ふと気がつくと、チューターは、どこかのお店のようなところにいた。
いや、お店といっても、物を売っているのではなく、食堂、レストラン、というより、喫茶店のようである。
周りに椅子のあるテーブルがあちこちにある。
辺りに人はいない。店員さえも。
休みだろうか。いや、少しどこかへ出かけているだけかもしれない。
かと思えば、話し声がする。店の奥のほうからである。
とりあえず、そのほうへ歩いていってみた。
すると、店の行き止まりのようなところに、大きいテーブルがあり、3人ぐらいの客らしい男の人達が座って囲んでいた。
チューターの姿を見て、その1人が話してきた。
「おお、よく来たな。早くここに座れ」
椅子は4つあり、その1つが空いていた。チューターは、そこに座った。
「さあこれで全員そろったぞ。早速始めよう」
「で、何を始めるの」
「ええと・・・何だっけ」
男達が話しているところへ、チューターが質問した。
「ところで、今はいつですか。何年何月ですか」
1人が返答した。
「2014年4月だろ。変なこと聞くんだな」