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憩いの場が突然、悲劇の舞台に暗転した。福岡市西区小戸(おど)2丁目の小戸公園で18日、近くの内浜小1年富石弘輝(こうき)君(6つ)が殺害された事件。「うちの子がいなくなったんです」。一緒に遊びにきていた母親(35)は、周囲の人に声を掛け捜し回ったという。しかし、最悪の結末に。間近に迫った運動会に向け、駆けっこやダンスの練習に励んでいた弘輝君。くりくりした目を輝かせ、やんちゃぶりを発揮していた。「いつもにこにこ元気だった子。なぜ…」。突然の悲報に、学校関係者や保護者は言葉を失った。
「一人息子なんです。私がトイレに行っている間にいなくなってしまって」。携帯電話の画面に映ったわが子の画像を通りかかる人に見せ、捜し回る母親。たまたま公園にいて、一緒に弘輝君を捜した女性(83)は「全身をがたがたと震わせ、唇も青ざめていた」とその様子を振り返る。
現場は今津湾に面した海浜公園。球技場や芝生広場、バーベキュー広場を備え、近くにはヨットハーバーもあり、休日は家族連れや若者でにぎわう市民の憩いの場となっている。ただ、平日は近所の人が散歩に訪れるくらいで、この日も人影はまばらだった。
「トイレだ」。行方が分からなくなって30分ほどが経過した午後4時ごろ、台風13号の影響もなく穏やかだった公園の雰囲気が一変した。トイレの外壁と柱の間にある70‐80センチほどのすき間に、壁にもたれかかり足を伸ばした状態の弘輝君が見つかった。
母親に協力して4、5人の市民や警官と一緒に捜し回り、第1発見者となった男性(62)は「ふざけて隠れているのかと思ったが、顔色が悪く、目を閉じていたので大変だと思い、警官に声を掛けてもらった。信じられない」と顔をこわばらせた。
公園の周囲は、マンションや家屋が並ぶ閑静な住宅地。弘輝君のマンションも公園に隣接する。
敬老の日、弘輝君は子ども会の行事に参加し、町内の高齢者宅を慰問した。子ども会役員の女性(38)は「チャイムは僕が押す、と積極的だった。いつもにこにこ元気。やんちゃで活発な子だったのに」とやりきれない様子で話していた。
=2008/09/19付 西日本新聞朝刊=
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