この前の続き。
翌日、ヤトガメ、サルボボ、イセエビ、ジン、トシカ、八十神花子の6人は、レストランに集まって会食をしていた。
「ていうか、サルボボ」
「ああ、もう大丈夫です。充分立ち直りました」
「そうか、それならいいんやけど」
「あのあと、私とヤトガメちゃんと八十神花子さんと話し合って、これからも仲良くしていく事にいたしました」
「おおそうか、そりゃよかったな」
「私、明日にでも会津若松に帰る事にしましたけど、時折ここへ遊びにきます」
「だ」
「それより、あの帽子」
「ああ、今後も大事に取っておきます」
「私もそういたします」
「一昨日、ジンから連絡が来て、あの帽子を持ってくるように言われて、それで探したんです。ちょうど兄さんが来ていて聞いてみたんです。兄さん、私のあの帽子どうしたかしら。ほら、愛知万博の時にヤトガメさんからもらったあの帽子よ、と。そしたら、探して見つけてくれたんです」
「おお、そりゃよかったな。だけどその人ヤトガメやなかったんやな」
「西條八十(さいじょうやそ)」
「おお、トシカ、詳しいな。今サルボボが言ってたセリフ、その人の作品に似てるというか。そういやここにもそのヤソというのが2人いてるで」
ヤトガメと八十神花子はそれぞれ照れた。
「何か君達、本当によく似ていて、八十神花子さんの方がお姉さんという感じの姉妹みたいやな」
2人は更に照れた。
そのあと突然、トシカが隣にいるジンに抱きついてきた。
「お兄ちゃん、怖いよ。何か来るよ。大勢で私を殺しに来るよ」
「全く、トシカの変なクセにはあきれるよ」
「それ占いの結果か?それに何かセリフが微妙に違くね?」
「ケッシテヒトリデハミナイデクダサイ」
テーブルを囲んでいる6人が一斉に「ワ~~~~~」と叫び出した。
「おい、レストランで大声出すんやない、静かにしろや」
そして次の日。八十神花子は帰っていった。
今回は、前回書いたネタ及びこの創作小説のタイトルについてのヒントです。わかりましたか。当時、読んでから見たか見てから読んだかした人だったらわかるかもです。そうでない人もそういった人を探して聞いてみて下さい。
「決して1人では見ないで下さい」というのは直接的なヒントではないですけど、同じ頃はやってた物です。その後ろに「ワ~~~~~」を入れると、ドリフのコントになるので気をつけて下さい。
次回も、タイトルについてのヒントを。