はげしい海の波のおもてに


        月の姿は千々にふるえるように


        しかも月みずからは静かにゆるぎなく


        弧を描いて大空を行くように



        そのように恋人よ、あなたは行く、


        静かにゆるぎなく。 するとただ


        ぼくの心に映るあなたの姿がふるえるのだ、


        こんなにはげしく心が揺れているのだから。



              

              (ハイネの詩「高安国世訳」より)










もう日が替わってしまいましたが

今夜は満月でしたね



昨日も一昨日も、お月さまが綺麗で

昨夜なんて空一面に広がった雲の模様が

流れていく中に見え隠れする光が、何ともいえず幻想的でした




雨の中でも、夜の空はそうなるのですね

むしろそういう風景というのは、雨の予告の現象でもあるのでしょうか


今日も降りましたが、午後からは止み、そのまま夜・・・

明日の予報は知らないのですが、今の空はお月さまも雲もない濁った闇の空です



淋しいので

いつか以前に撮った満月の写真を載せてみますね

これはたぶん、一度も使ったことがなく初めてだと思います



~あしたへのエピローグ~-q









満月を見て、やっぱりすぐに思い出してしまうのは「かぐや姫」。



かぐや姫は多くの求婚話を断り

それでも熱心な五人の殿方が残りましたが・・・



結婚の条件に出した五つの無理難題。

五人の貴公子に持ってくるようにと・・・



これがどうしても好きなんですね(私)




  一: 蓬莱(ほうらい)の珠の枝 


        (普通これだけ載せている本が多いみたい)



  二: 仏さまの石の鉢



  三: 竜の首にある光る五色の玉



  四: 火に焼けない火鼠(ひねずみ)の皮衣(かわごろも)



  五: 燕(つばめ)の持っている子安貝(こやすがい)






なんだか考えるだけで嬉しくなってしまいませんか・・・? 


ひとつだけ手に入るものがあるとしたら

私はどれにするだろう・・・



う~ん・・・

燕が持っている子安貝にもとても惹かれるけど


やっぱり竜の首にっていう・・・ 五色の玉かな(笑) ドラゴンボール♪