~しなやかに生きる~-e


                                      photo by alice












天の河 流れ滴りおちる


錫雲の空に 雨糸で織る水鏡



ひたして染める衣(きぬ)のように


淡く 濃く 藍色に移ろいて



潤んでは円(まる)く


乾きてはさながら和紙のように


たおやかに星を纏うてゆく






心が・・・



清らかな夜空に向かうとき


櫛風のひと頻りに穢れた魂が


久遠の彼方へ消える罪・・・






夏ひと夜



想い流るるまま





美しい尼僧が 露草の繁る庵に籠るように


睡ってしまいたい・・・













          

           (2010・7・17)
















今夜はお月さまが綺麗でした


ただ、お月さまだけじゃなくって・・・




8:00から30分間のレッスンが空いた時間に

ふと見上げた空が

陽は沈んでいるけどまだ明るくて


白い雲が不思議な形で南東の空に

筆で描いたように広がっていて


少し見ている間にも、その白い雲の曲線の、

周りを縁取るように光が

照らしてきたり翳らせていたり・・・


奥に、お月さまがいらっしゃるせいですね




蒼と白と、薄い紅・・・ピンク・・・?

なんとなく黄緑色の、蛍光塗料のような色も・・・


そんな色たちが単独で、

あるいは混ざって灯るような瞬間が

交互に現れてくるような現象が・・・



細やかな階段状になっている雲の部分は

淡いネオンのような光にも想えて、なんて幻想的・・・




このあと、少しずつ様子が変わってゆき

でも、見る見るうちに・・・でした

あっという間に闇が訪れ・・・



少し見なかったうちに

なぜか白い雲はなくなって

別の形の黒い雲が流れていく間に


満月に近い形の

金色のお月さまが見え隠れしていました





これこそ、幽玄の世界・・・

と呼びたくなるような夜でした



・・・と、過去形なのは、

このあとすぐに、空全体が雲に覆われたのか暗くなり

雨がザーっと降り出したから。


こんなことも、気づくと不思議ですね~

ホンの数秒後なんだもの・・・ へぇ~っ?・・・






摩訶不思議な光景でした

ちょっとドキドキするほどの天体ショー


誰かこの光景を見ていた人はいないかしら・・・?



上にある写真に似たような空でした

色具合がこんな感じ。


だけどこんなに広がってはいなくて

月が見えたり隠れたりしている周辺の部分だけね




写真にもねぇ・・・

無理かなぁと思いながらやっぱり撮ってみたのですが

案の定ダメでした・・・ 

実際に近く(遠くも)様子が(まったく)写らないのです(涙)












空は藍色。


私は毎年のように7月になると

夜の空が藍色に思えて仕方ありません




七夕さまの月だから? という

イメージから来る錯覚でしょうか・・・?


でも、そうでもない気もします

上の写真は、まだ今のよりも古い携帯の頃に

同じ7月に久住高原で撮ったものですが、


画像がとても悪くてその分、

実際とは異なって写っているのだと思いますが

空いっぱい、こういう蒼っていうか紺っていうか藍っていうか・・・


青、というのは実にさまざまに表されるから

どう呼ぶのが一番相応しいのか本当はわからないのですが

「藍」かな・・・ 空全体がこんな色だったことだけは確かなんです



空って、夜空って、

本当にこんなに藍色の時があるんだと

もしかしたら生まれて初めて知った時だったかもしれません



「藍色」。

そんな雰囲気が似合うと思う「七月」の夜空です











季節には その季節の心があって


くりかえされるうちの気配に 幾分のちがいはあっても




やっぱりその月には


その月の情緒


というものがあって


その月にしか想わない気持ち、



があるような気がする・・・