この前の続きです。
そして再び部室にやってくると、大勢いた人達はいなくなり、中ではやん菜が1人だけ椅子に座っていました。そして部室に入って近づいて見てみると、眠っていました。寝ぼすけの癖は相変わらずね。それで起こしてやろうと思ったけど、ふと、この前テレビで見たドラマを思い出して、死んでたはずの人間が突然生きてる姿を見せたら気絶してしまうだろうと考え・・・死んでへんけど。
(「空家事件」参照)
しかももうあまり時間がないので、置いてあったメモにサインをして、おみやげのみかんを3個置いていき、ビデオカメラが動いたままだったのでその前でポーズを取り、そのあと学校を去り、東京に戻ってきました。
その後はいつも通りの仕事の毎日でした。
だけど少し変わったことがありました。ファンレターの手紙がいつも以上に届くようになりました。しかもその多くが同じ人からでした。
土辺世瑠蘭という名前の子で、田金高校の文化祭で私を見かけた、読モの人だったのでぜひ東京に行って会ってみたい、と知らせてきました。ツイッターへのツイートもたくさんしてきました。
そしてそれらの手紙やツイートを通じて、色々伝えてきました。田金高校の写真部に東京から来た素敵な男の先輩がいる、八十亀さんと仲良くしている、部員達は意地悪、などなど。私がその写真部ゆかりの人だと教えてあげようかなとも思いました。
更には、1日マネージャーの企画をやってみてはどうかと提案してきました。それを見て、これだ、と思いました。このコンテストを行なって、やん菜達を招待させれば、1日だけだけどまた一緒にお付き合いができるわ。だけど東京へは1人しか招待させられない・・・そうだ、こっちから出向いていけばいいんだわ。名古屋へのロケの仕事を企画していけば、写真部のみんなともお話しができるわ。
ようし、社長に提案しにいこう。
以上が、こちらがずっと前から考えていた創作+アルファでした。
一方、写真部の部員達は、こういったことを考えているのでしょうか。
「それにしてもあか先輩こそ、こちらに一言も連絡をよこさないなんて、モンゴルマンかよ~」
手紙がたくさん送られてくるところ、まさにモンゴルマン?
そうして、やがて、「もうどこへも行かないでね」「どこへも行かないよ」というセリフがかわされる日は来るのでしょうか。
・・・え、今回の二次創作小説のタイトル「私が評価したナゴヤビジン」の意味?
八十亀さんの人形を見つけて母校を訪れるというネタも考えていたけど、やめました。どんな人形かって?ワイヤーが斜めに伸びていてその上を人形が滑り降りていくというか。とあるメイキングドラマのネタなのですけど、オタクな人ならこれらだけで元ネタがわかると思います。
あか先輩もモデルの仕事が落ち着いたら復学する可能性はあるのでしょうか。