コロナ禍で観られなかった演目第2弾
『コーラスライン』です。
キャスト表です。
凄い人たちばかり![]()
コーラスラインは映画版を観たことがあるぐらいで
舞台版は初めて!!
2時間半ノンストップ、休憩無し
とのことなので
直前にトイレに行き
(自由劇場のトイレは女性が1階、男性が2階のみの為
直前はとても混んでいました
)
ボンタンアメを食べて、さぁ開演だ!!
以下ネタバレ含みます。
席が下手側だったので
下手寄りの通路から入場したのですが
入ってすぐの右側の席
16列の9番にマイク、16列の10番にテーブルが置いてありました。
噂には聞いていましたが
そう!ザック席!!
最初はザックは振り付けのために他のキャストと一緒に
舞台上にいますが
その後1階最後列の席に座ってそこからセリフを言っています。
「今どんな表情してるんだろう」と
何度か後ろを振り返りたい衝動に駆られていたのですが
周囲にそんな人が居なかった為、我慢![]()
冒頭、オーディション用のダンスの振り付けを
ザックが行い即オーディションスタート。
仕事が欲しい!役が欲しい!!
もし落ちたらどうしようという不安もあるけど
なんとしてでも手に入れてやるという熱量が凄くて
観てるだけなのに
こっちがその熱で丸焼きになりそうな気分![]()
ここである程度人数が絞られるのですが
ここで落ちた人は最後まで出演はありません。
厳しい世界だと最初から突き付けられます![]()
とんでもない倍率と言われる
劇団四季のオーディションを勝ち抜いて、
更にそんな選ばれし人間達が揃っている中で
今回の役を勝ち取った人たちが
舞台上にそろっている。
このキャストの皆さんも
こんな気持ちで四季のオーディションに臨んでいたのかなと思うと
ちょっと泣きそうになってしまいました![]()
丁度これから本年度の四季オーディションですね。
皆さん頑張って!!!
話は戻って
田邊ザック。
今回、下手の前方列だったので
ザックがいることが多かったのですが
声量がスゴイ![]()
ザックはキツめのセリフが多いとはいえ
そんなに声を張っているような感じはしないのに
耳に突き刺さってくる感じ。
コーラスラインは基本的にワイヤレスマイク無しで
(それでもザックはついてたっぽいと家族は言っていたが)
舞台上のマイクで拾っているのみらしいのですが
皆さん声量は凄いし、ちゃんとセリフが聞き取れる。
劇団四季、恐ろしい![]()
毎回、田邊さんの演技にやられてしまうのですが
今回もキャシーと言い争う場面で
キャシーが「私たち終わってるのよ!!」
(正確ではないかも。そんなニュアンスのセリフ。)
と言った後の田邊ザックの見せた表情。
ほんの一瞬なんですが、めちゃくちゃショックを受けていて
それだけでザックのキャシーに対する気持ちがわかったというか
「ああ、ザックの中では終わってなかったんだな」と伝わってくる。
表情一つでここまで感じさせるって本当に凄い。
あと後半、ザックが客席に背を向けて
下手側に立っていることが多かったのですが
その立ち姿も美しかった![]()
キャシー役の松山さん。
細っそ!!!!
折れそうなぐらい細い![]()
が、ザ・ミュージック・アンド・ザ・ミラーで
歌って踊る松山キャシーが美しく、そして力強くて![]()
舞台後ろの壁が反転して鏡になるのですが
鏡に客席が映り
舞台に立ってる人間が見てる風景ってこんな感じなんだ!とわかります。
恐ろしく美しい世界。
予想しないようなことが起こることから
「舞台には魔物が出る棲んでいる」と言いますが
この世界に魅入られて囚われてしまうという意味でも
魔物がいるのではないかと思ってしまうほど。
多くの観客が観ている中、ライトを浴び、
踊る松山キャシーが本当に美しくて魅了される![]()
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これを観てしまうと
キャシーを「ただのコーラスガールになってはいけない、
センターで歌い踊り称賛されるべき人間だ!」
と思うザックに完全同意。
しかしキャシーはコーラスガールでもいいから舞台に立ちたいと願う。
すれ違うザックとキャシーの想い![]()
映画版のコーラスラインを何年も前にみたものの
ポールの部分はすっかり抜け落ちており
斎藤さん・・・ポール?どんな役だったっけ?となっていて
ダンスは抜群に上手いとはいえ
若手じゃなく忙しい斎藤さんが出るなんてと思っていたのですが
これは難しい役。斎藤さんがやるのも納得。
淡々と自分の過去を語るのですが
ポールが背負っている人種的にも性的にもマイノリティとしての思い。
特にコーラスラインができた時代のアメリカなんて
今よりも肩身が狭かったのでは?
そしてそんな中でもなんとか活路を見出そうと頑張っていて
更にそれを見守ってくれる親の思い。
もう号泣![]()
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嗚咽をこらえるのが大変なぐらい。
そのポールもケガでオーディションを断念。
で、ザックが志望者に問いかけます。
「踊れなくなったらどうする?」と。
別の仕事に就くという者、そんなの考えられないという者。
色々な答えが出てくるけど正解なんてない。
ただでさえ不安定なミュージカル俳優という仕事。
劇団四季だって突然クビ宣告されることがあるそうですし
コロナ禍だって公演が行われず苦しい思いをされた方が沢山いたと思います。
コーラスラインができた時代のアメリカは
政情も景気も決して良いとは言えない時代だったかと。
そしてザックは更に問いかけます。
「明日踊れなくなったらどうする」と。
ここでディアナが『愛した日々に悔いはない』を歌い始めます。
「悔やまない」と。
つらく報われない日々だったとしても
好きで選んで命燃やし歩んできた道を悔やまないと歌う。
藤原ディアナの歌の美しさはもちろんですが
強い想いが伝わってきて
涙が止まらない![]()
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映画版のイメージしかなかったので
もっと軽いお話だと思っていたのですが
思った以上に後半ヘビーで
こんなに泣いたのはノートルダムの鐘以来かも。
キャシーも言っていましたが
一人一人が魅力的で素晴らしい人間である。
だが役には限りがあるため
合格者を選ばねばならない。
そして落選する人間も出てくる。
悲しいけれどこれが現実。
そしてフィナーレ「ONE」![]()
裏側では過酷なオーディションや練習が行われていたとしても
そんなことは微塵も感じさせず
みんな笑顔で華やかな舞台の上に立っている。
満面の笑みで踊る田邊ザックを観て
(実際はザックではなくショーに出ている役者の1人なのでしょうが)
これがショービジネスの世界なんだと実感しました。
皆で輪になって回るところで斎藤さん遠心力で飛びそうになってたけど
あれは演技なのかしら?
2時間半ノンストップな上に
考えていたりより内容がヘビーだったので
終演後はぐったり![]()
ただ本当に素晴らしかったので
また体力つけて観に行きたいと思います!!
