12月になれば冬の気がして・・・


その中でも、9月になる境目が一番
うれしくて、そして
気が引き締まるような思いがします

もう何度も、そうして生きてきた気がします
それでもいつも「新しい季節」、

素敵な、新しい「秋」、の「到来」、です。




今日は一日雨の予報でしたが
夜明けから朝にかけて降ったあとは
曇り空にも光があり落ちてはいないようです


我が家が面している道路は通学路、
窓の下からは今、下校の小学生たちのはしゃいだ声が聞こえています

登校日かな? と一瞬思ったのですが
そうか・・・ 始業式なのですね
昨日は日曜日だったし・・・

久しぶりに会ったお友達もいたことでしょう
大きい声で呼び合ったりなんかして、
追いかけごっこのようなことしてるみたい・・・楽しそう♪




窓を開けていると
水分を多く含んだようなしっとりした風が入ってきて

土と樹と葉と、そして微かにアスファルトや建物が
雨の成分と化学反応を起こしたような匂いがします

現代の生活においては仕方のないことだと思いますが
それも悪くはなく、日常の生活に馴染んだものなれば
愛しいものであるような気さえします

それが、景色に濡れて留まる雨の香りと混ざって
金木犀の枝の間を縫って入ってくる風に運ばれてきます



朝から、お休みでこうしていられる時間を
ゆっくり感じると、しあわせだなぁって思います



雨に濡れて、風が揺らす葉を見て深呼吸していると
この曲が浮かんできました

「落葉松(からまつ)」



落葉松といえば白秋の、
「からまつの林を過ぎて、からまつをしみじみと見き。
 からまつはさびしかりけり。たびゆくはさびしかりけり。」
が有名でしょうか。

他にもある気がしますが
野上彰さんのこの詩が、この曲を知ってからは
一番心に残るものとなりました
  (※動画の左下に歌詞が表示されます)

小林秀雄(文学者とは別人)さんの曲共々、
単調でリフレインっぽいことが特長にも感じますが
それが効果的に深い趣きのある作品にしているようにも思えます




今、雨が降り出しました
今日は静かに家の中で、本でも開きながら過ごそうかなと思っています