幻になった来日公演
来日を楽しみにしていたロックバンドのお話です。
バンド名はスキッド・ロウ。
米国で1986年(ヒョクちゃんの生まれた年!)に結成され、メンバーチェンジを繰り返しながら主要メンバーを軸に現在まで活動が続いています。
私が楽しみにしていたのは、2年前にスキッド・ロウに加入したボーカリスト。
元アイドルのエリック・グロンウォールの歌。
昨年日本公演が中止になり、とうとう昨日、エリックの脱退が発表されてしまいました
アイドルからロックスターへ
エリックは1987年にスウェーデンで生まれました。
音楽の道を志していたエリックは、20歳の時ストックホルムで開催されたオーディションを受けるも優勝を逃します。
その2年後に見事優勝し、アイドルとしてデビュー。
ファーストシングルとアルバムがヒットし、テレビのMCとしても大活躍します。
オーディションでは、自分の好きなロックやスキッド・ロウの曲を歌っていたエリック。
アイドルやMCの仕事は自分が目指していたものと少し違ったのかもしれません。
活動の場を広げバンドで経験を積むようになっていきます。
そんな中、2021年に急性リンパ性白血病が彼を襲います。
全ての活動を断念。
1年後、インスタでファンに姿を見せてくれるようになった時は、髪が抜け落ち痩せ細っていました。
歌えるまでに回復したエリックは、音楽活動をしながら治療を続ける道を選びます。
そして、2022年スキッド・ロウがニューアルバムをリリースするタイミングでバンドに加入が決まったのです。
スキッド・ロウのメンバーは、デビュー前のエリックがアイドルオーディションで彼らの曲を歌う姿を見ていて、ずっと気になっていたそう。
自分が憧れていたバンドに入るってどんな気持ちでしょう。
エリックが加入してから、バンドの雰囲気も変わって見えました。
ライブでファンサしたり、楽屋の様子をYouTube配信したり。
さすが、元アイドルはコミュ力高い!
しかし、スキッド・ロウの人気と共にツアースケジュールも過酷になり、とうとうダウンしてしまいます。
日本公演がキャンセルになった後にツアーが再開したので望みを持っていたのですが、脱退して治療優先の生活に戻ることになってしまいました。
バンドは、ヘイルストームのボーカル、リジー・ヘイルを迎えて6月上旬までのツアー日程を続行することが発表されています。
とても残念だけど健康第一だものね。
いつかまたステージで会えますように。
アイドルオーディションに出場した頃のエリック。
2022年健康を取り戻しスキッド・ロウに加入した頃のエリック。
ここまで読んでいただきありがとうございました。