「あじさい寺」で有名な、久留米市の千光寺に行ってきました


雨の日の紫陽花たちが綺麗だったので載せてみますね




見て歩いた順番に沿っています

ご一緒に散策してくださいね






まずは駐車場・・・


車をとめて、そぼ降る雨の中

傘を差してふと見ると・・・


一本だけ立っている木が風に靡く姿に

妙に惹かれてしまって思わずパチリ。


周りに少しだけ紫陽花も咲いています


~あしたへのエピローグ~-12




車の場所からお寺の方を見上げて・・・

ここにも咲いていました



~あしたへのエピローグ~-13




上の写真から左手の方に歩きます



お寺の正面を通って奥に進みます

山の斜面も含めて拡がる敷地に、紫陽花の花が溢れて咲いていました





まずは裏の方へまわります


群生して立つ大木の蔭にもひっそりと佇む花たちが・・・


~あしたへのエピローグ~-18








お寺の裏の敷地に広がる紫陽花の花・・・



~あしたへのエピローグ~-4




撮っているのは山の斜面を少し登ったところですが

右真ん中のパラソルが見えるところ辺りを歩いていた時のことです





本格的なカメラを首に下げたオジさまが・・・

いえもう、こうお呼びしても叱られはしないでしょうオジイサンが、

傘を差し御一人で、ゆっくり歩いて私たちの方に近づいていらっしゃいました



主人は少し先の方にいて、手前の方にいた私のすぐ傍で

私を見て話しかけるでもなく、他の誰に言うようでもなく・・・



「カエルがおらんかなぁ・・・ 葉っぱの上にカエルが乗っとらんかなぁ・・・」

と言いながら、キョロキョロとなさるのです



少し歩行に支障をお持ちなのかもしれない、

とてもゆっくりした歩調と、そしてゆっくりとした口調・・・




私はもう、とたんに嬉しくなってしまって

「そうですねえ♪もしいたら私にも教えてくださいね!」


と、瞬間的に余程そういう言葉を発しそうになったのですが・・・



誰にともなくヒトリゴトのようにもおっしゃっていたために

私のそういう言葉が何かを壊してしまいそうな気がして躊躇ってしまったのです




振り返った時に、目が合っていたらきっとそう言っていたかもしれません

その辺りには少し離れた主人と私の他にはだあれもいなかったのですから・・・


でもやっぱりそうなにか、言うべきだったのでしょうか・・・

そんなことも思いましたが結果、何も言うことはできずに・・・


若い頃の私だったら何も躊躇うことなく、すぐにそう言っていたでしょう

でも今はいろんなことを考えてしまって行動や言葉を抑制することもあるような気がします





でもきっと、私に話しかけた言葉じゃないとしても

私に聞かれたくない言葉じゃなかったに違いありません


それだけでうれしくなって私は・・・



大きい声だったんですよ、とてもヒトリゴトなんかじゃないような・・・笑

それで言葉を交わさずとも笑顔は・・・


交じ合わせられるものと思っていたのに

なんとなくお互いに向き合った形になったものの、

最後まで目を合わせていただくことができませんでした(笑)



でもね、どこかで私の気持ちをわかってくれていたような・・・

勝手にですけど、そんな気がしてならなかったです

このオジイサンのこと、私きっとずっと覚えていると思います




なにげない言葉でも、一瞬にして心を捉えられてしまうことがありますね

いえ、なにげないというところにこそ、惹かれてしまう要素が潜んでいるのかもしれない

それと方言なのがよかった・・・



それにしてもこんな言葉で・・・

と思われてしまうような言葉かもしれません


でも、「葉っぱの上に・・・」ということは

小さな小さな・・・雨ガエル? 緑色をしていて可愛らしい姿が浮かびます


そして、そんな景色を探しているオジイサンの心を

覗けたような気がしたことが面白くて嬉しかったのかも・・・


よくわからないのですが

分析してみたらそういうことだったかもしれません

とにかくなぜだか・・・ 心が一瞬にしてあたたかくなったような瞬間でした









雨に濡れた紫陽花が綺麗でした

水が多いほどに活き活きとしていて・・・



~あしたへのエピローグ~-1



雨はずっと・・・多く降ったり少し降ったり・・・


この頃はそれでもまだ・・・

あとでスゴ~い雨が降るんですけどね




~あしたへのエピローグ~-2

~あしたへのエピローグ~-3





下の紅色の紫陽花は初めてみた種類のような気がしました



~あしたへのエピローグ~-11



この下の花と、上から4番目の全体の写真の2枚だけ

ソフトレンズ+ハイライト加工を施してみました



~あしたへのエピローグ~-10








お寺の裏から戻って、正面の奥にあたる方向の敷地に向かいます



~あしたへのエピローグ~-17



この頃はもう随分雨が酷くなってきました



~あしたへのエピローグ~-16



かなり降っていますよ

下の写真は雨が少し写っていますが、わかるかな・・・?



~あしたへのエピローグ~-6



ここでザ~~っと来ました!


傘を差していても、もう濡れるなんてお構いなし。

もうこの風景が素敵で素敵で仕方ありませんでした



携帯写真ではなかなかお伝えできなくて悲しいですが

紫陽花の色はもっともっと鮮やかで綺麗なんですよ

それが広くわぁ~っと広がっていて

その上に空から雨が一気にザーっと、一直線に落ちてくる・・・



この瞬間を留めたくて、なんとか雨が写らないものかと・・・

肉眼でもこれだけ見えるのだからもしかしたらの期待を込め、

一応撮ってはみたのですが、でも無理なんだろうなぁと半ば諦めながら・・・


でも、パソコンに入れて見てみたら写っていました!

たぶん変なんだと思いますが、私の携帯では限界なんだと思います

初めてなんです、これだけ「雨」だってことがわかるように撮れたのは(笑)

おそらく森の黒い蔭が背景になってくれたおかげだと思います


わかりますか~? 「木」と区別つきますか? 笑



~あしたへのエピローグ~-7






この雨のあとの紫陽花たちは

水滴を抱いてひと際、艶やかな風情・・・



~あしたへのエピローグ~-8

~あしたへのエピローグ~-9




この下の写真は、手前の白いのも何なのかわかんないし、

はっきりした失敗作の気がしますが(笑)

紫が綺麗だから、っていうだけで載せてみました



~あしたへのエピローグ~-5








帰る頃になると雨は上がり・・・



~あしたへのエピローグ~-15







お寺に紫陽花は似合いますね



此処は、一昨年、昨年と訪れて記事にもした場所ですが

両年共、七変化と云われる紫陽花の花と、お寺の組み合わせに人生を喩えたり、

森羅万象に想いを繋げ小煩いような(笑)言葉を添えていたような気がします


昨年はたしか時期も少し過ぎていて、とても晴れた暑い日だったために

紫陽花の花びらが乾いて折れ曲がっていたものもあったことを思い出しました

目を覆いたくなるほどの悲哀な姿を感じるものもあった・・・


一昨年はチラチラと雨が落ちてきたんだった記憶もありますが

それでもいろんな想いを感じながら余裕を持ってゆっくり歩いて散策できたのは

雨が酷い状態ではなかったからだと思います





今年はまさに「雨の中の紫陽花」でした



小康状態が合間にはあってもそんな余裕がなかったせいか、

前年までとは全く違うような印象の残る一日となりました




紫陽花は雨の花・・・



そう言いたくなるほど雨が似合いますね


お寺と雨と紫陽花の花・・・




~あしたへのエピローグ~-14






雨に濡れた花に会いたい、と願ってはいても

音を立てて降るくらいの量だと、やっぱり無理だと思って行かないのですが・・・


向かう時は小降りだったし、もしかしたら理想の「雨あがり」?

なんて少々期待もしましたが・・・ でも結果、予想以上の雨、豪雨!笑




写真も思うようには撮れませんでしたが

でも、雨がザーっと自然を潤している風景を目の当たりにして・・・


そしてその雨の勢いが、風を起こして涼しさがふぅ~っと

傘を差して立ち竦んでいる私の周りを取り囲むような・・・



そんな気がした、今想い返しても蘇ってくる、

きっと稀にしか出会えないような、感謝の気持ちで思う素敵な時間でした









すべては一期一会・・・


なんだと、天象がもたらしてくれた出逢いに改めてそう感じました




ひとつひとつの紫陽花の花・・・


オジイサンの柔らかな面影・・・ イメージの中のカエル・・・



森の蔭を塗り変えるように降る雨の風景・・・


花びらに残る、水玉の一滴・・・




万象が創り出す刹那の連続が


人生・・・ なのだと・・・