5日前の続きです。
外国人が帰っていったあと。
1人の部員が喜ぶ。
別の部員が聞く。
「何がうれしいのですか」
「だ~って~、何とか仮面とかいうのがあの外国人さんにここの場所に来るように伝えていったやろ~。それはつまり、うちらの活動が世間に認められたという事やろ~。それでうれしくって~」
「だけどあの文章が書かれた紙切れはどう説明すれば」
「だから~、その仮面の人が置いていったんやて。うちらを指名してくれたのよ」
「それはわかるけど。しかしもしや、その人はここの部の回し者という事はないか?」
喜んでいた部員は突然、はしゃぐのを止めた。
「ああ、そういう事も考えられるわな。何や~、はしゃいで損したわ~」
「だけどその仮面の人、誰でしょう」
「そや、回し者となればそれが問題やな。そや、あんたや。いかにもごっつそうな」
そう言われて、男部員は反論した。
「男とは限らないのではないか。声がどんなだったか?」
「ああ、聞いてなかった。今度来たら聞いとこ」
「だけどまた現われるかしら」
「いや何ゆうとんねん。うちらにはやっとかめの守護神がおるんやで」
「そうですわね」
「だ」
「それに、おれそんなにごっついかな」