紅白歌合戦終了後。
「今日は皆さんと歌って踊って充実したひとときでしたわよ」
「これまでで最高の歌唱だった気がしますわ」
山田乙女と綾瀬すずそれぞれの言動に対し、セニシエンタの3人は黙って聞いていた。
「またご一緒しましょうね」
茅ヶ崎葵がこう言うと、他の5人がにらみ付けた。
「あら間違ったかしら」
そのとき、遠くから声がした。
「おーい早く」
マネージャーの菅原が呼んでいた。
「ああ、私達、これから年越しの番組に出演するのでこれで失礼します」
「乙女、早く行かないと間に合わないわよ」
「あのう、私は」「ああ葵ちゃんも出演依頼が来てるのよ」「ああそうなの、わぁい!」
こうして、メイデンベルと茅ヶ崎葵の3人は去っていった。
去る途中で、3人は会話を続けていた。
「それでね、乙女」「そうだね、すずちゃん。葵ちゃんはどう思う?」「ええと」
ふと、永久恋愛がつぶやいた。
「仲間に入りたい」
椛沢芹香が突っ込む。
「あんた、何言ってんの」
「だけど」崎咲ねねこが説明を始める。
「あの子達、充実してる。特に綾瀬すず、私らといてたときはあんな楽しそうな笑顔見せたことがなかったわよ。これが友情ってやつかしら」
それに対し、椛沢芹香が否定する。
「ふん、何が友情よ。私達はそれ以上の歌と演技をすればいいだけよ。いずれ追い越してやるから。負けるわけにはいかないわよ。さああんた達」
3人は円陣を組む。そして、「ファイト、オー」
椛沢芹香と崎咲ねねこが叫ぶが、しかし遅れて、永久恋愛のささやくような声が聞こえた。
「オー」
椛沢芹香と崎咲ねねこは倒れた。
「何てスローな」
「結局、私達って何だったんだろう」
とりあえず今回で終わりです。
ただし、後日補足等があるかもしれないので、「終わり」の文字は入れません。
それより、年越しで書いていったために、小野早稀さん所属のどうぶつビスケッツによる年越し番組出演の要素も採り入れたりしました。