心から尊敬する方がいる。
 
かつてお仕事をご一緒していた、
母娘ほどの年の離れた女性。
 

私がその職を離れ
10年以上が経つ今も、
私のことをずっと気にかけ、
何かある度に支えてくださる女性。
 
その方はご夫婦そろって、
それはそれは
洗練された佇まいで、
厳しくも温かく、
凛とされていて、
 
信じられないほどの人脈を持ち、
我欲も他欲も
全く無縁の世界で、
自らの魂で
全てを見ているようなお二人。
 
 
残念ながらご主人は
2年前に亡くなられたが、
お二人が発する言葉の数々は、
 
私という存在そのものを認め、
勇気と自信を与え、
 
私の人生に、
色鮮やかな
光を射してくださった
ご夫婦だった。
 
 ・
 ・
 ・
 
少し前のこと。
 
久しぶりにその女性から
お電話をいただいた。
変わらないその声を聞いた瞬間、
ある予感がした。
そして、
その予感は的中した。
 
  ・
 
あなたとまた一緒にお仕事がしたい。
私のサポートをしてもらいたい。
あなたが思い浮かんだの。
私はあなたに来てもらいたい。
 
  ・
 
すぐにお会いする約束をして、
都内のホテルで
ランチを取りながら、
二人でたくさんのお話をした。
 
何ひとつ変わらない
佇まい、表情、口調、しぐさ。
 
語りかけてくださる
言葉の数々が、
今の私の胸に深く響き、
心に深く染み入る。
 
それは、
世の厳しさと温かさを知る、
魂からの言葉だった。
 
 
私はその女性へ
率直に、素直に、正直に、
今自分が置かれている状況と、
自分の弱さや不安を伝えた。
 
現職のこと、
個人の活動のこと、
今学んでいること、
子どもたちのこと、
お引き受けするには
クリアするべき課題が
様々にあること。

そして、
 
「本当にお役に立てるのか、
    自信がないんです」

と。
 
すると、その女性は
きっぱりと私にこう言った。
 
 

「あなたはそこに
    いるだけでいいのよ」