「某二次創作・全国有名ヒーロー争奪戦」5 | 如月エルフのブログ

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セーラー服とマンガと○○と呪われし女装子

4人は電車に乗って名古屋城に向かっていった。
電車を降りたあと、走っていき、その手前の所まで来た。
「へえすげえな、本当に姫路城とくっつき合ってるんや」
そして名古屋城にある入り口から入っていった。
しばらく走っていくと、広々とした所に行き着いた。そこにはリングが置かれていた。そのあと周りを見渡してみると、遠くの方にもリングがあった。
「あっちは姫路城のリングや。互いの壁がなくなって1つの部屋みたいになってるんやな」
笹津やん菜の説明に他の3人がうなずいた。
「よく来たな。棄権して逃げ出したかと思ってたがな」
近くのリングの上に、いつしかフードをかぶった者が立っていた。
「てめえか。八十亀はそんな情けない子じゃねえぞ」
笹津やん菜が文句を言う。
「まあいい。とにかく八十亀最中がここへ来たからには、試合を始める事になったということだな」
「ああそうだな」
「それで、そちらのメンバーは君達でいいんかね」
「ああそれまだ決めてなかった」
笹津やん菜があわてる。
「まあいい。メンバーはあとでゆっくり決めてもらってもいい」
「そういうてめえはメンバー決まってるんかいな」
「それについてはこの前にも説明した通り、皆があっと驚くメンバーを連れてきている。入ってこい」
すると、4人のフードをかぶった者達がどこからかやってきた。そしてリングに上がった。
「ようしそれでは、ここでこの者達の正体を見せてやろう。おいみんな」
4人はそれぞれ自分のフードを脱ぎ捨てた。
「おい4人とも女性かいな」
「わあ、かわいいですわ」
「だ」
「美少女ばかりじゃねえか。あれ、この人どっかで見たことがあるぞ、えーとどこだったかな」
陣界斗が指差した人物を只草舞衣が見ると、急に思い出したように叫んだ。
「あっそうですわ、アルベルティーナ2世さんではないですか」
「えっ、あのマンガ家の」
陣界斗も驚いた。
「ああそうか、こいつら、あの」
笹津やん菜も驚いたあと説明を始めた。
「『ひめゴト』のキャラや。ほらうちらの『八十亀ちゃんかんさつにっき』がComicREXで始まった時に『ヒロインボイス』も載ってて、その原作者の佃煮のりおの前作がそれや」
「ああ本当ですわ」
「だ?」
「そうか八十亀は名古屋以外の事よく知らないから」
リング上のフードをかぶったままの人物が命令する。
「ようし君達自己紹介だ」
4人の美少女達が順番に名乗っていく。
「霜科高校生徒会副会長の18禁や」
「同じく会長の運子です」
「先程皆様がおっしゃられてた通り、アルベルティーナ2世、略してベル2世、書記ですわ」
「有川ひめです」
「わあ、本当に連れてきたんですね。驚きましたわ」
只草舞衣がむしろ感心するかのように反応する。それに対し、笹津やん菜が文句を言う。
「おいてめえ、ずるいぞ。こういうやつらを味方に付けるなんて」
フードの者が言い返す。
「どうしてずるいんですか」
「えーとそれはその・・・ていうか、おい、そこの有川ひめとかいうの、てめえいくら金もらったんだ」
有川ひめは反応せず、代わりに18禁が答える。
「おひめちゃんには最低限の生活費しか与えてへんわ」
納得がいかない笹津やん菜に只草舞衣がなだめる。
「有川さんはどんなに貧しくてもお金で買収されるような人ではありませんわ。きっと互いの信頼があっての事ですわ」
「ちっ」
笹津やん菜はこれ以上反論しなかった。
「それでそっちのメンバーはいつ決めるんだね」
フードの者が聞く。
「ええとそれはですね・・・」
「まあいい。明日まで待ってやろう。それでいいな」
「まあしゃあないな」
「それでは今日はこれでお開きで」
只草舞衣の発言のあと、おのおのが退散しようとした。
 

「うーん納得いかんわ」
「何がですか」
「有川ひめとかいうの、金で生徒会にスカウトされたんとちゃうんけ」
「正確には、借金取りから逃れるためにその肩代わりに応じたのですわ。これでも納得いきません?」
「そうだったかな」