創作「エッグとダイゴと・・・と」46 | 如月エルフのブログ

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セーラー服とマンガと○○と呪われし女装子

ピコンピコンピコン・・・
「あ、宝箱のカラータイマーが鳴った」
「開けてみたら?」
「じゃあ開けてみよう。よいしょ。あ、何か入ってる」
「やっぱり、何か入れてきた、という合図かな」
「出してみるよ。よいしょ」
ドッ(テーブルの上に置く音)
バタン(宝箱を閉める音)
「これ何、液晶ディスプレイ?」
「電源入れてみるよ。えーと、コンセントは・・・」
「あ、ついた」
『こんにちは』
「あ、文字が映った。右から左へ流れていく」
『君達は3人だね』
「うん、そうだけど、これ、ディスプレイだけのパソコン?自ら判断して文字を出すの?」
「いや、上のほうに小型カメラが付いている。遠くから誰かがこっちを見ながら操作しているんだ」
『その通り』
「で、そっちはどなたですか」
「答えないな」
「うーん、何というか、ニコニコ生放送みたいな、いやその逆だな」
「何それ」
「ニコニコ生放送というのは、1人が話しして、その映像と音声を、大勢の人たちが自分のパソコンで見て、それに対して、コメントの文字を打つと、画面にそれが右から左へ流れていくんだ。だけどこれは、1人がコメントを打ってそれを文字で映して、おれ達が話しする様子を向こうがカメラで見てるんだ」
「あっちが姿をみせないんか」
「もしや、さっき言ってた、何者か、ではないか。そうだろ、そうなんでしょ」
「返事がないね」
「違うなら違うと言ってくると思うから、たぶんそうなんだろ」
「じゃあそういうことにして、それで、これから何の話をしていけばいいんだろう」
「向こうは返事しないね」
「じゃあこっちで考えようか」